2004年10月11日月曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合プレーオフ2ndステージ
株式会社福岡ダイエーホークス福岡ダイエーHawks西武Lions株式会社西武ライオンズ5回戦
 18:01 観衆;47,000人 観戦場所;ライト外野立見席
ライオンズ
0
0
0
0
0
3
0
0
0
1
4
 
ホークス
0
0
0
1
0
1
0
1
1
0
3
 
勝利投手
豊田清 1勝1S
セーブ
石井貴 1敗1S
敗戦投手
三瀬幸司 1敗1S

審判員・記録員
本塁打
主審
中村稔副部長
城島健司3号打点1・投手:松坂=四回
一塁
川口亘太
井口資仁3号打点1・投手:長田=八回
二塁
栄村隆康
三塁
柿木園悟
左翼
東利夫主任
右翼
山村達也
公式記録員
関口寿昭次長

柴原で追い付き、三瀬で勝ち越される…
プレーオフで力負けを痛感。ライオンズ、ルールによりリーグ優勝

 西武が粘る福岡ダイエーを振り切り熱戦を制した。3対3で迎えた延長10回、先頭小関の二塁打を足場に一死一、三塁と攻め、代打犬伏の中犠飛で勝ち越した。2度、福岡ダイエーの得点を阻んだ好返球が接戦の勝因。
 福岡ダイエーは2点を追う8回、井口資仁の本塁打で1点差とし、9回は柴原洋の適時打で同点。しかし、最後は三瀬幸司が踏ん張れなかった。

 さすがにホークスが勝った昨日の今日なだけに目覚めは良い。11時に起床しインターネットを徘徊する。
 13時にホテルを出て博多駅前にある福岡交通センターの5番乗り場より福岡ドームに向かうバスに乗る。その前に乗り場そばにある「ふれあい売店」で西日本スポーツ新聞を購入。売店のおばちゃんに「今日も勝って連勝したいね」と声をかけられる。とかく北海道に移転したファイターズと比べてしまう福岡。札幌のプロ野球熱もこれ程までに定着することを祈念する。
 新聞を買うとバスの列に並ぶ。程なく臨時の福岡ドーム行き直行バスが到着。列が進むのを待つ。しかしバスが到着し入り口ドアが開いても列は進まない。どうやら列の先頭の人の目的地が福岡ドームではないのだろう。であれば福岡ドームが目的地である人間だけでもバスに乗り込めば良いのに、恐らくこの路線に乗りなれていないのだろうか、ぼーっと突っ立ったまま。30秒後、臨時の福岡ドーム行きバスは扉を閉めて乗客0のまま出発してしまう。呆気にとられる私たち福岡ドーム組み。バス運転士も人が悪いなぁ。
 続いて福岡ドームに向かうバスがやってくるまで無常にも5分も掛かった。ようやくやってきたのは定期便の福岡タワー南口行き。昨日とは違い晴れ渡る博多の街は気持ちよい。隣の車線を走るバスは福岡市中心部では少数派である昭和バス。西鉄バスでは普通に使えるバスカード、よかねっとカードが使えず、どういうわけか車体広告が一切ないという地味さはバスマニア的にはかなり興味をそそられる。よく見るとバス車内の広告物も一切無いようだ。これはひょっとして福岡中心部で営業するために何か圧力でもかけられているのでは?
 バスが国立医療センターに到着。昨日とはうって変わっていい天気に恵まれた福岡・地行地区。バスを降車するとその足でシーホークホテル内の薬局へ。この薬局、ホークスタウン敷地内では250円と法外に高いペットボトル飲料を市中価格である150円で買うことができる。事情通は飲料をここで買うことが暗黙の了解となっている。今日は3本のお茶を購入。8番ゲートに向かう。そこには懐かしい顔が。1999年9月25日、ホークスが福岡の球団になってからの初優勝の日に見かけたお犬様。記憶が正しければ白無垢で眉毛、そしてホークスの球団機を見にまとい、年度こそ違えどホークスオフィシャルファンクラブの会員証を首から提げてる。すべてが1999年の時と一緒でものすごい懐かしさを覚えながら顔をナデナデ。うれしそうにあくびをするホークス犬と記念撮影をする某応援団氏。
 14時を回ったところでホークビレッジなる飲食店へラーメンを食べに向かう。普段ビジター慣れしていると、ホークスタウン内のホークス身贔屓ぶりにすこしコソバユイきがしてくる。ホークビレッジ店内もご多分に漏れずホークス一色。なんといっても店名が「ホークビレッジ」なのだから仕方がない。
 15時半近くになりゲートに戻る。列がものすごく膨れ上がっている。今日はプレーオフ第5戦。勝っても負けても今日で最後。ファンも気合が入っている…ように見えた。たくさんの在福メディアも取材に余念がない。見かけただけでもRKB毎日放送(TBS系列)とFBS福岡放送(日テレ系列)の2社が動き回っていた。あちこちから聞こえる気勢はテレビ局の演出によるものである。
 開門すると立ち見ゾーンはあっという間に埋まる。そのほかは全席指定なのでそれほど勢いよく埋まるわけは無い。が、やはり祝日でお休みだからなのか、思いのほか出足は良い。
 場内では今年福岡ドームで流されまくった西日本鉄道の川崎宗則出演コマーシャルがが流れている。3年前は本庄や西武第2球場でコスモスリーガーとして見ていた川崎宗則だが、企業のイメージコマーシャルに起用されるだけの選手に成長。偉くなったもんだ。
 続いてシーホークウエディングやエムシーコーポレーションといった企業のコマーシャルが流れ、最後に就職関係のイベントの告知が流れる。恐らく面接のきっかけを作る企業との橋渡し的なイベントなのだろうが、入場無料・予約不要まではわかる。しかし「服装自由」ってのはどうよ(笑)。私が人事担当者であればそれほど気にならないが、世間の風潮はまだそこまで砕けてはいないはず。このイベントに普段着で参加した人の感想をぜひ聞いてみたいものだ。
 そんなことを考えながら時間は経過。今日のスタメンが発表される。
 
Seibu Lions
佐藤
赤田
フェルナンデス
カブレラ
和田一
貝塚
中島
野田
高木浩
松坂
守備
9
8
5
DH
7
3
6
2
4
P
8
9
4
3
2
7
DH
5
6
柴原
宮地
井口
松中
城島
バルデス
ズレ|タ
鳥越
川崎
新垣
Fukuoka Daiei Hawk
 西武は相変わらずいつのもメンバー。これと言って代わり映えしない。ちなみに先発投手の松坂大輔はプロ入り初の中3日登板となる。対するホークスは昨日の出口雄大に代えて1番に柴原洋を投入。それ以外はいつものメンバーである。先発投手は第2戦で勝利投手になった新垣渚にすべてを賭ける。
 今日の始球式は筑紫丘中学校軟式野球部2年生の松島豪くん。第3戦が銀行の名誉頭取、昨日がミスかごしま、今日が中学生と徐々に若返る始球式ゲスト。今日は普段から野球をしているだけあって一番まともな球を投げた。それにしてもよりによって今日が始球式とはえらい試合を引き受けたものだ。1999年4月7日の東京ドーム、日本中が注目した松坂大輔のプロ入り初登板・初先発試合で試合前に自分の曲を披露した女性若手演歌歌手(名前忘れた)もえらい大舞台で新曲披露をしたもんだと思ったが、今日の松島豪くんも同じような気持ちなのだろう。
名誉なことです。
始球式!

 
 
 
 
 直後、三塁側ベンチからライオンズの選手が出てきてマウンド上に輪が出来、伊東監督が胴上げされる。いささかビジターでの胴上げなので遠慮気味のように見えるが、やはり相手の胴上げは何度見ても悔しいものだ。周囲からはすすり泣く声が聴こえ静まり返るスタンド。
 いつものように試合終了後のスコアボードを撮影しようとバックスクリーンを向くとすでにランニングスコアや選手名などが並ぶいつもの画面は消えていて「西武ライオンズリーグ優勝おめでとうございます」の文字に切り替わっている。「おめでとうございます」とはまたえらく他人行儀であるが、そりゃ他人だから当たり前と言えばそれまでだが、、、
 試合が終わり、何もかもが終わったかのような脱力感にさいなまれたのは実はほんの数分。別々に見ていた仲間と合流後、真っ先に話したこと。それは「この(日本シリーズの)チケット、ど〜しよ」。若干考えた後に出た答え、それは「あそこにいる西武ファンに売ってこよう」。すぐさま再入場し盛り上がる西武ファンのもとへ。声をかけると喜んで買ってくれる人たち(笑)。正直悔しさにさいなまれる以上にチケットが無駄にならなかった喜びのほうが大きかったりして(笑)。安堵感に浸っていると、時刻は23時を回っていた。解散しバス停に向かうと、都市高速呉服町経由の博多駅行きバスの運行は終わっていた。このままでは一緒に居るきなこ女史が帰宅できない。幸いにして地下鉄はまだ運転しているので歩いて唐人町駅に向かう。
 地下鉄が23時51分に博多駅に到着し、無事にきなこ女史が帰宅できる列車に乗り継げることを確認。私もホテルへトボトボと戻っていく。
 
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