2004年7月3日土曜日 プロ野球セントラル野球連盟選手権試合
ヤクルトSwallows−阪神Tigers14回戦
18:01〜 観衆;32,000人 観戦場所;ネット裏3塁寄りSS指定40段223番
タイガース |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
0 |
0 |
0 |
6 |
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一 |
二 |
三 |
四 |
五 |
六 |
七 |
八 |
九 |
計 |
スワローズ |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
3 |
勝利投手
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井川慶 7勝6敗 |
セーブ
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安藤優也
4勝5敗3S |
敗戦投手
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ジェイソン・ベバリン 8勝4敗 |
審判員・記録員
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本塁打
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球審
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名幸一明
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ジョージ・アリアス19号打点3・投手:杉本=七回 |
一塁
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友寄正人副部長
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二塁
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森健次郎
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三塁
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佐々木昌信
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公式記録員
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及川卓也
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転生のサディスト、ジョージ・アリアス
ジョージ・アリアス、見事な追い討ち19号3ラン!
阪神が4連勝。七回の6点が効いた。一死満塁から代打葛城が同点犠飛。二死満塁で桧山進次郎の二塁内野安打と悪送球で2点を勝ち越し、ジョージ・アリアスが3ランで続いた。井川慶は6回1失点で7勝目。ヤクルトのベバリンの連勝は5で止まった。 |
■2004年7月2日金曜日
予定していた便よりも30分早く新千歳空港に到着したので南千歳でこちらも予定していた釧路行特急スーパーおおぞら3号の前を走る帯広行特急スーパーとかち1号に乗車が出来ると案内が表示されていた。しかしよく調べるとスーパーとかち1号で帯広に先回りしても目的地である池田は帯広よりも先で、さらにスーパーとかち1号が帯広に到着しても池田まで行ける接続列車が無く、結局スーパーおおぞら3号に乗っても変わらないことが判明。
池田駅のふるさと銀河線折り返し専用ホームである4番線はハンパなく遠い。まるで第3セクター鉄道に対する嫌がらせのようだ。12時03分発の陸別行きは朝夕の通学時間帯以外に運転される唯一の「普通列車」。さぞかし混雑しているのかと思いきや、車内は初老の女性が一人だけしかおらず拍子抜け。このまま発車時刻になり、前方の2灯式信号が青を表示。列車が動き出す。列車が様舞駅に続いて2駅目の高島に到着するとその女性も降車してしまい、いよいよ乗客は私だけとなってしまう。
足寄といえば鈴木宗男氏の出身地としてすっかり有名になっている。食事のために入った食事処にもポスターなどが飾られていた。とかく中央ではダーティーなイメージが付きまとう鈴木宗男氏ではあるが、地元に来てみるとみんな宗男氏が獲得してくる公共事業を頼りにしている。公その実情は想像以上に厳しく、首都圏と北海道の最低賃金時給の差が300円も離れていることに私は驚きを隠せなかった。公共事業も悪者イメージが定着しているが、こういう事業でもなければ北海道には仕事が無いのである。そんな厳しさを見た後に妙に豪華な駅舎を見るとちょっとした違和感を感じてしまうのだが…。足寄の街を散歩していると手作りベーカリーショップ「たかはし」で美味しそうな出来立てパンを購入。芳ばしい香りをなびかせて駅に戻る。足寄駅の駅舎は妙にノッポな展望台が設置されている。せっかくだから登ってみたがこの展望台がとんでもない。2階から展望台の最上階である9階まで全て狭い階段で上がらなければならない。これが罰ゲーム並に辛い。階段の狭さはとても閉所恐怖症の人にはお勧めが出来ない。
続いて2番線から北見行き快速銀河に乗車。約1時間で次の降車駅・小利別に到着。小利別駅は改築されていてとても気持ち良い。が、気持ちが良いのは駅舎と天気だけで、駅の周囲はゴーストタウンと化していた。あるはずの商店は全て撤退し、あるはずの郵便局も撤退してしまったようでもぬけの殻であった。まるでドラゴンクエストでようやくやってきた街なのに誰もいないといった雰囲気だ。
小利別が属する陸別町には公共交通機関がふるさと銀河線しかなく、仮にこの路線が廃止されてしまうととても困るという話をいくつも聴いた。参議院選挙を戦っている候補者諸君はこの実情をどう捉えているのだろうか?小利別駅前には立派な温度計が設置されている。私が到着した16時の段階では22度を示していたが、次に乗車する池田行きが到着する17時半の温度は19度。1時間半で徐々に気温が下がってきている。この立派な温度計、実は自動車会社の日産が寄贈したもの。日産は陸別町にテストコースを所有している。 |
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時刻は18時になろうとしている。陸別駅で今日最後の降車を済ませて、その足で今夜の宿・浜田旅館に向かう。浜田旅館は典型的な駅前の田舎宿で当然冷房は無い。古いけど清潔なお風呂に美味しい夕食を頂き、部屋に戻って広島東洋対読売のテレビ中継を見る。テレビ中継が始まった途端に読売打線が大爆発し、今季初先発の佐々岡が炎上。試合が決まってしまう。中継が終わる9時半頃には眠気が襲ってきて消灯。窓を開けて寝てしまったので夜中は少し寒かったが翌朝は気持ちよく起きることが出来た。
■2004年7月3日土曜日
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今日も快晴の陸別町。6時10分にチェックアウトして陸別駅に向かう。夏の北海道は朝からさわやかな風が心地良い。陸別駅にはすでに1番線に池田行きの気動車が在線していた。車内にはすでに1人いた。発車時刻までに10人近くまで乗客は増えていき列車が動き出す。
今朝最初に降りる駅は塩幌。降りる際に運転士さんに声を掛けられる。ここ数ヶ月行き来しているといい加減顔を覚えられてしまうみたいでなんだか嬉し恥ずかしといった感じだ。小銭を用意して運賃箱に整理券とともに投入。
塩幌駅は先月降車した笹森駅よりも国道から奥まった位置にある。それも奥まった駅まで国道からはうっそうと茂った雑木林の中を砂利道を歩いていくしかなく、夏場ならまだ良いが降雪時は余り歩きたくない。その砂利道を抜けるとふるさと銀河線と並行して走る国道242号が見えてくる。駅へのアクセス砂利道の位置からはちょうど道道468号清水谷足寄線の分岐点となっているが、信号機が設置されているわけでもなく交通量も多いとはいえない。 |
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専用の歩道が敷設されていない国道242号を足寄方面に向けて歩き出す。目指すは1.9キロ先の西一線駅。右手には田畑が数件。しばらく歩くと牧場兼民家があり、ここの子息が塩幌駅の数少ないヘビーユーザーになるのだろう。
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民家を過ぎると国道は緩やかに下り坂となる。当初は西一線から塩幌へ向けて歩く予定ではあったが、どういう気紛れか塩幌での後者を偶然選択。緩やかとはいえ西一線駅数%とはいえ勾配は辛い。荷物を持っていればなおさらで、塩幌からの徒歩移動は結果として大正解。この勾配を上っていたらきっと乗り継ぎ列車には乗れなかっただろう。行き交う自動車のナンバープレートは帯広と北見が多いが、エリア的に塩幌を含めた陸別町は帯広陸運局の管轄となっている。
歩き出して約30分、塩幌橋を渡る。左手にはふるさと銀河線の鉄橋が見えた。列車通過時間帯ならきっと素晴らしいアングルで列車の撮影が出来たところだが、本数が少ないふるさと銀河線でそのような贅沢は出来ない。塩幌駅を出てから40分で西一線駅が見えてきた。到着して駅の撮影を行っていると、予期せぬ踏切が鳴り出す。私は次の乗車列車を北見方面の列車としていたが、予定よりも早く塩幌から西一線まで歩いてしまったことから、その前の池田行き列車に間に合ってしまったのだ。運転士さんに「この池田行と足寄で行き違う北見行きは隣の愛冠に停車しますか?」を確認。上下ともに愛冠駅に停車するとのことで予定外に愛冠駅に向かうことになった。 |
「愛冠」…文字にすれば愛らしく縁起の良いように見えるが、じつはアイヌ言葉で「高い崖がはだかっていて通行できない」という意味らしく、とてもラブリーで良縁成就的な意味とはかけ離れている。その愛冠駅前には「愛の泉」と呼ばれる湧き水(?)があり、飲むことも出来る。当然洗顔も出来る(私はしました)。愛冠駅で15分ほど暇を潰した後に、本来なら西一線から乗車する予定だった北見行きに乗る。続いては薫別駅に向かう。
薫別駅はさすがに雑木林の中ではないが、田畑に囲まれているこれまら周囲に何も無い駅。ホームから少々離れた場所に待ち合いスペースが用意されている。頼りなさそうな待合室の中に入ると木片が組み合わさって出来ているベンチがぽつんと置いてあるだけ。このベンチが傑作で、待合室の中に書いてあった落書きによると少なくとも1988年からこの椅子が多少の保守が行われたものの現存していたことになる。で、もちろん私もこの椅子に座ってみる。恐る恐る腰を下ろしてみるも案外頑丈で私が腰をかけても問題なく座れた。ただ、余り長時間の着座は遠慮したい気がした(笑)。
薫別駅での駅訪問を終えて池田行きの列車を待つ。この列車に乗っても目的のスーパーおおぞら6号までは時間がある。とりあえず池田駅まで移動し時刻表と睨めっこ。するとちょうど良い時間に釧路行きと滝川行きの普通列車があり、池田から一駅釧路寄りの十弗駅による余裕まである。これは行かない手は無い。手持ちのオレンジカードで乗車券を買い十弗駅に向かう。十弗は豊頃町の中心ではないので駅前は住宅と保育園しかなくとても庶民的な駅。10年以上前に交換設備は撤去しているようで島式ホームではあるが線路は片側にしかない。列車待ちしている間に帯広駅前にある有名豚丼料理店である「ぱんちょう」へ電話をかけて12時35分に弁当をひとつ注文する。
待つこと1時間、駅周辺を散策して暇を潰して続いて滝川行きの普通列車の客となる。この列車は池田でふるさと銀河線からの快速銀河を連結して帯広まで向かうので池田駅で10分程度の停車時間がある。その間に十弗から乗車したキハ40の後部にふるさと銀河線のCR70が連結される。時刻表上はふるさと銀河線の方が先に池田に到着していたのに十弗からの普通列車が先に池田駅の3番線ホームに進入しているのかというと、理由はJR線内では保安機器の絡みでCR70型車両が先頭に立てないとのこと。連結作業が終わり再び列車は動き出す。途中、稲士別のみ通過し各駅に停車していく。それぞれの駅でそれなりの乗客を拾っていく。明らかにふるさと銀河線の沿線旅客よりも垢抜けているのは帯広という都市の集客力であろう。
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列車が12時31分に帯広駅に到着。足早に自動改札を抜けて駅を出る。駅前の豚丼・ぱんちょうに向かったが、時間帯がちょうど昼食タイムと重なっていることから店の前には行列が出来ていた。弁当をあらかじめ注文していなければものすごい時間のロスを生じさせるところであった。注文のお陰ですでに弁当は出来ていて、代金を支払いすぐに店を出る。
12時52分発の札幌行きスーパーおおぞら6号は昨日の3号と同様9両編成で、今日は座席指定がグリーン車を含め全席満席だとのことで、赤字に苦しんでいるJR北海道の中でも釧路〜札幌間輸送は堅調と言えるだろう。特に冬の峠越えは危険を極めるらしく、さらに列車の威力を遺憾なく発揮できるといえよう。できることならさらに運転本数穂増やしていただきたいところだ。
列車に乗ると私の隣の座席も帯広から乗車してきた。列車が動き出すと先ほど買った豚丼弁当のふたを開ける。肉圧といいタレの重厚感といい米の味といい、これこそKing
of グルメといっても過言ではない。味わいながらお肉を噛み締める。あっという間に食べ終わったころ、列車は芽室で行き違いのための運転停車を行っていた。どうせ芽室に停まるのなら運転停車ではなく客扱いもすればよいのに、、、 |
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豚丼の余韻に浸りながら列車の振り子に揺られ眠気を素直に受け入れる。気付くと南千歳に到着する直前であった。
札幌に到着すると東口の旅行センターに設置されているチケットぴあで来週開催のオールスター@長野オリンピックスタジアムのチケットを発券。直後に地下鉄で豊水すすきの駅で降車。ホテルに荷物を置いて札幌ドームに向かう。
福住駅で地下鉄を降りて、駅に併設されているイトーヨーカドーでお買い物。店内は週末の午後ということもあり混雑をしていて、プロ野球の開催が重なりさらに混雑に拍車がかかっている。
買い物を終えて地上1階にでようとエスカレーターに乗ると、一段上に黄色のはっぴを身にまとった威勢の良さそうな兄ちゃんだった。背中には大きな文字で「川藤幸三」と書かれているそのハッピだが、まさかこの格好で札幌市内中心部から地下鉄に乗ってきたのだろうか?だとしたら少々恥ずかしい。100歩譲って福住駅から札幌ドームまで脇目も振らずに直行してくれれば良いのだが、止せば良いのにこの格好でイトーヨーカドー福住店の店内をカップするのだからとても痛い。 |
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紙パックのりんごジュースを購入しすぐに私も札幌ドームに向かう。時計の針は17時30分を回っていて場内は試合開始を待ちかねたファンが開始を待っている。今日、明日はネット裏のSS指定席を用意しているので本来であれば外野席には用事は無いのだが、せっかく余り見ることが無いタイガースの試合ということもありレフトスタンドを経由して場内を一周してみる。去年までは見ることができなかった札幌支部のジャージ応援団さんを見て円山球場時代の阪神の応援を懐かしく思い出した。
その足で今年のパ・リーグ開催の際の自分の位置であるライトスタンドに行ってみる。いつものライト警備係のお兄ちゃん(20歳)が居たので雑談を交わす。いつものようにネット裏の札幌プリンスホテル売店で美味・グラタンコロッケ(ひとつ150円)を購入して自分の座席に到着。ネット裏で打席の後ろからやや3塁側に寄った場所が今日の座席。変化球の曲がりやストライクゾーンの高低が手に取るように判る。
自分の座席に着席して気がついた。今日はファイターズの試合ではないのだがセンター後方には新庄剛志の自費広告、1塁側には「Go
for it!」と書かれた小笠原道大の懸垂広告が掲げられている。同じ懸垂広告でもネット裏付近にぶら下がるHTBのものであれば問題は無いが、小笠原と新庄のそれは明らかにファイターズファンをターゲットにしたものであったのは明白で、ファイターズ戦以外ではこの広告がどうなるのかが気になっていたのだが、、、まぁ新庄剛志はタイガースのOBでもあるわけだから今日集まっているタイガースファンも寛容になっているのかもしれないが、実はタイガースファンの諸君がこの広告にみんな気がついているのかはわからない。 |
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Hanshin Tigers
T
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今岡
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赤星
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関本
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金本
|
桧山
|
アリアス
|
矢野
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藤本
|
井川
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守備
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4
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8
|
5
|
7
|
9
|
3
|
2
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6
|
1
|
6
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8
|
5
|
7
|
3
|
2
|
9
|
4
|
1
|
S
|
宮本
|
志田
|
岩村
|
ラミレス
|
鈴木健
|
古田
|
マ|チン
|
城石
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ベバリン
|
Yakult
Swallows
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始球式も無事に終わり試合が始まる。ネット裏後方にある報道記者席では公式記録員・及川氏による試合開始時刻が告げられる。定刻よりも1分遅い開始であった。
初回表タイガース |
今岡誠 |
 ̄●$ |
空振三振 |
赤星憲広 |
○●● |
中前打 |
関本健太郎 |
○○¬ |
右前安 |
金本知憲 |
●● |
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16時10分、ここで旭川発の指定している列車に乗るために断腸の思いで席を立つことに。この時点で8回表が始まるところ、4対4の同点。立場的には最後まで試合を見たいところではあるが…交通都合で試合を最後まで見ることができないというのは2003年5月18日の西武対福岡ダイエー6回戦@札幌ドーム以来。この時は9回裏2アウト2ストライク2ボールであと2球というところで席を立ったが、今回は8回表が始まる段階で同点なので「試合はこれから」というところで非常に残念。スタルヒン投手の銅像横でファイターズファンクラブの来場ピンバッジプレゼントを受け取ってバス停に向かう。
16時20分ころ、道北バスの旭川駅行きが到着。終点旭川駅まで所要20分程度。16時40分にバスが旭川駅に到着。トイレに入りロッテリアで夕食を購入していると新千歳空港行のスーパーホワイトアローが発車する17時まであと10分足らずという時間になり、席を立つタイミングとしては先ほどのタイミングが最高のタイミングであることが証明される。
列車は17時ちょうど定刻に発車する。美唄を過ぎたころにi-modeの試合速報を確認すると、あれから両軍点を取り合い5対5で延長に入っているとのことだが、その後列車が岩見沢を過ぎたころに再度確認すると試合が5対6で終わっていた。 |
なにやら第1打席でハッピーバースデーの曲が流れた和田一博が決勝タイムリーを放ったとのこと。5月25日は同じく誕生日だったエンジェル・エチェバリアによる決勝ホームランで勝ったファイターズであったが、今回は誕生日の選手にしてやられたことになる。
私はというと、19時01分に新千歳空港駅に到着。予約便が20時半であったので早い出発便に振り替えてもらおうと考えたが、今日に限ってこの後出発する飛行機のうち20時半までの便が全て満席となっていた。仕方なく手荷物検査を受けてJALサクララウンジで一休み。しかしDQNオヤヂがラウンジ内のテレビの操作方法が判らないらしく、大音量でゴルフ番組を見ている。このアホオヤヂを早く摘み出して欲しかったが、まさかこのアホオヤヂが私の隣の席のクラスJに座ることになろうとは、、、疲れがたまった遠征であった。
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