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2003年9月19日金曜日 セントラル野球連盟プロ野球セントラル野球連盟選手権試合

株式会社讀賣巨人軍讀賣Giants阪神Tigers株式会社阪神タイガース24回戦
株式会社東京ドーム 18:00〜 観衆;55,000人 観戦場所;レフト側外野指定5列
タイガース
0
2
1
0
0
1
0
0
2
6
 
ジャイアンツ
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
    
勝利投手
藤川球児 1勝1敗
敗戦投手
林昌範 2勝3敗

審判員・記録員
本塁打
球審
渡田均主任
関本健太郎4号打点1・投手:林=三回
一塁
佐々木昌信
平下晃司2号打点2・投手:久保=九回
二塁
友寄正人副部長
三塁
小林毅二部長
公式記録員
東水流幸二

消化試合も勝ちたいんやっ!
関本・平下・藤川…みんな頑張ってます

 阪神は二回に関本とジョージ・アリアスの適時打で2点を先行。三回には関本健太郎の左翼席への4号ソロ、六回は赤星の適時打で加点、九回には代打・平下晃司が2ランを放った。
 先発の藤川球児は今季初勝利。5回を3安打無失点で救援陣につないだ。
 讀賣は二、四回の無死一、二塁を併殺で、五回も無死二塁を逃す拙攻で無得点。借金が再び1となった。

 
 金欠を極めているおかげで公共交通機関を使うことが出来ない。よってバイクで東京ドームまで向かう。
 我が家の近所にある和菓子屋さんのお店、普段ならあまり目に入らないのだが、今日の東京ドームは指定席なので余裕があるので思わずカメラを向けてしまう。このお店、何年も前にテレビ東京系のTVチャンピオンで優勝したことがあるらしい。その栄冠をずっと看板にとどめているのがなんともほほえましい。つい1ヶ月前に改築したばかりの店舗にもしっかりと「TVチャンピオン」と書かれているということは和菓子業界ではTVチャンピオンで優勝することはものすごいことなのだろう。でもこの番組、普段はあまり見ないなぁ。1度だけ仕事で東京都内・神屋町にあるテレビ東京のスタジオにこの番組を見に行ったことがあるのだが、いわゆる「セット」というものがまったく無く、司会者である田中義剛たちが観客と同じ客席に座るアングルのみを只管撮り続けるというなんとも予算がかからない番組。その分、ロケでお金をかけているのだろう(笑)。
 金欠ということで今日は東京ドームに向かう前に新橋にある鉄道模型の中古を扱う店によってかなり昔に購入した鉄道模型コレクションを放出しようと考えた。出品するのはJRが発足して1年後にJR西日本が改造した485系かがやき・きらめきカラー。あらかじめYAFOO!オークションで相場を調べたが4500円程度で出品されていた。そこまでは行かないもののせめて2000円程度で買い取ってくれること期待したが、店員曰く「あぁきらめきカラーね。これ、最近多いんだよねぇ」と怪しい雲行き。挙句の果ては「これ、お客さん持っといたほうが良いよ」と事実上の買取拒否宣言。結局お金にはならず諦めて東京ドームに向かう。ちなみに今日の私はタイガース優勝記念Tシャツ。一応タイガースファンであることをちょこっとだけでも主張しておく。
 水道橋駅のそばにバイクを駐輪。17時過ぎに東京ドームに到着。東京ドームではタイガースの優勝記念グッツがたくさん売られている。うらやましいが金欠の私には高嶺の花状態。25日に給与が支給されるからそしたら絶対に買いににくるぞ!
 11番ゲートから入場。手荷物検査はシミズオクト、チケットモギリは綜合警備保障だった。いきなりジェット風船の使用についての懇願張り紙がお出迎えしてくれた。
 久々にやってきたジャイアンツ主催試合での東京ドーム。センターバックスクリーンの頭上には2002年日本一のチャンピオンフラッグが揺れている。来年、甲子園球場のバックスクリーンには最低でもリーグ優勝のチャンピオンフラッグは掲げられていると思われるが、出来れば頂点=日本一のフラッグであって欲しいと思いたい。しかしその日本一を争うのが福岡ダイエーホークスとなると…今年の日本シリーズはどっちが勝っても痛みが伴う(笑)。

 試合開始前のひと時、平日・金曜日ということもありとても静かなスタンド。どちらかというと優勝を決めたタイガース側よりも現在5位と低迷しているジャイアンツ側のほうが殺気立っているように見える。かくも弱いチームとは殺気立って見えるものなのか

 今日の試合は「ホクレン」の冠スポンサー試合。ホクレンとは海道農業協同組合合会の略で本部は札幌市中央区北四条西1丁目にある。札幌駅前の東急百貨店の脇のビルでホテル日航札幌の展望殿方スパからオフィスが丸見え。こちらから丸見えなくらいだから向こうからも見えていて不思議ではない。ホクレンのホームページを見ると良くわかるのだが名は体を現すと言うわけでこの連合会は「北海道の農家のための組織」であることが良くわかる。そのホクレンがなぜ故にジャイアンツ戦の冠スポンサーになっているのか?答えはジャイアンツが北海道で圧倒的に人気があるからに他ならない。実はレフトスタンドに陣取っているとわかり難いがレフト側のフェンスにはしっかりと「ホクレン」の広告看板が出ている。これは兎にも角にもジャイアンツファンが多く道内での視聴率がとても高い北海道のジャイアンツファンに向けられた広告看板なのである。
 看板の話が出たのでついでに…3塁側の上部にあるファイターズの広告看板。こちらも今年で見納めになるかもしれない。来年は札幌に本拠を移すファイターズだが、北海道の主産業である農業の協同組合にそっぽを向かれては前途多難であるといわざるを得ない。
 しかしジャイアンツ程の人気球団になるとなにかと大変らしく「場内で携帯電話を使うな」だの「無許可営業するな」だの「ジェット風船を使うな」だのといった注意喚起がたくさん行われる。一度言えばわかりそうなものだがタイガースファンという人種は一部を除いて「自分さえ良ければ良い」という思想の持ち主が多いので「念には念を入れて」といった感じか。
 その後、営業許可を得たジャイアンツグッツのプロモーションが行われる。今流行のボブルヘッド人形に新商品が出たらしい。上原・阿部・仁志・二岡といった有名どころもさることながら、先ごろ引退を発表した川相昌弘の「世界新記録達成モデル」なるものまで売られているのには笑った。この手の人形は世界的にいろいろなものがあると思われるが、バントをしている人間をモチーフにしたものは恐らくこれだけだろう(笑)。しかしせっかくの新記録ではあるが打率が低いバントの名手は本当に名手といえるのか?走者が居ない場面でヒットを重ね、走者を進めたいときにきっちりと送りバントを決めていたタイガース現打撃コーチの和田豊こそ本当のバントの名手では無いかと考える。
 ここで試合開始30分前になり両チームの先発バッテリーとベンチ入り選手が発表される。
 ジャイアンツは本日20歳の誕生日を飾りたいであろう林昌範が先発登板。捕手は小田幸平。なんとも地味な二人である。ちなみにジャイアンツの控え捕手はというと阿部の名前は無くもう一人は村田善則。この二人からの2者選択しか出来ない状態はこの上なく厳しい。
 対するタイガースはジャイアンツのこのような捕手不足を昨年経験したおかげでファイターズから補強した野口が今日もスタメンで出場し矢野の怪我が癒えるのを待つ。先発投手は広末涼子の同級生・藤川球児
 そして今日のスタメンが発表される。
 
Hanshin Tigers
アリアス
赤星
金本
桧山
関本
沖原
野口
藤本
藤川
守備
3
8
7
9
4
5
2
6
1
8
6
9
7
3
5
4
2
1
清水
二岡
高橋由
ペタジ|ニ
清原
斉藤
仁志
小田
Yomiuri_Giants
 タイガースは優勝を決めた翌日の試合から「1つでも多く打席を回してホームランのチャンスを」との配慮からジョージ・アリアスが1番に。セカンドは相変わらず今岡誠ちゃんの怪我の具合が今ひとつのようなのでファームから上がってきた活きの良い若手・関本健太郎が5番抜擢。セカンドでの大物打ちとなると現在のサードベースコーチ・岡田彰布以来となるので大化けすればとても楽しみな逸材。
 ジャイアンツはというとさすがに球界のリーダーを自認するだけのこと。5位はまずいということでまだまだ本気モードでスタメンを組んできた。金満の象徴であるロベルト・ペタジーニと清原和博が名を連ねている。そして練習中にタイガースファンとマリーンズへのトレードが噂されることを書かれた新聞報道について苦笑いしながらフェンス越しで話しをしていた清水隆行が1番に入っていた。しかしライトスタンドに掲げられた「勝つぞ」の文字がとても悲しげに見えた。
 6時を少し前にして11番ゲートにチケットを渡しに行かなくてはならなかったので席を離れる。ゲートに向かうと入場待ちのお客が手荷物検査を受けていてさっぱり進まない。なぜ混雑する11番ゲートの手荷物検査が2箇所しかないのかと頭を抱える。
 18時04分、ようやくチケットを渡して急いで座席に戻るもすでに初回のタイガースの攻撃は終わっていた。どうやらあっという間の3者凡退だった模様。
 マウンド上には今季開幕当初、中継ぎを任されていた未勝利の藤川球児が居た。レフトスタンドから見ても妙に細身の身体が良くわかる。
 先頭の清水隆之を向かえ場内はPet shop boysのGo Westが流れ出す。すっかりおなじみになった讀賣さんの場内演出だが清水の場合は報道によるとWestではなくChibaの間違いではないかと思わず突っ込みを入れたくなる。その清水はカウント0−1からの2球目をさっそくピッチャーゴロに仕留めて1アウトに。続く2番には本塁打・打率ともにジャイアンツの中では最高レベルの二岡が入っている。他球団で実績のあるベテランばかりを取ったツケがモロに出たジャイアンツにあってここまで全試合出場の二岡は誠に立派ではあるが、日テレのプロ野球中継でテーマ曲のコーラスをしているようで歌手の才能まであるというからまさに「マルチプレーヤー」である。その二岡には7球粘られたもののライトフライに。これで2アウト。そして高橋由伸は初球・二球目と空振りで追い込んだ後の7球目をサードゴロに打ち取り3アウト。無難な立ち上がりを見せた藤川球児は初回を14球で終わらせた。
 2回表、タイガースの攻撃は初回三者凡退の後を受けて桧山進次郎から始まる。桧山はカウント0−2からの3球目を軽く流し打ち私のいるレフトスタンドのフェンスに直撃するあたりを飛ばす。優勝を決めて全力疾走する選手会長の姿に感激。あっという間に二塁に達する桧山。早速チャンス到来。5番は背番号44を背負う期待の若トラ・関本健太郎。ファームで力をつけてきているとのデイリースポーツのコメントではあったが結果はすぐに現れる。今日始めてのセットポジションとなる林の初球を叩いた打球はこちらもあっという間にセンター前へ。桧山進次郎もあっという間にサードベースを回りホームへ。タイガースが1点を先制する。関本はファーストベースでうれしそうに長島コーチとハイタッチ。
 続く6番沖原は手堅く初球を送りバント。投手:林が捕球しファーストベースカバーの仁志に送球し送りバント成功。関本はセカンドへ進塁。7番は昨年まで東京ドームを本拠地としていた野口だが足に投球を受けて労せずにファーストへ出塁。1アウト1・2塁から藤本は空振りの三振に倒れるものの藤川球児は2球目をセカンドへ。仁志が捕球しセカンドへ送球の構えを見せるが投げることが出来ずに満塁に(記録は2塁内野安打)。これで満塁に。さらに1番に入っているジョージ・アリアスに攻めにくそうな林。まるでホームラン王争いをしているロベルト・ペタジーニに配慮するかのように外郭攻め。それならと外の球を引っ掛けたアリアスの打球はサードへ。斉藤タカユキは捕球するのが精一杯でどこへも投げられない。サードランナーの関本がホームインしもう1点追加。2者連続で内野安打をもらったタイガース。とてもありがたかった。この後、赤星もセカンドへ。これも内野安打か?と期待したが辛くも打球が早いのが災いして間一髪アウトに。しかし2点を先制したタイガースファンは多いに盛り上がった。
 その裏の藤川の投球はというとペタジーニ・清原と連続で歩かせてわざわざピンチを作ってしまう。球がばらついていると試合後に監督が述べていたがこのことを言っていたのだろうか?しかしこのバラつき、ベテランには見極められても試合経験の浅い中堅選手には辛いようで、斉藤はカウント2−1からの4球目を空振りの三振、続く仁志はショートゴロで6−4−3の併殺に終わる。ピンチも杞憂に終わったことでこの後の攻撃に弾みがつく。
 3回表のタイガース、先頭はここまで全イニングフル出場を続けている金本。少々の怪我は「故障」ではないと言い切る姿は見習うべきところが多い。しかし下手に全イニング出場を続けられてしまうと調子が悪くても外すことすら出来ないのでこれも困った話。本来なら休んでもらって調子を上げている若手を使いたいところなのであろうが、この兄貴は休むことを知らないようで頑固に出場にこだわりを見せる。ちなみに今日の金本は5打席回ってきて4打数無安打1四球。得点に絡むことは出来なかった。3回表の打席もファースト清原へのゴロに終わり1アウト。続く4番・桧山進次郎もレフトフライに倒れて2アウト。桧山はここでお役御免。裏の守備から中村豊に交代している。しかし活きの良い若手はまだまだやる気満々!関本健太郎が第1打席に続いて初球攻撃!打球は気持ちよくレフトポール際に吸い込まれていく第4号ソロホームラン。素晴らしいライナーでスタンドに打ち込んだ。これで3対1。監督の進退問題でごたついているジャイアンツをよそに着々と点を重ねていく。しかしジャイアンツの点の取られ方、どこかで見たことが有るような気がしていたが、これこそ3年前に良く見ていた「弱虎隊」と呼ばれた頃のタイガースではないか。今日のタイガースは残塁こそ多いものの弱いときの悲哀なんぞ感じさせない強さが見られた。死のロードや優勝直前のVロードはいったい何だったのだろう。ちなみに6番・沖原は5球目を空振り三振に倒れる。その沖原の打席の3球目のファールを球審の私だが腕に当ててしまい2分ほど試合が中断したが大事には至らなかった。
 3回裏のジャイアンツ、4回表のタイガースはともに三者凡退。4回裏のジャイアンツは二岡・高橋由伸が連続ヒットで出塁するもののペタジーニがセカンドフライ、清原がサードゴロ併殺(5−5−3)に倒れてつまらなく試合が進んでいく。
 5回表のタイガースはジョージ・アリアスからの打順ではあったがアリアスがショートゴロに倒れて1死。しかし赤星が際どい当たりながらタッチの差でショートに内野安打を放ち出塁。金もとの初球に盗塁を決めて場内のタイガースファンが盛り上がる。


 

 帰りの道のり。バイクのガソリンが切れそうになったのでガソリンスタンドを発見次第給油を行うことにした。六本木を少々過ぎたあたりでようやくJOMOを発見。レギュラーガソリンを満タンで依頼。給油が完了し店員から値段が言い渡される。
「6.6リッターで839円です」
 へ?思わず耳を疑った。とりあえず料金を支払い受け取った領収証を見る。すると1リッター当たりの単価が121円であることが判明。きょうびリッター89円が普通だというのに…都心部・六本木のガソリン事情はあたかも未だにイラク戦争が続いているかのようなインフレ振り。この後、国道1号線・大田区多摩川付近にあるシェルスタンドのガソリン単価が目に入る。リッター86円だとのこと。単純計算で6.6リッター入れた場合230円も価格差が出る。六本木周辺に住んでいる人の車はこれだけ高いガソリンで動いているのだと考えると、港区内の自動車を見る目が変わってしまう(笑)。

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