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2003年8月13日水曜日 セントラル野球連盟プロ野球セントラル野球連盟選手権試合

株式会社横浜ベイスターズ横浜Baystars阪神Tigers株式会社阪神タイガース22回戦
札幌ドーム 18:00〜 観衆;37,000人 観戦場所;ネット裏ロイヤルシート三塁寄り21列216番
タイガース
0
0
1
0
0
2
0
0
0
3
 
ベイスターズ
0
0
0
1
0
0
0
0
1
2
    
勝利投手
藪恵壹 8勝2敗
セーブ
ジェフ・ウィリアムス 1勝1敗22S
敗戦投手
ドミンゴ・グズマン 4勝10敗

審判員・記録員
本塁打
球審
小林和公
金城龍彦左打席10号打点1・投手:藪=四回
一塁
友寄正人副部長
金城龍彦右打席11号打点1・投手:ウィリアムス=九回
二塁
杉永政信
三塁
西本欣司
公式記録員
西原稔泰

先発復帰・藪恵壹、粘投6回81球で8勝目!
北の大地で猛虎が息を吹き返した!横ベイさん、ありがとう2連勝♪

 打線の爆発力が影を潜めても、先発投手が踏ん張れば勝機が開ける。藪恵壹の6回1失点が勝因の第一だろう。
 久々の先発の藪はテンポよく投げ込んでリズムをつくった。四回、金城龍彦に一発を喫したが、後は自分のペースで投げて8勝目に結び付けた。
 打線は同点の六回一死一、二塁から片岡篤史が右翼線に二塁打して2点を勝ち越した。勝負強さが光る一打だった。
 前日の張碓探索からタイガース観戦に雪崩れ込む強行スケジュールから、ホテルに戻って軽くサイトを更新した後にベットに倒れこみ、布団の中に入らずにそのまま寝付いてしまった。気付いたら10時。しかし起きる気力も無くとりあえず電源が入っていたパソコンでメールチェックをし直ぐにベットへ。横になりながら手元の携帯電話でi-modeメールの送受信を行っているうちに再び力尽きてしまった。
 気付くと14時半。掲示板にレスを打ちながら出かける支度を行う。ホテル気付けのハウスメイキング係りからのメッセージを確認。まもなく出かけるのでそのときに部屋の清掃を依頼する。
 宿泊しているJRタワーホテル日航札幌は地下鉄東豊線の乗り場まで普通に歩いても3分しか掛からないのが自慢。すぐに地下鉄に乗り込む。本来なら直ちに札幌ドームに向かうべく福住駅を目指すのだが今日は用事があるので大通駅で南北線・宮の沢方面電車に乗り換える。
 16時、用事を済ませ再び大通駅に戻ってくる。東豊線に乗り込み17時に福住駅に到着。
 地上に上がると昨日タイガースグッツで溢れていたイトーヨーカドー福住店の店頭だったが今日はサンガリアタイガースドリンク・タイガーススナック菓子などに混じってタイガースとは関連性のないミスタードーナツが並んで売られている。話によると昨日の時点で2日間で売るつもりで仕入れたタイガースグッヅを売り尽くしてしまったとのことで仕方なく野球観戦に便利なオペラグラスやドーナツを売っている。さらに書店の担当者まで引っ張り出しタイガース関連の書籍をも売っている。便乗商法ここに極まれりといったところ。確かイトーヨーカドーはジャイアンツが優勝すると関連グループ各社と結託して優勝記念セールを行うほどのジャイアンツ企業だったはず。昨年の讀賣リーグ優勝時、セブンイレブン・ダイクマと共同で優勝セールをしていたのは記憶に新しいところ。
 そんなイトーヨーカドーの出張書籍売り場で片岡篤史が表紙になっている集英社・スポルティーバを購入。今回のスポルティーバの八木裕のインタビュー、私がリアルタイムで感じていたタイガースの記憶をそのまま紙面に表現されていてとても面白い構成になっている。ちなみに佐藤江梨子の競泳用水着のグラビアが3ページしかなかったのが競泳水着フェチ的にはちょっと不満(笑)。
イトーヨーカドー福住店にて
スポルティーバ記事より
 快晴の札幌ドーム。歩く人々の手にはタイガースグッツが。ここまでタイガースファンが多く目立つとは…このファン比率は甲子園にいるような錯覚すら覚える。比率でいえばタイガースファン500人に対しベイスターズファン1人といった感じ。それほどベイスターズファンが目立たないのだ。ドーム敷地の階段を上がると特設グッツ売り場が開設されている。タイガースグッツはカート20台程の面積を占めているがベイスターズグッツはカート5つ程度しか並べられていない。いや、よく見るとそのベイスターズグッツカート5つのうち1つでタイガース応援メガホンが売られていたので正確には4つ(笑)。
 昨日に引き続き手荷物検査を受けて入場する。
 まっすぐに自分の席へは向かわずにレフトスタンド方向に歩を進める。当然自由席は満席。知った顔も当然見受けられた。
 対するライトスタンドにもベイスターズファンが集まってはいるが、どうも遠征組みが多い気がしてならない。そのベイスターズファンを取り囲むようにライトスタンドにも数多くのタイガースファンが陣取っている。そういわれてみれば三塁側のチケットはA指定席の一部以外売り切れていたことを思い出す。
 
 さらにボウブリッジ・カフェに上がる。センターバックスクリーンの直上に設けられた喫茶スペースはその更に頭上に日章旗・連盟旗・NPB機構旗とともに両球団旗が掲げられている。こんな近くで掲げられているのを見たのは初めてなのでマジマジと見てみると…意外にもロープや紐で結び付けられていると思われていた鉄棒と旗は実は書類を束ねるときに使用するおなじみの文房具で支えられていた。球団旗の重みとは裏腹なこのクリップ留めに違和感を感じて思わず笑ってしまう。
 このカフェだが野球場の中でグラウンドを望む場所に飲食席を設置している球場はここ札幌ドームのほかにYAHOO!BBスタジアムと福岡ドーム、大阪ドームがあるが、YAHOO!BBと福岡は球場の座席とはまったく隔離されているスペース。大阪ドームもスタンドの入り口とはまったく違う場所にある飲食店。しかし札幌ドームの場合はスタンドから階段かエレベーターで気軽に上がってくることができるパブリックスペースになっているところが最大の違い。眺めの良い喫煙ルームもあるので居心地は良いだろう。
 3塁側スタンド通路を経由して指定された自分の座席に向かう。
 昨日も話題に挙げたが球場的にはしっかりとこのような案内がなされていた。場内では「試合進行の妨げ」としか言っておらず主催側と球場側のジェット風船禁止に関する認識の温度差を感じてしまう。試合後の報道によるとこのジェット風船の一件はタイガース・星野仙一監督も気にしていた。理由を具体的に挙げているのにそれを無視して自己満足のために風船を打ち上げる人たちは今日の試合でもジェット風船を膨らますつもりなのか?タイガースファンのモラルが試される今日の試合。
 相変わらず3塁側だけが試合前から超満員。どっちがホームゲームなのかわからなくなってしまうが、横浜ベイスターズファンが札幌に多いという話は聞いたことが無い。いっそのこと札幌でタイガースが主催試合をしてみてはどうだろう?と考えたが横浜が札幌でタイガース戦を主催するのには理由がある。というのもベイスターズの本拠地・横浜スタジアムは定員目一杯入っても3万人しか入らない。しかし昨日の試合、3塁側だけが超満員だったにも拘らず3万7千人もの観衆を集める。横浜スタジアムなら7千人も溢れてしまう。観客を集めるには器の大きい札幌ドームで主催試合を組む…そろそろ横浜スタジアムの建て替え改築を考える時期に来ているんじゃないかなぁ。ちなみに甲子園の定員は5万3千人。昨日程度しか観衆が集まらないのなら甲子園で試合をした方が儲かるのは一目瞭然である。
 自分の席に戻ると浅井・秀太・曽我部・上坂の若手連中がトーマス・オマリーコーチを相手にトスバッティングに余念がない。バッティングゲージに目を移すと島野育夫・田淵幸一・和田豊・達川光男のコーチが若手の打撃練習に目を光らせている。中日・西武・阪神・広島東洋の各チームで優勝経験があるこのコーチの存在は優勝経験のないタイガースの面々にはとても心強いはずだ。ちなみに投手コーチの佐藤義則・西本聖もオリックス・読売で優勝経験がある。もちろん監督・星野仙一、岡田彰信も。今考えると用意周到なコーチン具スタッフの人選であることに感心してしまう。
 バッティングゲージで練習する野手にばかり目が行きがちだが、マウンド上に目をやると見覚えのあるプチスリークォーター左腕。良く見ると下柳剛だった。スタミナの強さが売りな下柳剛なのでここまで投げ続けていても平気で金曜か土曜の試合に投げちゃうんだろうなと感じさせる。話しによると昨日も打撃投手を務めていたらしい。

 タイガースの練習時間が残り5分になったところで場内を見渡すと…昨日同様3塁側のみタイガースファンで大盛況で1塁側は一部場所を除いて閑散としている。

 放送により両チーム先発バッテリーが「藪=野口」「ドミンゴ=相川」と発表され、さらにベンチ入り登録メンバーが発表される。
 
阪神タイガース 横浜ベイスターズ
投手
藪・安藤・金澤・吉野・三東・下柳・石毛・ウィリアムス・リガン 加藤・福盛・田崎・ギャラード・村西・富岡・デニー・ホルト・ドミンゴ・竹下
捕手
浅井・野口・矢野 中村・相川
内野手
秀太・八木・沖原・今岡・片岡・藤本・アリアス・久慈・上坂 万永・石井琢・種田・小川・古木・ウッズ・福本
外野手
中村豊・金本・曽我部・赤星 金城・中根・鈴木尚・田中一・佐伯・多村

 昨日は来場し着席時点ですでに登録メンバーが発表されていたので記録できなかったが今日はすべてメモすることができた。
 桧山進次郎が消え上坂・曽我部が一軍に合流。伊良部は札幌ドームで一切姿を見ていないことから本体とは別行動の様子。ベンチ前に背番号43を見つけたとき、今夜のスタメンの想像がついた。
 そして発表されるスターティングメンバーはこんな感じ。
 

Hanshin Tigers
今岡
赤星
金本
片岡
アリアス
野口
上坂
藤本
守備
4
8
7
5
3
2
9
6
1
8
6
7
3
9
4
5
2
1
YB
金城
石井琢
鈴木尚
ウッズ
佐伯
種田
古木
相川
ドミンゴ
Yokohama Baystars

 タイガースは昨日元に戻した1〜3番・5番と臨時4・6番をそのままに、不動の8番は藤本。そして今日の目玉は上坂太一郎。364日前の8月12日、札幌ドームでのベイスターズ戦でドミンゴ(昨年の登録名はグズマン)相手にチームは2安打しかできずセカンドベースすら踏むことができなかった試合でその2安打を一人で放ったのが上坂太一郎だった。首脳陣がドミンゴ・グズマンとの相性を鑑み上坂太一郎を起用したと推測する。タイガースの先発投手は約1ヶ月ぶりの先発起用・藪恵壹。矢野は今日もスタメンに名を連ねてはいない。
 対するベイスターズはというとバッテリー以外は昨日と同じオーダー。先発投手はドミンゴ・グズマン。ベイスターズは去年に引き続き真夏の札幌シリーズ、先発投手は2年越し・4戦連続外国人投手ということになる。
 モーニング娘。の「エンドレスサマー」が流れる中、最後のシートノックが行われる場内。

 試合開始が近づくにつれて徐々に埋まっていく3塁側スタンド。
 試合開始に先立つ始球式は今日も行われず定刻の18時ちょうどに試合が始まる。今日の指定席は昨日の前から6列目からさらに3列前の前から3列目。プレートアンパイア(球審)の真後ろ。ネット裏で眺めが断然よくなる…はず。しかしネット裏の席には試合の流れに関係なく固有の悩みがある。それは…試合展開とは無関係にネット裏が珍しい人々が見学にやってくる。
 東京ドームの試合中継をテレビで見ていると必ず居るネット裏の通路にしゃがみこんでピースサインをして帰るアホ。札幌ドームにも居るには居る。ルールを教育されていないお子様ならまだ可愛いもんだが、これが大人だと始末が悪い。ひどいやつになると携帯電話を取り出して記念撮影会。さらには通話まで始める。電話の内容は台本でもあるんじゃないのか?と疑いたくなるようなくらいに同じ内容なのが笑える。「おっ、今ねぇ、札幌ドームのネット裏に居るんだ。テレビに映ってるだろ?」
 「札幌ドームのネット裏はフェンスが高いのでお前のアホ顔は映らんから安心しろよ」と心の中で忠告している私。
初回、ネット裏
DQN夫妻

 
 
結果
 1

 
 。

■2003年8月14日

 朝6時45分、予定通りに目覚ましが鳴り目を覚ます。朝7時30分発の函館行き特急北斗4号に乗るために出発の身支度を整える。
 7時の時報とともに部屋を出る。改札機の前には先の台風10号により被害が出た日高本線の列車運転計画が貼り出されている。昨日の同じ掲示板には釧網本線のバス代行のネタも出ていたのに今朝はそのネタが無くなっていると言う事は釧網本線は開通したということなのか?なお日高本線不通区間の復旧については一切目処が立っていないとのこと。

 自動改札機に今回使用する特急券と函館周遊割得パスポートを投入。その足で改札内にあるJALの自動チェックイン機に帰宅便の航空券を通し搭乗手続きを済ませておく。しかし出てきた搭乗券に記された飛行機の出発時刻を見て凍りついた。なんと21時10分発と書いてあるではないか!私が函館から特急北斗19号に乗り新千歳空港駅のひとつ手前の南千歳駅に到着する時刻が21時00分なのでこれでは飛行機に間に合わない。

 この航空券を購入した時点で、今回の遠征の中で函館を往復する予定は一切考慮しておらず、まさかドラえもん海底列車に乗ることなんて視野に入れていなかったので最終21時50分発の一つ前の便(21時50分発)で予約を入れてしまっていた。私はそのことを今の今まですっかりと忘れていた。
 手持ちの「函館周遊割得パスポート」の注意書きを見ると函館→札幌市内の利用はスーパー北斗1、21号と北斗15、19号に限られている。この1,15,19,21号というのがこの割引切符のミソなところで、あえてスーパー北斗17号を利用指定列車にはしていない。このスーパー北斗17号は途中、東室蘭・苫小牧・南千歳と新札幌にしか停車しない北斗系統のなかでも最優等列車。この列車に割得パスポートのお客が集中したら商売上がったりと考えたJR北海道の作戦勝ちといえばそれまでだが見事にその策略にはまってしまう私も私だ(笑)。
 私の航空券、こういうときに限って株主優待割引ではなく便指定の得便割引なので便変更ができない。割得パスポートの列車変更に掛かる金額・およそ8000円と飛行機の便変更に掛かる金額・(最終便航空券代33000円)−(航空券をキャンセルしての戻り金額15000円)=約18000円を天秤にかけて列車変更をすることに決めた。せめて割得パスポートの乗車券部分のみだけでも有効になればかなりの支出減なのだが…武士の情けが通じるかどうかは乗車中の北斗4号が函館駅に到着してから判明する。

 新札幌から乗車してきた同伴者をそっちのけ状態で帰りの計算ばかりしていた天罰か?札幌出発時点で爽やかに晴れ渡っていた天候が苫小牧を発車し白老付近で計画を決定したとき、曇ってしまった。自分勝手に乗車列車の変更を決めたは良いが、帰りの北斗19号乗車は同伴者であるひろこさんも同様。私が原因で面倒な出費を強いることになってしまう。そのことを話すと「別に良いですよ」と言ってはくれたが「そんなの知るかよ」と顔に書いてあるような表情だった(笑)。列車は順調に北吉原付近を走行中。日本一の直線区間をまたーりと進んでいく。時刻は8時35分。札幌を出発してかれこれ1時間は経過しているが車掌は一向に回って来ず。混雑した一人乗務、さらには繁忙期の列車はとても辛かろうと同情してしまう。私の座席前のDQN野郎はヘッドフォンステレオの音を漏らしながら寝に入っている。この男、さらに南千歳付近ではマナーモードに切り替えていない携帯電話の着信音をあわてて消す傍若無人振り。「他人の振り見て我が振りなおせ」では無いが気をつけねばならないと自覚する。

 列車が東室蘭駅に到着するところで眠気が襲ってくる。次に気付いたとき、列車は7番目の停車駅・洞爺駅に到着する直前だった。車内放送を聴いて驚いた。
「洞爺の次はおよそ1時間20分で大沼公園に停まります」
 この後大沼公園到着ころの10時48分まで爆睡タイム。目覚めると大沼国定公園の大自然の中を走行している北斗4号。さすが避暑地の大沼。観光客で膨れ上がっている。
 大沼公園駅を出るとおよそ15分で函館に到着。
 到着すると我々の乗ってきた北斗4号を追いかけるように見慣れない列車が入線。見慣れないといっても札幌ではおなじみのキハ141。函館で見るのは激しく違和感を感じる。車内は当然ロングシート。後部にはバーベキューができるような車両が連結されている。
 到着後、直ちにみどりの窓口へ。
 まず最初に理由を言わずに「函館得割パスポートで南千歳までのスーパー北斗17号へ変更できるのか?」と確認。すると「この券だと300円の追加で行けますよ」といってあっさりと変更が認められた。8000円近い出費を覚悟していただけに拍子抜け。係員の知識不足なのか?それとも寛大な措置なのかは確かめなかったがありがたく恩恵にあずかることにした。

 せっかく函館に来たのだから函館にならではのものを食べたいと考え、函館のローカルコンビニ・ハセガワストアへ行くことを思いつく。二人でじゃんけんをして負けたほうが買い物に行くことに。結果は私の負け。
 駅を出るとリニューアルした函館駅舎。新築で気分が良い。手っ取り早くタクシーに乗りベイエリアにあるハセストへ。やきとり弁当を2つ購入し待たせてあるタクシーへ戻る。掛かったタクシー代は1100円也。

 タクシーを使ったおかげで列車が8番線に入ってくる時間に間に合った。すでにホームにはたくさんの親子連れが列車の入線を待ち構えている。鉄ヲタはというとほとんど見掛けない。おそらく我々だけが鉄ヲタなんだろう(笑)。
 ホーム上のお子様たちの歓声とともに列車入線。この列車の改造以前の姿を知っているだけにこの変わり様にはちょっと驚かされる。正面の列車名表示幕が見事に潰されている。思わず自分も電車と一緒に写真を撮ってしまう。
 各車両に秘密道具が描かれていてとても面白い。
 今度は車内の中を移動し2号車の自分の席に向かう。中間の4号車はドラえもんカーになっていて子供たちの遊び場になっている。はしゃぐ子供たちに行く手を遮られながらようやく自分の座席に到着。
 列車が動き出すとすぐにJR北海道の新型特急車両でおなじみの自動放送メロディが流れ、テープによる事務的な放送がある。この列車が「ドラえもん海底ワールド見学専用列車であること」「途中の停車駅では下車できないこと」が強調される。列車が出発して3分で次駅の五稜郭に停車。この駅でも数人の乗客を乗せ、ついに満席状態になる。すぐに今度はドラえもんとのび太の声による案内放送が流れる。
 「こんにちは。僕ドラえもんです。今日はJR北海道のドラえもん海底列車に乗ってくれて、どうもありがとうございます」といつもの口調で放送。最後に4号車のドラえもんカーについてもこの声で案内があったが「暴れたり騒いだりしたらダメだよ」と締めくくっていたのには笑えた。
 列車は途中、茂辺地で運転停車し函館行きのスーパー白鳥号と行き違いを行う。列車の移動時間を利用して車内放送のほかにドラえもん海底ワールドオリジナルのサンバイザーが配られる。
 さらに最後の停車駅である木古内では14分もの長時間停車。実はこの運転停車でこのドラえもん海底列車よりも26分遅く函館を出た特急白鳥22号に抜かれることになっている。このドラえもん海底列車も実は特急なのに同じ特急に抜かれるとはなんとも情けない。しかしこの停車時間を利用して列車を良く見てみると、実はこの列車はドラえもんやのび太よりもジャイアンが数多く描かれていることに気付く。
ドラえもん海底列車 ジャイアンコレクション

 ジャイアンの声を担当しているたてかべ和也さんもさぞかしお喜びなんじゃないかなと感じさせるこの優遇ぶり。確かにジャイアンなくてはこのアニメは味を失ってしまうであろう。しかし悪役のジャイアンよりものび太の復讐・逆襲に関する怨念の方が実は怖かったりもするのだが。
 

 木古内を発車したドラえもん海底列車はおよそ20分で吉岡海底駅に到着。青函トンネルは常時気温20度前後に設定されている。北海道の気候に慣れてしまうと少々暑いかもしれない。その上、100人以上もの子供が騒ぎながら歩くわけだからさらに暑く感じてしまう。おとなの皆さん、可愛がるばかりだけじゃなくしつけはしっかりしましょうね。

 吉岡海底駅はそもそも列車に万一火災や事故が起きた際の避難所として設置された駅なので本来これくらいの人間が降りても問題はないのではあろうが、以前からあった海底駅見学イベントにこれだけの大人数が参加することはないの恐らくはこのイベントが始まってようやく許容範囲くらいの人を受け入れたのではないか?
 移動していると青函トンネルのあらましを示す模型などがあるがドラえもん海底ワールドが目的である我々はこの設備をスルーし進む。途中、本物(?)のどこでもドアを見つけ一同大喜び。

 かなり興味深いドラえもん年表の横を通り抜けるとドラえもん海底ワールドの入り口に到着。そこはまるで遊園地か万博のパビリオンのようになっていた。しかし年表を良く見ると…のび太の母親の旧姓って片岡だったんですな。

 
 
 
  
ドラえもんお勧めリンク
ようこそのび太の世界へ

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