(未完成)

2003年8月12日火曜日 セントラル野球連盟プロ野球セントラル野球連盟選手権試合

株式会社横浜ベイスターズ横浜Baystars阪神Tigers株式会社阪神タイガース21回戦
札幌ドーム 18:00 観衆;37,000人 観戦場所;ネット裏ロイヤルシート三塁寄り24列211番
タイガース
0
2
0
0
0
0
1
0
0
3
 
ベイスターズ
0
0
2
0
0
0
0
0
0
2
    
勝利投手
久保田智之 4勝3敗
セーブ
安藤優也 4勝1敗4S
敗戦投手
クリス・ホルト 5勝13敗

審判員・記録員
本塁打
球審
井野修副部長
なし
一塁
杉永政信
二塁
西本欣司
三塁
小林和公
公式記録員
生原謙

久保田智之12奪三振&プロ入り初安打!
星野仙一氏、監督としての通産勝利900勝達成!

 阪神が久保田の力投で接戦をものにし、連敗を4で止めた。
 久保田は立ち上がりから飛ばし、七回二死一、二塁でマウンドを降りるまで12奪三振。完投こそできなかったが、速球と切れのいい変化球で横浜打線をねじ伏せ、勝機を引き寄せた。
 決勝打は金本。七回、今岡の安打と赤星のバントでつくった二死二塁に、中前打をたたき、今岡を迎え入れた。

 遠征の始まりはいつも前日から(笑)。
 世の中すっかり旧盆の連休に入ろうかという時期だというのに我が社では事務所を二子玉川から溝の口へ動かした。サービス業たるもの、事務所移転なんぞはお客様が休んでいるときにサササ〜っと行うのが普通なのだろうからこの時期の移転は至極当然といえば当然なのではあるが。
 この時期…というかこの部署はどうやら連休がとりにくい部署のようで…私は口が裂けても大声で「明日から3連休します!」とは言えない雰囲気。
 ほとんど裁判のような状態で私の以前の業務をやってきた新しくやってくる社員に引き継ぐ。私は新しい業務へ移るためだ。以前の仕事=サービスの一時金請求の設定、これからの仕事=未納の取立て。これからの仕事については8月3日の観戦記の前編を読んでいただければ一目瞭然なのだが…しかしこの引継ぎ、なんとも言えない雰囲気の中で会議形式で行われた。被告人は何を言っても言い返されてしまう。悪者は悪者。被告人ならまだ弁護人がいるから良いが私はというと一人ぼっち。
 以前の私の仕事、実は派遣社員さんを人材派遣会社から雇ってお客様からいただく書類を処理していた。正直言って書類を回収してくる営業担当者による協力を無くしてはスムーズで迅速な処理が出来たものを、協力を促しても拒否されるばかり。そんななかG係長(55歳)が口を開く。

「あのさぁ、○○くん(私)がEさん(派遣社員さん)と一緒に今までやってきて処理が滞るってことなんだけどさぁ〜。」
「はぁ」
「もしこれで僕が一人でしっかり処理出来ちゃったら今まで二人で処理できない今まではなんだったんだということになるよ」
「…」

 一人で処理?やれるもんならやってみろ!といいたいところではあったがここはお願いする身。暴言は慎む。しかし私なりに暖めていた処理方法を伝授。事なきを得つつある。「早く終わってくれぇ〜」と心の中で叫ぶ。程なく私の業務が認められ18時10分ころに開放(?)される。

 昨日日曜日より新しい溝の口の事務所で仕事を行っているので国道246から環八通りへ入る。通いなれた環八通りを順調に進む。19時15分、京急天空橋駅前に到着。月明かりがとてもきれい。
 しかしなんでお月様は光るのだろうか?太陽が光るのは自らが熱を放出させているからであろう。しかしなんでまた月が光って見えたりするのか?バイクを運転しながら疑問に思ってしまった。遠く向こうでランディングしている飛行機と真ん丸なお月様が重なっているところが見えるところの前に並ぶ見覚えのあるバスの色。このバスは青森県津軽地方を拠点にしているバス会社:弘南バスじゃあーりませんか?号車番号が「13」と見えるあたり今夜の東京出発便は大盛況のようだ。さすがは日本一の高速バス路線に成長したノクターン号。現在ある高速バスブームの火付け役となった品川〜弘前間の高速バス、ノクターン号は当然のように夏休み期間中はたくさんの続行便が出ていて、そのバスの待機場所として京急天空橋駅の空き地を使っているとのこと。
 19時21分、京急車の普通電車で1駅隣の羽田空港駅に向かう。
 空港に到着し9月初旬の航空券を購入。同じ窓口でチケットレス予約をしていたこの後搭乗予定のJL539便の搭乗手続きも行う。
 手荷物検査を受けたあと、検査場Cの前にあるJALラウンジで暇をつぶす。ラウンジ内にはデイリースポーツが…昨日の試合、実は阪神はエースの井川慶で試合を落としていたのだ。井川慶の連勝は12でストップ。それどころかタイガースのチームとしてロードに出て4連敗していることに。それは決してロードのせいではなく連敗の時期のめぐり合わせであると信じたいのではあるが、タイミングが悪すぎる。桧山/矢野と立て続けに居なくなり、金本も満身創痍。今岡に7月前半の絶好調さは見られない。何かのせいにしなければ気がすまないくらいに現在のタイガースのチーム状況は悪いのだ。さぁ、何のせいにしよう(笑)…と思いをめぐらすとどうしてもあの忌まわしき横浜ベイスターズ戦でのメガホン投げ入れ事件を思い浮かべてしまう。あのメガホン投げ入れが現在の勢い沈下には無関係ということぐらい冷静に考えればわかるが…連敗を記録しながら神宮〜広島〜札幌と続く遠征はさぞかし足取りも重かろう。
 ラウンジ入室時間が遅かったこともありまったりとしている時間もあまり無く、キュゥイフルーツジュース(JALスカイタイム)を2本飲み干してすぐに12番搭乗口へ。途中の売店でおなじみ・肉の万世のカツサンドを買って搭乗口に向かう。この万世のカツサンド、飛行機内で食べるにはちょうど良い一口サイズにカットされた6切れのカツサンドがコンパクトに収められたサンドイッチ。「肉の万世」といえば東京で名を馳せたとんでもなくおいしい和牛専門の店。この店が出すサンドイッチが羽田空港で売られていることを先の甲子園遠征で知った私。まるでナゴヤドームで売られている希少価値弁当の矢場とんを見つけたような嬉しさを覚えてしまう。前回はハンバーグサンドを買ったので今回はカツサンドを購入。

 前置きが長くなったが…何はともあれカツサンドを購入し飛行機に乗り込む。
 さすがは旧盆直前の札幌行き。繁忙期で航空券が割高なこの時期は20時以降出発便にだけ事前購入が条件の特定便割引が設定されている。おかげさまでこの便もご多分に漏れず混雑を極めている。ほぼ定員一杯の乗客を乗せている。かくいう私の搭乗券の右上に記されているチェックイン者順の番号は416番。この飛行機・Boeing777-300(JA8943)の定員が477席なのでかなり最後のほうのチェックインであることがわかる。
 混んでいる飛行機こそ、座席は前のほうが楽。ということで10番A席を座席指定しておいた。離陸前、さっそくカツサンドを食べて満腹。すぐさま眠気が襲ってきて離陸の前に眠ってしまう。
 気付くと着陸ちょっと前。目が覚めると目の前のモニターではJAL夏のキャンペーン「FLY JAL」のCMメイキングビデオが流れている。桑田ケースケとサザンオールスターズの曲に関心がまったく無い私。どれくらい無いかというと…桑田氏の下の名前の感じを知らない(笑)。しかしこのCMメイキングビデオを見ていると桑田氏が一生懸命、楽しく撮影に応じている姿を見ていると普段は恥ずかしくなるようなムード歌謡だと思って見向きもしなかった桑田ソングも「機会があれば曲でも聴いてみようかな?」「このCMソング、悪く無いじゃん」という気になってくる。このメイキングビデオに映る桑田氏、かなり良い人ですな。余談ですがサザンオールスターズのメンバーを全員フルネームで言える人、居ますか?(笑)
 JL539便は定刻よりも少々遅くに新千歳空港に到着。到着すると到着口にはカメラを構えた人たちが大勢待ち構えている。まさかこの便に大御所有名人でも乗っているのか?私の座席の目の前がスーパーシートだったので有名所が搭乗していればすぐにわかりそうなもんだがこれといって気付かなかった。
 せっかくだからしばらく待ってみよう。しかしなかなかやってこない。近くに居たカメラを持つ人に聞いてみると「少年サッカーチームの選手が帰ってくるのよ♪」だとのこと(笑)。な〜んだ!
 空港の地下1階にある新千歳空港駅みどりの窓口でこの後22時ちょうど発快速エアポート221号の指定席券を購入。電車は自由席に満員のお客を乗せて出発。南千歳・千歳・恵庭・北広島・新札幌と停車していく。快速運転の最終停車駅である白石駅で網走からの特急オホーツクに追い抜かれながらこの電車も札幌を目指す。空港に到着してからずっと室内に居たおかげで外気に触れるのは札幌駅のホームが最初。ドアが開き外気を感じる。思った以上に湿度が高いような気がするが、東京・横浜・大阪・福岡のそれとはまったく異質。外で呼吸をするのさえ不快な首都圏の暑さを知る私にとってこの気候は天国以外の何物でもない。
 改札を抜けてすぐにホテルに向かう。今夜から3連泊する宿は札幌駅構内にあるJRタワーホテル日航札幌。予約済みなのでスムーズにチェックインの手続きを行い部屋に向かう。荷物を置いてすぐに1階に。
 北5条西2丁目に面した道路の横にある歩道橋の脇で軽目の運動を。最近はじめたストレッチ体操。ここ最近、身体を動かすことが少なくなった自分に疑問を感じてきていて、毎晩5分でも良いからまずは太ももから足の先、そして腕の筋を伸ばすストレッチをして徐々に身体を解していこうと考えた。いきなりジョギングを始めてしまった2年前の自分。それが原因で右の坐骨を痛めて現在もヘルニア性の神経痛に悩まされてしまっている。よっていきなりジョギングでは身体によくない。だから最初はストレッチ。そこから腹筋運動を加えていこうと考えているがこれはもうちょっと後の話。今はなまった身体を動かす準備の準備をする。

 10年位前、自分の身体は柔らかいと思い込んでいた。事実、人よりも柔軟性があった。健康診断で運動神経の検査をしたときも「太っている割には良く動きますねぇ」「太っている割には呼吸が乱れませんねぇ」「なにか定期的に運動してるでしょ?」と聞かれることがあった。まさか定期的な運動が○○○だったとは口が裂けても言いにくく(笑)。
 そのころの自分と今日の夜のストレッチをした自分。見た目の体つきはあまり変わってはいないが同じ自分とは思えないくらい身体が硬くなっている。
 ストレッチで伸ばした太ももの裏側が心地よく痛い。これはヤバイ。太りすぎにも程がある。まじめに運動を考えなければならないと考えた瞬間。まさかJRタワーの真横で決意するとは思わなかった(笑)。
 しかし今夜の食事、まさかカツサンドだけで満腹とは言い切れず、外に出たついでにコンビニで軽く食事を購入。部屋に戻ってホムペの更新をして就寝。23階の部屋から見えるJRタワー東側の夜景がとてもきれい。

■2003年8月13日火曜日
 午前9時ちょっと前、無理やり身体を動かす。カーテンを開けるとまぶしい日差しが。窓の外は函館本線苗穂駅方面が一望できる。その線路上にはクリスタルエクスプレスが走行中。思わずカメラを向けてしまう。札幌ドームの試合はナイター開催なのでしばらく小樽市方面へお出掛けしてくる。スコアシートなどの荷物は置いといてほぼ手ぶら状態でのお出掛け。
 10時26分発の小樽行き区間快速いしかりライナーに乗車。銭函駅で降車。すぐにタクシーを拾い列車がまったく停車しない幻の臨時駅・張碓駅へ行ってみようと目標物である恵比寿岩付近まで行ってもらう。タクシーの運転士さんは極めて協力的でどういうところかも教えてくれた。
 タクシーは両側4車線で走りやすそうな国道5号線を小樽市街地方向へ進む。しばらく走ったところで右に曲がる。「こんなところにもあるのか?!」と驚くような立地にあるラブホテルもあったりするような住宅街を進むと通行止めの看板の前で車を止めてくれた。運賃は1170円也。
 タクシーの運転士さんによると「下り坂が長いから戻ってくるときはキツイかもね」とのこと。「いったいどんな道やねん?」と突っ込みを入れながら道を進む。確かに体力を消耗し切っている状態ではこの程度の緩やかな坂でもキツイかも知れない。
 張碓駅とは…函館本線の朝里駅と銭函駅(いずれも小樽市)8.8キロの間にひっそりと存在する臨時駅。なぜひっそりなのかというと1998年7月1日をもって営業列車の停車が無くなっているから。市販の時刻表には駅名が表示されていて、駅の運賃案内表にも名前だけは出ていたりする駅もあるというのに(例:幌向など)、列車内にある札幌近郊路線図からは駅名が削除されている。
 ただ列車が停車しない駅なら「ふ〜ん」で片付けられてしまう上に、駅自体も簡単に撤去されてしまうだろう。しかしこの張碓駅の場合、公の道を通り自動車や徒歩を使ってアクセスすることができない。それが元で駅自体を撤去することが技術的に不可能に近いし、仮に撤去するとしたら一定時間列車の往来を運休させての作業が必要になる。札幌〜小樽間は約7分間隔で列車が行き来する幹線でもあるのでそこを列車を停めて作業するということは事実上不可能に近いので、撤去にかけるお金や社会的損失(列車遅れ・運休など)と張碓駅にかかる固定資産税を天秤にかけたJR北海道は固定資産税を払い続けることの方が得策と判断したとのこと。
 そんな不思議なオーラを放つ張碓駅。列車が停車しないのに存在し続ける駅がゆえに駅マニア的には「行ってみたい駅」として魅力十分。しかし前述の通りアクセスが難しいがゆえに宝石箱的存在になってしまっているのだ。
 そんな口上を考えながら下り坂を進む。いわゆる「秘境駅」や駅マニアのホームページでは行き方やどんな場所か書いているが、いずれも冬にアタックしているところが多い。しかしこの下り坂に雪なんぞ積もったらたぶん歩けないぞ!あの手のサイトの人は雪の積もる時期しか北海道には来たくないのか?と思わず勘ぐってしまう。
 下り坂が途切れ海が見えてくるとさらに強い口調の看板にぶち当たる。地元の漁業関係者以外は本来なら横断が禁止されている遮断機のない踏切を渡ると大きな恵比寿岩が海に浮かぶ。その手前には漁業基地が広がっているが人影はまばら。そこで話を聞くと「駅には行ったことないねぇ。ここから1キロくらいだけど危ないよ」と言ってるそばから小樽方面の711系電車が汽笛を上げて通過していく。確かに怖いし危ない。かなりアタックを躊躇してしまっている。考えること約3分。とりあえず晴れてるし行けるところまで進んでみることにした。
 漁業基地が途切れた場所から砂利の海岸が広がっている。
 線路の敷地にはなるべく入りたくないのでこの砂利道海岸を歩くことにする。こんなときサンダルでやってきたことを後悔する。足元にはペットボトルやカップ麺のゴミが散乱している場所もある。ずっと以前のものかと思いきや、生茶パンダプレゼントのシールが貼付されているペットボトルもあったりするからそれほど日数が経過していないことが想像つく。
 築堤の上を走る列車。結構な速度で結構怖い(笑)。さっきの話ではないが、こんなところを真冬の積雪シーズンに来るやつはアホだ!
 道無き砂利道を進むと歩きやすい場所になる。徒歩の速度をあげて進む。
 タクシーの運転士さんによると「これだけの晴天は1ヶ月ほど無かったよ」とのことでとてもありがたい。陽射しは辛いけど曇っているよりは全然マシ。こういうときは日焼けのリスクよりも晴天を素直に喜びたい。
 しばらく砂利道と格闘しながら進むこと30分。ついに線路敷地の外を歩くことができなくなる。目の前には行く手を阻む波柱。ここをサンダルで歩行するのは危険極まりない。ちょうど堤防を上がるための錆び付いたハシゴ設備がある。上下線の列車がタイミングよく通過した後を見計らって線路上に上がる。そうでもしないとここを乗り越えることはできない。
 かなりの罪悪感に苛まれながら鉄道線路敷地の脇に上がる。札幌方面行き線路の脇になる海側を歩くことはかなり危険。比較的路肩が広い山側の線路脇を早足で歩く。だって列車が来たら怖いし、下手したら鉄道事業法に触れてしまう可能性だってある。できるだけ列車乗務員の目に触れるのは遠慮したい。結果的には線路敷地歩行中、小樽方面・札幌方面各1本づつ、計2本の列車が私の横を通過していったが、恐ろしさと安全上の理由により線路から最も離れた場所にうずくまる。こうでもしないとこの私であっても吹き飛ばされてしまうのではないかと心配になる。線路上で工事をしている作業員の方が列車通過時、作業を中断して線路脇に整列して右手を上げる行為が決して無駄ではないのだなと納得してしまう。正しい安全動作をしないと列車に巻き込まれてしまうからだ。
 歩くこと7分。ついに駅が近いことを示す駅名表示の看板が見える。その看板の近くの海側線路脇にまた海岸に降りることができる錆び付いたはしごがあるので左右の安全を慎重に確認して線路を横断。
この物体の正体は?
 「張碓」の標識を越えると下り(札幌方面)線の脇の築堤から海方向へ下る錆付いたハシゴを発見。上下線の列車がやってこないことを慎重の上にも慎重に確認。脱兎のごとく線路を横断。一瞬でも命の危険をさらしている訳だから僅か10秒程度であっても恐怖感に苛まれる。
 ハシゴを下るとまたまた砂利海岸が広がる。歩くこと10分程度で前方に中継信号が見え、その脇に上に昇れる古びたスロープを発見。そのスロープをあがると…そこに広がる高さが低めなプラットホームが2面。ここが夢にまで見た幻の臨時駅・張碓駅
 この駅に実際来てみると公道から歩いて張碓駅に来ることができないことが良くわかる。ホームから見た駅舎の裏は木々が生い茂る山。当然駅前広場などというものはない。
 もともとが札幌方面ホーム側にある海岸で海水浴をするための旅客のための駅だったらしいが、この場所で人身事故が起きたことで客扱いが終わってしまう。かれこれ5年、この駅には列車が停車していない。列車が停車しないのなら廃止してしまえばよいのではあるが風の噂 によるとトラックなどをこの場所に搬出させて駅を撤去する費用を考えたらこの駅を維持して発生する固定資産税を払い続けた方が安いとJRが判断をしたとのこと。しかし先は短いんだろうなぁ。
JR北海道函館本線張碓駅  波の音を聞きながら持参した生茶をすする。その合間合間に列車接近を知らせる注意喚起音が鳴り響く。上下線ともに列車接近音の音色が違うので2,3本列車を流して安全に列車が来る方法を確認できるまでは安易に線路を横断するのはやめた方が良いかも知れませんな。
 しばらく駅を堪能し張碓の地を離れる。
 築堤を歩いて再び小樽方向を歩く。張碓駅の敷地を出るとすぐに列車はトンネルに入る。まさかこのトンネルを徒歩で進むわけにはいかない。トンネルの脇には実は広い道がある。この道が鉄道用地なのか?国有地なのか?それとも私有地なのかは判らないが、線路内を歩くことに比べれば数倍も安全。どういうわけかブルドーザーが放置してある道を進むと右側の海には船着場がある。まさかここは札幌や小樽、もしくは対岸の石狩市から舟でこの地に用事でもあった名残だったのか?
 所有者知らずの道路を通っているうちにJR線路もトンネルを抜けた。しばらく歩く場所が築堤上のコンクリ敷きの上を歩くが、場所によっては朽ち果てているのでとんでもなく怖い。風が強かったり雪が舞っている時は怖くて歩くことは出来ないだろう。
 しばらく歩くとダイバースーツを脱いで着替えをしている男性が。つい先ほどまでこの張碓の海に潜っていたとのこと。この男性、自動車でこの地に来ていてすぐ脇の道に自動車が駐車してあった。サンダル履きの私は自業自得とは言えとても疲れていたので「乗ってけば?」の一声を待ってはいたが、当然そんなことなんぞ言われることもなく私は朝里駅方向へ進む。再び築堤の下に砂利海岸が広がるのでそこを歩く。が、さすがにサンダルでの砂利歩行は辛さを極める事に。
 続いて目の前に広がっているのはテトラポット地獄(笑)。テトラポットの下にはもちろん海水が漂っている。ここも当然雨や雪が舞う日や風邪が強い日は歩くことがとても出来ない。もう何度になるだろう。サンダル履きでのアタックをまたもや後悔した。このテトラポット群をスーパーマリオのようにピョンピョンと飛び越える…わけもなく、両手でテトラポットの先端を手のひら押さえながら進んでいく。張碓→朝里間の行程の中でもっとも恐ろしい難所のテトラポットを越えるあとはコンクリ敷きの築堤下を歩くのみ。コンクリが濡れていないので楽に歩くことが出来た。
 夏休みらしく水着で海水浴を楽しんでいるグループが見えるとようやくまともな道路に出ることが出来る。久々に間近で見る青いビキニ道路にホッとする。
 朝里駅までもうすぐ…という場所は実は海水浴を楽しむ家族連れやグループがたくさん居て、それを相手にしているお店も出ている。そこで生茶を1本購入し一気飲み。午前11時に銭函駅を出てから約3時間。久々に良い運動をした。
 朝里駅から普通列車に揺られて札幌に戻る途中、今通った張碓駅への道をあっという間に通り抜ける。窓の外はとんでもないにわか雨が降っている。あと20〜40分、アタックが遅かったらこのニワカ豪雨の被害に遭っていただろうから幸運に感謝する。案の定、銭函駅側の海水浴場で遊んでいた男女カップル2組がずぶ濡れになって列車に乗り込んできた。いきなりの豪雨に余程慌てたのだろう。女子の着衣がかなり乱れている。まるで火事のラブホテルから逃げ出て来たみたいだ(笑)。これがぜんぜんセクシーじゃないんだな(苦笑)。
 
JRタワー23階の部屋に戻り張碓駅についてまとめた後にスコアブックを持参して再度ホテルを後に。地下1階にあるセブンイレブン札幌ステラプレイス店で紙パックのお茶を購入して直下の地下鉄東豊線乗り場へ。
 改札口には「IMAOKA7と書かれたTシャツを身にまとう人を数多く発見。地下鉄東豊線といえば昼間はそれほど混雑の無いまったりとした路線だが、札幌ドームで注目イベントが開催されると様相は一変。福住方面行きのホームは黒山の人だかり状態。みな手にタイガースグッツを手にしている。地下鉄東豊線は阪神電車も真っ青なほどのタイガースファンで膨れ上がっていく。大通駅・豊水すすきの駅でさらに拾ってゆく。ゴムタイヤ式車輪独特の音を響かせて曲線部を通過して福住駅に到着。この時点で列車は超満員になっている。
 地上に上がるとイトーヨーカドー福住店では野外店舗が設営されている。いつももイベント開催時は当然行われているが、今日ばかりはタイガースグッツのみを扱っている。飲み物はサンガリアタイガーススポーツドリンク、メガホン、帽子にシャツ、さらにはライターに至るまでタイガース一色。さすがは商売上手なイトーヨーカドーである。確か去年のシーズンオフはジャイアンツ優勝グッツを大々的に扱ってたような…。
 札幌ドームの敷地に入るとすでにレフトスタンドが満員である旨の張り紙が…「イタズラ書きですか?」と勘繰ってしまうような粗末な文字。信用しない人も居そうなもんだが…。チケット売り場を覗くと今日の3塁タイガース側の当日券はA指定のみの発売らしい。
 場内に入ると横浜スタジアム周辺に掲げてあるおなじみのタペストリーがここでも掲げてはあったが、ベイスターズの現在の成績(最下位)を反映して誇らしく見えるわけも無い。そう見ていると入り口付近で落ちかけているタペストリーがなんとも哀愁を漂わせている。
 場内のグッツ売り場では押すな押すなの大盛況状態。なんせ阪神タイガースが札幌で試合を行うのは今日と明日の2試合のみ。貴重なタイガース戦でグッツ売り場は戦場と化している。よく見ると東日本限定のビジターTシャツなるものまで売られている。甲子園・関西地区では購入不可能な面白いグッツだが、これは東日本である我が地元の関東でも帰るので帰宅してからゆっくり買うことにした。
 49番通路の階段を下りて自分の座席を見つけてびっくり。24列というがサッカーモードでは正味24列目の席だが野球モードだと実はここは前から数えて6列目に!さらに明日のチケットに書かれている座席番号は21列なので最前列から数えて3列目ということに。こりゃ明日が楽しみだ。
 そして驚くべきことに三塁側は売り切れを反映して超満員。対する1塁側は極めて空席が目立つではないか!強いときは得てしてこんなものなのだろうが2001年開催のヤクルト対阪神の際は北海道出身の監督が率いる若松監督の影響でスワローズファンの数がタイガースファンの数を凌駕していたのだが。変われば変わるもんだ。
Hanshin Tigers
今岡
赤星
金本
片岡
アリアス
野口
中村豊
藤本
久保田
守備
4
8
7
5
3
2
9
6
1
8
6
7
3
9
4
5
2
1
YB
金城
石井琢
鈴木尚
ウッズ
佐伯
種田
古木
中村
ホルト
Yokohama Baystars
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株式会社阪神タイガース

 
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Next Game>2003.8.13 Baystars - Tigers #22 at Sapporo Dome
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