2004年5月24日金曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

株式会社北海道日本ハムファイターズ北海道日本ハムFighters福岡ダイエーHawks株式会社福岡ダイエーホークス10回戦
札幌ドーム[hiroba] 18:00〜 観衆;23,000人 観戦場所;ライト外野自由席
ホークス
1
0
2
0
0
0
4
2
7
16
 
ファイターズ
0
0
2
0
0
1
0
0
0
3
 
勝利投手
リンゼイ・グーリン 4勝2敗
敗戦投手
押本健彦 3勝3敗

審判員・記録員
本塁打
球審
中村稔副部長
城島健司16号打点2・投手:押本=三回
一塁
津川力
ペドロ・バルデス9号打点2・投手:桜井=八回
二塁
栄村隆康
三塁
東利夫主任
公式記録員
村林弘之

グーリン、ノラリクラリ上から横から4勝目
ホークス、もう止まらない?札幌ドーム7連勝

 ホークスは3対3の七回二死満塁から柴原洋の右前打で5対3と勝ち越しし、宮地の2点左前打でリードを広げた。八回以降も猛攻。九回には打者11人で7点を奪った。グーリンが6回3失点で4勝目。
 日本ハムは救援陣が傷口を広げた。

■2004年5月23日日曜日

 遠征の始まりはいつも前日。日曜日、月中ということもあり極めて静かなオフィス。
 18時に勤務を終了しバイクで羽田空港に向かう。溝の口の勤務地から羽田空港に向かうのは今回が初めてであったのでルート選定に少々考えを巡らせた。国道246号線を瀬田交差点で右に曲がり環八通りに出る方法だと国道246号に出る分だけロスが出てしまうことから、会社のそばを走る府中街道から第3京浜の下を経由し多摩沿線道路をガス橋に向かい、多摩堤通り〜環八通りと出ることにした。途中、一瞬だけ見えた時計の針が18時28分。この時計を丸子橋付近で確認。無駄な迂回やコンビニでの買い物をする時間が残されていないことを再認識する。
 蒲田の京急踏切と第1京浜(国道15号線)の南蒲田信号で多少いらついたものの、なんとか19時調度に羽田空港に到着できた。今回はいつも京急天空橋駅の脇ではなく、羽田空港に隣接しているパーキングAに駐輪。留守が平日であることと、雨天が予想されバイクが雨ざらしになること、さらにはバイク荒らしのリスクをパーキングにお金を支払って駐輪することで排除した。なお、事前に調べたパーキング料金だが、最初の24時間は30分50円(1日1200円)で、2日目以降は1時間30円計算(1日360円)となる。仮に4日半駐輪したとして、2460円。
 搭乗予定の航空機は19時20分に出発する。この時点で20分を切っていた。バイクを固定させて速攻で4階に上がり搭乗予定便のチェックインを済ませる。指定された座席は10番A席でもちろんレギュラーシート(いわゆる普通席)。ここでスーパーシートの無料券を所持していることを思い出す。急いでスーパーシートの空席を確認すると残り2席だとのことで無料券を行使。
 そそくさと手荷物検査を受けて搭乗ゲート5番に向かい飛行機に飛び乗る。この時点でスーパーシートの空席は5席程度。まだ乗客が全員そろっているわけではないようだ。スーパーシートは航空機出入口のすぐそばなのでチラチラと搭乗口を眺めていると体格の良さそうな男性がサングラスを光らせて乗ってきた。一目で岩本勉と坪井智ちかであることが判った。すぐ後ろには我らが芝草宇宙投手。良く見ると1つ後方のスーパーシートにはエンジェル・エチェバリアとフェルナンド・セギノールではないか!ファイターズの選手は今日のデーゲームを終えてこの便で札幌に向かうそうだ。ん?ファイターズは全日本空輸(全日空)と仲良しだったのではなかったのか?良く考えるとこの飛行機に搭乗している選手たちはファイターズの移動選手全てではなさそうで、スーパーシートにいると思われるトレイ・ヒルマン監督が見当たらない。恐らくはこの19時出発便2社に分乗しての移動なのか?岩本勉投手は前方の81番D席に、坪井はその隣のG席に座った。
 飛行機は離陸すると機内ではテレビでお昼のニュースを流し始めた。北朝鮮による拉致被害者の家族5人が来日し家族のもとに戻った事を報じている。
 わずかな揺れを感じながら飛行機は新千歳空港に到着。先を歩く岩本勉を追い抜いて新千歳空港駅へ急ぐ。4月からお目見えしている快速エアポート用指定券発売機で指定券をスムーズに購入。この券売機は券売機でありながら指定席の窓側・通路側も自在に選べる優れもので列車発車の数分前まで受け付けてくれるのもすごい。
 乗車した列車は22時12分発の快速エアポート211号で列車は小樽まで向かうが私は札幌で降りる。指定された座席は12番A席。JRの座席指定システムは原則3番から順に発売し最後の番号まで売り切った後に1,2番を売って行く。この列車の座席番号は13番までなので指定券はかなり売れていると思われる。快速エアポート211号は千歳で用務客を拾いながら札幌には21時51分に到着する。東京以北最大の都市・札幌にすればまだまだ夜はこれからといった感じなのだろうか、若い世代を中心にまだまだ街は賑わっている。
 明日のナイトゲームを見るのにわざわざ前日入りしたのには理由がある。前回の札幌遠征初日同様、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅ウォッチングをする目的で今回も前日に北海道入りして夜行列車に揺られ道東の池田を目指す。だが、今回はJALバーゲンフェア期間最終日にあたり航空券の売れ行きが早く、20時台出発便の航空券が確保できなかった。だから今回は19時20分発という勤務終了後に搭乗できるギリギリの飛行機となった。
 新千歳空港に21時早々に到着してもこのあと池田に向かう夜行特急まりもの南千歳発車時刻まで2時間半も開いていてとても暇。そこで今回は札幌まで先回りしてまりも号を迎え撃つことにした。札幌に向かっても1時間程度の暇が生じるが、これは食事をしているなどすればあっという間に過ぎる時間だろう。
 コンビニに寄ったついでに札幌駅のみどりの窓口で自分の座席指定の隣の席の空席状況を確認してみた。すると係員曰く「今日は禁煙車は満席ですよ」とのことでびっくり。この時期、道東への夜行列車は大盛況のようだ。日曜でであることも要因のひとつではないかとは思うが。。。
 で、少し時間をもてあまし気味ではあったが早めにホームにあがることにした。6番線ホームは特急まりもの前に回送列車が入ってくる予定になっている。その回送列車とは釧路からのスーパーおおぞら。この列車、なんと10両編成で札幌に到着したからさらに驚く。この時期、道東には何かあるのだろうか?と改めて考えてしまう。
 
 22時49分、乗車予定列車=今夜のねぐらである特急まりもが入線してきた。札幌駅出発時点ですでに指定席は満席の盛況ぶり。指定された3号車は座席番号8番から先が女性席で占められているおかげで、車内に入ったときはあたかも女子高に紛れ込んだかのような錯覚に陥る。夜行特急まりも号には楓駅詣でや釧路⇔札幌の行き来で20回程度利用していて、そのうち途中駅で降りるために座席を利用したことは10回程度あるが、隣の席にまで埋まっているくらいに混雑したのは今回が初めて。列車が混雑しているのは鉄道マニア的には心強いものがあるが、利用する立場からすると「窮屈な旅行になるなぁ」と少々訝しげ。せっかく札幌から乗るんだからゆっくりと寝ることにする。隣でパソコンを売ってると迷惑だろうし。。。

■2004年5月24日月曜日
 目覚めると列車は帯広の少し手前にある芽室を通過していた。目覚めるにはちょっと早いが二度寝で失敗するよりも今目を覚ましたほうが得策と判断。身体をを動かす。
 隣には相変わらず別の乗客が寝ている。昨晩車掌が乗車券と特急券を確認したとき、隣の男性は終点の釧路まで乗車するとのことだった。その釧路行きの人はなんとこともあろうにテーブルを引き出してうつ伏せになって寝ているのである。これでは窓側の私は池田到着段階で相手を起こして通路に出なければならない。深夜であることからなるべく迷惑をかけないで通路に出る方法を模索したが、いかんせんうつ伏せになっている人間を避けて通路に出るなんてオバケのQ太郎でもなければ無理な話で、池田降車時に隣の男性に不快な思いをさせることを覚悟した。
 しかし、列車が帯広に到着すると、深夜3時であるにもかかわらずほぼ満席だった乗客の半数が降車していく。帯広駅のホームの灯りで目が覚めた隣の席の男性はここぞとばかりに空席に移っていった。これは好都合!

 列車は3時46分に池田駅に到着。約1ヶ月前に来たときは私一人しか降りなかったのだが、今朝は私の他に2名の女性が降車。私以外の人たちは歩いて目的地まで向かっていった。池田駅から徒歩5分の位置にあるローソン池田大通店に向かい朝食を確保。戻ってすぐにふるさと銀河線の乗車券を購入。出てきた乗車券は先月池田駅で購入した高島までの乗車券と同様、用紙がくすんでいてちょっと頼りない。先月購入したときの乗車券の発券番号が「0911」であったことから、あれから281枚、この券売機で乗車券が発売されたという計算が成り立つ。
 5時04分、のっそりとキハ40の足寄行き列車が発車。先月に引き続き、この列車の乗客は私一人。いつか誰か乗ってくるだろうと考えながら乗っていたが、この列車の終点である足寄のひとつ手前の仙美里で私が列車を降りるまで、結局誰も乗ってこなかった。この列車は私のためにあるようなもの?ちなみに池田から2駅目の高島駅にこの列車を撮影している鉄道撮影ファンがいた。
池田→仙美里間乗車券
 足寄行きの列車は本別駅で少々呼吸を整えるかのごとく2分程度の小休止。その間に運転士さんが車両中間の窓を開けて行き先表示板(サボ)の確認をしていた。
 列車は約30分の乗車で列車は仙美里駅に到着。行政区分で言うと当駅までが本別町ということになっていて、次駅から先があの鈴木宗男前代議士歌手の松山千春氏、西武ライオンズの三井投手の故郷として名高い足寄町ということになっている。列車を降りてホームから離れる様子を眺めていたら足寄行きのはずの列車のサボがすでに足寄から押し返しの新得行きに変わっていた。先ほど本別駅でサボをみていたのはかくにんだったのではなく足寄行きの表示を新得行きに一足早く切り替えていたのだろう。
 ふるさと銀河線の沿線は同じ北海道内のローカルな駅でもJR線のそれとは違いかなりレトロな町並みが形成されている。仙美里駅近くの自転車屋さんと理髪店の佇まいは懐古映画のロケに使いたくなるようないい感じな古さを醸し出している。さらに歩いていると変わった候補者のお名前を発見(笑)。
 約10分の散策タイムの後に駅に戻る。本別町にある各駅は南本別を除いてコミュニティセンターを併設した比較的新しい駅舎に立替が行われている。先月訪れた高島駅とはえらい違いで池田町と本別町とのふるさと銀河線への入れ込み具合が垣間見れた。仙美里駅とこのあと向かった本別駅には駅待合室内に列車の接近案内装置が備え付けられている。この装置、どうやら近所にある踏切を検地して列車の接近をブザーで知らせる仕組みになっているらしいが、このブザーがかなり曲者。音声合成の声で「列車がまいります」とでも言った後にブザーが鳴るのなら良いのだが、この装置の場合は何の前触れもなくいきなり「ぶ〜〜〜〜〜」と鳴るもんだから驚く。高校生に並んでふるさと銀河線のメインユーザーであるお年寄りがいたら場合によってはショック死してしまうのではないか?(笑)。
あぼぼぼ
ブザー
 続いてやってきた新得行きは先ほどまで乗っていたキハ40足寄行きの折り返し列車。本別駅近くにある高校へ通うための約8名程度の高校生とともに列車を待つ。
 仙美里の次は勇足駅に向かう。勇足駅も仙美里に負けず劣らずのレトロムードたっぷりな建造物が多い。勇足は本別町第2の街といった感が強く、農協やら郵便局やガソリンスタンドなどが集中している。が、農協の建物や行政センターの建物がやたらと古くいい味を醸し出している。行政センターにあった「別町特別母と子の家」と書いてある建物が目に入る。良く見ると本来「本別町」とあるはずの場所の「本」の文字が崩れ落ちていた。しかし何故に単なる託児所が「特別」なのかが謎である。行政センターともども、蹴っ飛ばせば崩壊してしまうほどに老朽化している。越冬は大丈夫なのかと心配もしたくなる。
守ってますか?
本別町勇足地区行政センター
 続いて本日最後の訪問駅となる本別駅を目指す。
本別駅
 前述の通り本別町は町内各駅のリニューアルをしていたが、その本丸が本別駅。有人駅ということもあり規模が段違いに大きい。平日朝なので窓口の営業が行われている。池田までの乗車券を購入すると今や珍しくなった硬券だった。JR線の乗車券も取り扱っているとのことなので、珍しさも手伝って思わず記念用に「札幌→苗穂」の小児券と、明後日実際に使用するつもりの「札幌→北広島」の乗車券を購入。北海道ちほく高原鉄道地紋の軟券で発行された乗車券。これはかなり良い記念になる。その上、発売したちほく高原鉄道側にもJRから数パーセントの発売手数料収入が入る。
 本別の駅前は見事に区画整理が行われ、電柱電線は全て地中に埋設されている。まるで新興住宅地にできた通勤用路線の駅前にいるかのような錯覚に陥る。
 8時12分発の池田行きに乗り池田駅に戻る。約4分の待ち合わせで札幌行きスーパーおおぞら2号に乗り換えて道都・札幌に向けて突っ走る。今回も4000円のグリーン料金を支払って座席をグレードアップ。リクライニングをフルに倒し、レッグレストを上げてほぼベットのような状態で寝に入る。
池田駅とスーパーおおぞら2号
南2ゲート
 11時半に札幌に到着。1列独立シートだったので隣に人が座ってるわけでもないのでぐっすり眠れた。
 駅に併設されているJRタワーホテル日航札幌で宿泊チェックインを行う。エグゼクティブフロアの31階ダブルルームにアサインされた私。一人でこんな部屋に通されてちょっともったいない様な気もするがありがたくアップグレードを頂戴する。
 部屋で荷物を整理してすぐにホテルを出る。ホテル直下の地下鉄東豊線乗り場に向かいちょうど到着した福住行きの電車に飛び乗る。10分で終点福住に到着。徒歩でコンビニによりつつ札幌ドームに向かう。駅から最も遠い場所にある南ゲートにはすでに仲間が一人寝そべっていた。
かがわデー!

 
 
Fukuoka Daiei Hawks
井口
川崎
バルデス
松中
城島
柴原
ズレ|タ
宮地
本間
グ|リン
守備
4
6
7
3
2
8
DH
9
5
P
9
8
DH
3
5
2
7
4
6
坪井
新庄
エチェバリア
セギノ|ル
木元
高橋信
島田
小谷野
金子
押本
Hokkaido Nippon-ham Fighters

 
 
 
 
 
 そうこうしている間に時刻は18時を迎えようとしている。香川県知事による始球式も無事に終わり試合開始。押本が投じる第1球を先頭打者の井口がサード方向へ。ゆる〜い打球は木元のすくい上げたグラブをかすめてライト方向へ転々。判定は失策。公式記録員は打球が木元のグラブに触れたと判断したのだろう。井口は1塁を回って2塁に到達。
 2番川崎宗則も初球を叩いてセカンド方向へのゆる〜い打球。奈良原センシュがファーストへ送球するころに川崎宗則はベースを駆け抜けていた。2球で無死1〜3塁のチャンス。3番のペドロ・バルデスも初球を打ってレフトフライ。もちろん井口はタッチアップ。見事に3球で1点を先制。

 
Next Game>2004.5.25 Fighters-Hawks #11 @Sapporo Dome
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