2004年7月16日金曜日 セントラル野球連盟プロ野球セントラル野球連盟選手権試合

株式会社東京読売巨人軍読売GiantsヤクルトSwallows株式会社ヤクルト球団14回戦
東京ドーム 18:00〜 観衆;35,000人 観戦場所;3塁側D指定招待席2階4列407番
スワローズ
0
0
0
1
0
0
1
2
0
4
 
ジャイアンツ
0
1
0
0
0
2
2
0
x
5
 
勝利投手
上原浩治 7勝4敗
セーブ
久保裕也 4勝2敗2S
敗戦投手
ジェイソン・ペバリン 8勝6敗

審判員・記録員
本塁打
球審
渡田均主任
ビリー・マーチン6号打点1・投手:上原=七回
一塁
西本欣司
タフィ・ローズ28号打点1・投手:石井=七回
二塁
佐々木昌信
三塁
有隅昭二
公式記録員
中村晃

7回の2失点は余計だよなぁ
読売のアウト、フライ率高すぎ!

 読売は二回に阿部慎之介の二塁打で先制。1−1の六回は二岡智宏の中前打で2点勝ち越し、1点差と迫られた直後の七回はタフィ・ローズの28号などで2点を加えた。
 上原浩治は8回を4失点と粘り、このカード今季負けなしの4連勝。
 
 午後休みを取得し14時に勤務先を出る。バイクで東京ドームへ向かう。
 なぜか家にあった今日付けの読売対ヤクルトのチケット。せっかくなので私が見に行くことに。例年、東京ドームの読売戦は自由席が設定されているのだが、去年より座席に関しては全席指定席になってしまった。そうなると困るのが招待券を配る読売新聞販売店。自由席があるから今まで同道と配っていたのだが、去年からはこの招待券は当日球場でD指定席圏と引き換える方式になったとのこと。ただ、どのようにして引き換えるのかが全くわからないのでとりあえず東京ドームに行ってみる。
 警備員に話を聞くと、とりあえず24ゲートに並んでくださいとのこと。「並ぶと場内で指定席券をお渡しします」とのことで、これに並んで指定席券をもらうと再入場が出来ない。私は東京駅に用事があるのでそれは困る。ただ、「チケットはたくさん用意してあるし、平日のヤクルト戦なのでチケットはそんなに早く捌けることは無いでしょう」とのことだったのでとりあえず東京駅に向かうことにした。
 東京駅にバイクを停めて八重洲口で用事を済ませて丸ノ内線で後楽園駅に向かう。
 後楽園駅メトロエム内にあるカレーの王様にてカレーを食べて指定されている24番ゲートに向かう。ライト外野入り口である25番ゲートの入場待ち列はすでになくなっている。
 といっても東京ドームの場合は全席指定なので25番ゲートから入るお客さんのほとんどが立ち見を最初からもくろんできている人ということになるので、それほどの実数があるとは考えにくい。そう考えると25番ゲートの行列が早々に消えるのは納得いく。そのすぐ奥に視線をずらすと…ドームの壁に沿って長い列が出来ている。最後尾の係員が持っているプラカードを見ると、どうやら自分が所持している無料招待券でD指定席券に引き換える人たちの列らしい。24番ゲートはこの先、11番ゲートを越えてさらに先にあるので「指定席は大丈夫なのか」と不安が脳裏をよぎる。しかし行列者の数をカウントしていたシミズオクトの警備員に確認すると「大丈夫です」とのこと。これだけ多くの行列者がいるのに「まだ大丈夫」っていったい何枚の招待券を配ってるんだか…。私の後ろにはさらに多くの招待券を手にした来場者が列を作っている。ひょっとして東京ドームの読売戦を支えているのは年間指定席購入者とこうした無料招待券所持者だったりするのかも知れない。回転扉を通り中へ入ると招待券と指定券を引き換える。非売品と書かれた招待券が指定している座席は2階席3塁側前から4列目とのこと。ジャイアンツが嫌いな自分としては1塁側ではないのでホッと胸を撫で下ろす。コンコースではチームジャビッツの一人が今日の試合のメンバー表を配布している。
 2階にあがり座席を探す。これが絶景で球場全体が見渡せてある意味見やすい席ということがいえる。他の席がまだ17時ちょっと前なので空席が目立つ中、招待券から引き換えた指定席の場所だけは人が密集している。招待券を指定席権に引き換えると場外へ退場が出来なくなり、ドーム内で暇つぶしが出来ない人たちは座席に座って練習を眺める他にやることがないのだ。
 内野席にはブーテキを売り歩くオジサンがいたりして何気に楽しい。指定された座席の周囲はみんなオレンジ色のメガホンをもっている。東京ドームのヤクルト戦なので嫌な予感はしていたが的中してしまった。
 スワローズの打撃練習が終わるとどこからともなく飛行船が飛んできた。側面には新日本ハウスの広告が刷り込まれていて吉幾三氏がガッツポーズをしている。新日本ハウスといえばCMソングがヤクルト鈴木健の選手別応援歌になっている。
 そんな飛行船を眺めているうちにバッテリー紹介が行われ、スタメンも発表される。
Yakult Swallows
稲葉
宮本
岩村
ラミレス
鈴木健
古田
マ|チン
城石
ペバリン
守備
8
6
5
7
3
2
9
4
1
4
7
8
9
5
3
6
2
1
仁志
清水
ロ|ズ
高橋由
小久保
ペタジ|ニ
二岡
阿部
上原
Yomiuri Giants
ベンチ入り選手一覧
 ヤクルトは1番に真中ではなく稲葉を起用。読売はペタジーニを6番に使うという「いつみても贅沢打線」は今日も健在。この他にベンチに江藤が、ファームに清原が飼い殺されている。戦力の均衡化は本当に図られているのかと小一時間問い詰めたくもなる。
 試合に先立ち、表彰が行われる。誰が表彰されるのかと思っていたら小久保裕紀だった。通算250本塁打達成の表彰なんだとか。殆どをパ・リーグで放っておきながら表彰はセ・リーグから受けるというのも何だか。
 ちなみにジャイアンツのスタメン発表は東京メトロの提供でお送りするらしい。
 ジャイアンツは創立70周年だとのことで、公式戦ではOBを招いて始球式を行っているらしい。最近は何かとオーナーへの風当たりが厳しい読売ジャイアンツではあるが、球団運営などを行う現場の社員たちの企画はファンの底辺を広げるために良く頑張っている。入場ゲートで配る選手の両チーム記載のメンバー表配布は今でこそ甲子園や横浜スタジアムでも行われているが、先鞭をつけたのはジャイアンツだったりするし、今ではキャッチボールを推奨する冊子まで作成している。この冊子が良く出来ていて、たかがキャッチボールではあるが奥が深いことを教えてくれている。ただ読売ジャイアンツを毛嫌いするのではなく、草の根の社員レベルではこのような涙ぐましい努力をしているということを知っておく必要はあると思う。だけど私はジャイアンツは嫌いですけどね(笑)。
 で、今日のOB始球式は元中心投手である城之内邦雄氏。
 試合は定刻どおり18時ちょうどに始まる。オールスター休みが終わり後半戦初日のジャイアンツの先発投手はもちろんエースの上原浩治。打席は稲葉篤紀。上原はここまでヤクルトに対し3連勝中。ということはそろそろ止まる?上原はいきなり稲葉をカウント2−3から歩かせてしまう。無死1塁。2番ショート宮本慎也は初球をピッチャー前にバント。打球は死んでいて、投手上原が捕球したときには稲葉はセカンドベースの直前だった。ベースカバーに入る仁志に送球し送りバントは成功。1死2塁。チャンスは膨らんだように見えたが3番サード岩村明憲は6球目をサードゴロ、4番レフトのアレックス・ラミレスは4球目を空振り三振に倒れ結局上原が立ち上がりのピンチをしのいだ。
 その裏のジャイアンツの攻撃、1番2番はジャイアンツに残された少ない生え抜き選手。1番仁志はセンターフライ、2番清水はセカンドフライであっさりと2アウト。それにしてもジャイアンツファンの応援はすごい。さすがに人気チームだけあって応援の浸透が図られ統一されて声が出ている。だが、見れば見るほど千葉の某球団の応援のパクリに見えて仕方が無い。ちなみに3番センターのタフィ・ローズも大阪近鉄からパクッてきた選手である。そのローズは5球目を空振りの三振に倒れ、ヤクルト先発投手のジェイソン・ペバリンは初回を三者凡退に抑えた。両チームともに静かな初回である。
 2回表のスワローズは新日本ハウスのCMソングが応援歌の元になっている鈴木健からだが、いきなり4球目を空振り三振し1アウト。選手会会長の古田敦也は三遊間を抜けるレフト前ヒットで出塁するも、7番のビリー・マーチンが2球目を打ちセンターへ抜けるか…という打球を放つも、ジャイアンツ内野陣によるマーチンシフトが功を奏し見事4−6−3の併殺となってしまう。初回に続きランナーを出すもチャンスを潰すスワローズ。それにしてもマーチンがラミレスと同じ程度の本塁打数を放ってもこの打順に居る理由がなんとなくわかるような打撃内容である。シフトを敷かれるということは、データ上そのあたりにしか打球が飛ばないことを示しているわけで、あと少しだけでも広角に打てればこんな結果にはならないだろう。そもそも普通の併殺シフトなら一二塁間と三遊間は広く開いているのでそれだけヒットになる確率は上がるはずなのだが…。
 2回裏のジャイアンツは高橋由伸が4球目を打ち上げてセンターフライで1アウト、続く連盟表彰を受けた小久保裕紀も4球目を打ち上げてライトフライとあっという間に2アウトに。しかし6番のロベルト・ペタジーニが4球目を強振して打球はサードの横へ。鈴木健が必死に寝転がるが打球が僅かに早く抜けていく。2アウトから走者を許したペバリンは続く二岡智宏も4球目をおっつけながらも体制を保ちながら打った打球はライトへヒットに。ペタジーニはセカンドベースを蹴ってサードへ進塁。
 2アウトから1・3塁とチャンスを作ったジャイアンツの打順は8番だがシーズン序盤に気持ち悪いぐらいにホームランを量産した阿部慎之介。ペバリンの投じた初球を左中間へ。サードランナーのペタジーニはらくらくホームインしてジャイアンツが1点先制。ファーストランナーの二岡はサードへ、打者走者の阿部はセカンドへ到達している。なおも1・3塁から打者は9番の上原浩治。打率2割を誇る立派な打者なだけに気を緩めるわけには行かないペバリン。慎重に初球はボールからはいる。続く2球目を上原が手を出してくれてサードゴロ(5-3)になり3アウト。なんとか1点でペバリンが凌いだ。
 3回の表裏は静かに進み両チームともに無得点で推移。
 
 
 
 
 

 
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