(未完成)

2003年7月27日日曜日 セントラル野球連盟プロ野球セントラル野球連盟選手権試合

横浜Baystars広島東洋Carp15回戦
帯広の森野球場 13:00 観衆;14,000人 観戦場所;レフト外野芝生席
カープ
0
0
0
4
1
0
0
0
0
5
 
ベイスターズ
0
1
0
0
0
0
0
4
0
4
    
勝利投手
黒田博樹 5勝7敗
セーブ
永川勝浩 3勝2敗16S
敗戦投手
吉見祐治 2勝8敗

審判員・記録員
本塁打
球審
名幸一明
タイロン・ウッズ24号打点1・投手:黒田=初回
一塁
佐々木昌信
二塁
渡真利克則
三塁
友寄正人副部長
公式記録員
及川卓也

結局昨日発表の降水確率80%っていったい?
黒田博樹、与四球1の好投。4回にカープ打線小噴火!4安打1四球を集めて逆転勝ち!

 広島東洋は1点を追う4回にシーツの左前打で同点とし、なお二死満塁から野村謙二郎の走者一掃の二塁打で計4点を奪って逆転。5回は緒方孝市の左前打で1点を加えた。先発の黒田博樹は8回に失策で足を引っ張られて完投は逃したが、変化球を巧みに交え、8回を4失点(自責点2)で5勝目。永川勝浩が16セーブ目をマークした。

 帯広駅からタクシーで5分少々の緑が丘という場所にあるホテルで朝を迎える。前日の試合中、27日の十勝地方の降水確率が最悪の80%であることから窓の外を確認するのが怖かったのだが、いざ外を見るとアスファルトはまったく濡れていない。インターネットの天気予報サイトを見ると雨の予報が吹き飛んでしまっていた。チェックアウトの手続きを行いホテルを後にするとすぐ近くのセイコーマート(北海道のローカルコンビニ)で雨具を購入。やはり昨日の降水確率予報がトラウマになっていたのだ(笑)。

 公道に出てタクシーを拾って野球場に向かう。さすが北海道。道路が広くて車の運転もさぞかし楽なんだろうな。だから交通事故死者数日本一を毎年記録し続けているのもわからないでもないが。
 自衛隊の施設を通り過ぎると緑が広がる。言い方を変えると「緑」というよりは「森」である。これが「帯広の森」。敷地に入るところの前に開催告知の看板が聳え立っていた。
 帯広の森野球場は駅からだと臨時バスでおよそ25分。駅で言うと根室本線の柏林台駅と西帯広駅の中間あたりの場所からタクシーで20分程度太平洋寄りという立地。とてもJR駅からは歩くことが出来る距離ではないのは釧路市民球場と似ている。ちなみにこの敷地の周囲にはコンビニどころか商店すらない。話しによるとこの場所はもともと隣接する自衛隊の敷地の一部だったらしい。
 開門時刻のおよそ40分前である10時20分ころに球場正面のチケット売り場で外野席入場券を購入。昨日に引き続き球団独自印刷によるチケットにニッコリ。最近はチケットぴあやローソンチケット発券の味気ないチケットが横行しているので嬉しい気分になるし良い記念にもなる。
 さすがに失礼ながら優勝争いから外れた両チームの試合。集まってくるファンはというと根っからの野球ファンかもしくは少年野球チームの人たちばかり。レフト側の外野入り口には昨日のメンバーと大して変わらないのが笑える。かくいう私も昨日から居た人間だったりもするが(笑)。入場開始を待っているカープファンの方々としばし談笑。みな口々に昨日の天気予報によるところの降水確率と現在の空模様及び気温に関心が集中。昨日カープが負けているだけに今日の試合が中止にならなくて良かったと私も考えた。 
 昨日に比べて暖かいものの曇り空の帯広。昨日出展していたカキ氷の出店は今日は無い。
 開門されると最上部の場所を昨日に引き続き確保。北海道内では最初に設置されたという電磁式のスコアボードが目を引くが、この様式は円山や旭川に似ている、というよりも同じに見える。似ているといえば西京極や静岡草薙・鳴尾浜にもこの手のスコアボードが設置されている。
 久々に外野フェンスの前まで行きみーはーチックなアングルの写真をパシャパシャ。右の画像は投手陣と前田智徳です。
投手陣@カープ
前田!
前田!!
 降水確率が低くなったとは言うものの、やはり心配性のA型としては荷物が万一ぬれてしまったら困るので最低限の雨武装を行う。
 
Hiroshima Toyo Carp
福地
木村拓
緒方
シ|ツ
前田
新井
野村
石原
黒田
守備
9
4
8
6
7
3
5
2
1
8
6
7
3
9
4
5
2
1
YB
金城
石井琢
鈴木尚
ウッズ
佐伯
種田
小川
相川
吉見
Yokohama Baystars
 試合前のスタメン発表。カープは1番が福地に変わって居る程度で変わらない。先発投手はエースの黒田。対するベイスターズは古木に代えて小川が起用されているだけで変わり映えしない。先発投手は吉見。
 なお球審は若い名幸が担当する。
 スタンドは雨予報がたたったのかあまり混雑しているようには見えないが、皮肉にも雲が徐々に晴れてきている。
 試合はいつの間に始球式が終わっていて13時ちょうどに始まっていた。
 カープの先頭打者・福地が2球目を引っ掛けてセカンドゴロに倒れて1死。2番・木村拓は5球目をサードゴロ。3番の中條かな子の旦那・緒方はというとこちらも吉見のカーブにタイミングが合わずに見逃しの三振で早々と3者凡退に終わる。吉見の初回の投球数は13球。
 対するベイスターズの初回の攻撃。ライトスタンドから流れるハッピーバースデーのメロディ。どうやら1番・金城は今日が誕生日らしい。その金城に早々と帯広の森野球場からプレゼント。5球目を引っ張るとセカンド木村の前でイレギュラーバウンドしライト方向へ打球が転々。幸運なヒットが出て無死1塁。しかし2番の石井琢朗がセカンドゴロに。木村が今度は慎重にショートのシーツへ転送し金城が封殺、1死に。そして3番の鈴木尚は初球を今度はショートゴロ。シーツが捕球しセカンドへ送球し石井琢が封殺、2死。そしてファーストへ送球し鈴木もアウトとなり併殺完成。結局ベイスターズの初回もカープ同様3人で終わる。初回の黒田の投球数は11球。
 しかし今日の両チームは仲が良いというか…ひょっとしたらこの後の移動を考えて結託しているのか?(笑)。
 2回のカープ・先頭の打者、シーツがカウント1−3から四球で出塁するが、前田のフルカウントからの6球目をセカンド方向へ。これをなんと種田が好捕。シーツは思いっきりセカンドベースを回っていたため種田がそのままファーストへゆっくり送球し併殺に。6番の新井は4球目をショートゴロに終わりこの回のカープも3人で攻撃終了。この回の吉見の球数は16球。
 こりゃ今日の試合は早く終わるぞ!と安心したのか?黒田は2回の先頭打者・4番のタイロン・ウッズに対し2球ボールを続けた後の3球目をライトに大きなホームランを打たれる。しかし早く帰りたいのは佐伯も一緒。2球目を打ってセカンドゴロ。7番の種田は3球目を打ってレフト前ヒット。黒田、荒れ模様?1死1塁から小川が2球目を打ち黒田へのゴロとなる。黒田はファーストへは投げずにそのまま小川にタッチし2死。その間に種田はセカンドへ進塁。だが8番の相川が3球目を打ち上げてセンターフライ。これで3アウト。黒田のこの回は13球投げて1失点。

 
 


 

勝利に沸き立つカープファン
ホークス戦開催希望!
 1 結果!

 
 試合が終わり一緒に見てくださった某ホークスファンさんとクルマで帯広市内に出る。行き先は帯広名物・豚丼のぱんちょう。帯広に来たら豚丼を食べずに買えるのはモグリ!ということで店の前で10分ほど行列を行った後に店内へ。3月にも食べた豚丼だが相変わらずふっくらとした肉質にたれとご飯が絡んでおいしい。
 食べ終わりクルマで空港までお送りいただくことに。途中、意味不明なハワイの看板を見た後に空港方面の道を進む。この道は旧国鉄広尾線の線路に並行して走る国道になっている。飛行機までかなりの時間があることから思わず廃線跡を廻るという鉄ヲタ的な行動に出る私たち(笑)。最初に目に入ったのは愛国駅。愛国心のまったくない私がこんな駅名の場所に来るのも変な話だが、その場所には愛国→幸福の乗車券がたくさん売れたことに対する賛辞と思われるモニュメントがたくさんあった。驚くべきことに昭和53年7月にはこの区間の乗車券が一千万枚も売れた記念の碑まであったのには笑った。この区間の運賃が220円だとのことなので22億円もの売り上げがあったと単純に計算が出来るがまさかこれだけでは赤字を解消する手立てにはならなかったようで昭和62年、国鉄が民営化をする前に廃止になった。駅構内にはSL蒸気機関車も鎮座してあった。せっかく愛国駅に来たのだから幸福駅にも行かなければもったいないと考え再び道路に出る。先ほどの乗車券の運賃が220円と書いてあったので愛国と幸福の位置関係はそれほど離れていないと勝手に判断した。
旧国鉄広尾線愛国駅跡
 しかし愛国という地名、実はここに明治時代に「愛国青年団」があったことに由来しているようで…青年団?われわれに青年団と言われるとどうも川崎応援青年団を思い浮かべてしまう。しかし国鉄直営店の看板まで拝めるとは…。
 続いて道をさらに広尾方面へ。といっても東京都渋谷区広尾とは違い農村風景が広がる。愛国はあまり開けた場所とは言いにくいが大正はそこそこの街を形成している。セブンイレブンまであったりもする。
旧国鉄広尾線大正駅跡
 大正といえば大阪環状線の大正駅を思い浮かべる。この大正駅はバファローズのホームグラウンド・大阪ドームの最寄り駅でもありおなじみではあるが北海道にも大正駅があったとは…。駅の跡地はホームがまるでステージのように残っていてそのホームの前は広場になっている。テツ&トモでも呼んできてライブでもすれば盛り上がるんじゃないかな(笑)。

 なにげに遊んでいるように見えるがこの道路がまさに帯広空港への通り道になっているのだ。
 続いて幸福駅の捜索に入る。しかし大正市街地が途切れて右手に牛舎なんぞが見えてくる。道路上にあるバス停留所の名称が意味不明な「12線」「13線」ととても外様の人間にはわかりにくいものになっていく。本当に幸福駅なんぞあるんだろうか?徐々に駅があるような場所ではないような雰囲気が漂うが、なにげに周囲の会社名やらに「幸福」の文字が増えてくる。「幸福運送」「幸福牧場」こりゃ近いぞ!適当に曲がってみると不自然な陸橋が。陸橋なんぞ無くても普通に道路を作ってもよさそうな場所なのだが…しかしどう見ても「鉄道を跨いでいました」といわんばかりの造りを見せるこの陸橋。
 すると道路の左手に不自然なオレンジ色の気動車が鎮座している。もしや…これが幸福駅?と曲がってみると帯広空港へのルート上に愛国駅の駐車場が。

旧国鉄広尾線幸福駅跡
 駅の設置理由が書かれた板を見るが…どうも設置理由が明確にされていない。まさか「地域名が神秘的だし次々駅に愛国という駅名あることだし、とりあえず板張りのホームと待合室を設置して乗車券でも売っておけば儲かるんじゃないの?」という理由で設置されたんじゃないの?とかんぐりたくなるくらい周囲には人家が見られない。
 その待合室にはおびただしい数のお札…ではなく使用済みの乗車券や名刺などが貼られている。見ていてとても面白い場所からの来駅もたくさんあったりして。駅の外にはコカ・コーラに並んでなぜかリポビタンDの専用自動販売機が設置されていた。なぜリポDの専用?あまりのシュールな展開に思わず笑ってしまう。
 この場所がなぜ観光地化されているのか考えたのだが、推測するに帯広市内から帯広空港までの観光客を乗せたバスが最後の一休みをするのにちょうど良い場所に位置していることからそのような観光客目的のスペースになったのなのかも知れない。良い感じに売店もあるし、トイレも新しくて綺麗だし。そして私も空港へ行く途中に寄っているわけでマンマと戦略にはまっているわけですな(笑)。

 幸福駅からクルマでおよそ5分の位置に帯広空港がある。空港に到着すると手続きを終えて飛行機に乗り込む。お土産を買うのも忘れて…ってゆーか会社へはお土産を買うつもりはまったく無く九州方面から頼まれていたバター飴だけ買っていく予定だったがそれをもすっかり忘れていた(笑)。
 飛行機に乗り込んで時刻が20時30分を回ったところで指定された11番A席の左側の窓の外を自転車が…出発時刻を過ぎているのになぜか第1エンジンのふたが開いている。すかさず機長からの放送が…「第1エンジンが不調なので整備に時間を要しています。20時50分ころの出発を予定していますのでしばらくお待ちください」…。エンジンの不具合だなんてとても不安な気持ちになってしまうが落ち着いて寝て待つことに。
 待つこと20分、ようやくエンジントラブルも収束して離陸準備が整った。乗った機材は久々のエアバスA300型。オーディオ装置はあってもテレビモニターは無い。ということで客室乗務員による実演エマージェンシーデモが見られる。普段東京から札幌や福岡・大阪への飛行機ばかり乗っているのでA300やMD90を除くMDシリーズには乗らなくなってしまったので超久しぶりに実演を見る。機内には火曜日から佐賀で試合が行われるカープの選手・関係者が多数乗っていて極めて落ち着かない。野村謙二郎なんぞ妙に日焼けしているので一目で野球選手とばれてしまう。
 飛行機はというと離陸前の機長の宣言通り水平飛行時にめちゃくちゃがんばったようで結局遅れを10分取り戻すライスランを見せて羽田空港にランディング。到着は22時10分だった。
 

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