(2003年7月20日1時29分)

2003年7月20日日曜日 プロ野球ウエスタンリーグ公式戦

株式会社福岡ダイエーホークス福岡ダイエーHawks中日Dragons株式会社中日ドラゴンズ後期1回戦
13:00 観衆;47,300人 観戦場所;レフト側外野自由席
ドラゴンズ
0
0
0
2
0
0
0
0
0
2
 
ホークス
0
0
0
3
0
1
4
0
x
8
    
勝利投手
ブランドン・ナイト 1勝1敗
敗戦投手
マーチン・バルガス 3勝3敗

審判員・記録員
本塁打
球審
杉本大成
松田匡司2号打点3・投手:バルガス=六回
一塁
白井一行
二塁
金子栄
三塁
飯塚富司
公式記録員
近江屋拓

登板回避に山村路直・平身低頭
登板回避謝罪ポスターまで作ってた(笑)

 ホークス2軍が4万7000人の声援を受け、「本拠地」福岡ドームで快勝した。先発神内靖は5回途中まで2安打2失点も、倉野以下4投手が無失点。打線も松田と吉本亮の猛打賞を含め、10安打8得点と爆発した。

■7月19日土曜日
 目覚めると午前8時15分だった。普段会社へ行くのに起床する時刻だった。
 遠征の始まりはいつも前日(笑)。翌日のデーゲームを見に行くために前日から福岡へ乗り込むのは良いが…予約便の出発時刻が9時25分なので完全に間に合わない。しかし今日は株主優待割引での搭乗なのでペナルティ金無しで後に出発する飛行機へ振り替えが可能。しかしイロイロと予定があるのでこの便でないと困る。
 バイクにまたがり、困ったときの相鉄頼み(笑)。電車で空港に向かう。8時39分発の各駅停車横浜行きを待つ。その間に携帯電話i-modeで今日のJAL361便の予定時刻を念のため確認。すると…JL361 0950-1110と書いてある。ん?定刻は9時25分のはず。ひょっとして時刻変更でも?とJALの案内センターへ電話をかけると「福岡地方豪雨のためダイヤが乱れているので25分ほど出発が遅れる見込みです」と告げられる。寝坊した私にとっては朗報以外の何モノでもない。10時半の363便への振り替えも覚悟していたので喜び勇んで電車に乗る。
 横浜には9時56分に到着。4分の待ち合わせで京浜急行に乗り換え。9時ちょうど発の羽田空港・京成高砂行きが到着。特急なので神奈川新町にも停車していく。京急川崎で前8両の京成高砂行きを切り離して4両編成となり京急蒲田を目指す。
 京浜急行では去年の3月から横浜方面の電車も羽田空港へ直接乗り入れるサービスを開始した。直通はかなり便利だが実は横浜から乗車する場合に限りデメリットもある。まず、着席が保障されない。横須賀・上大岡方面から川崎・品川・日本橋方面への都市間輸送も兼ねている事もあり列車内はかなりの混雑。その上、高速道路を経由するバスとは違い当然着席定員以上にお客を詰め込むので時間帯によっては立ち客が居る。横浜からだとなおさらの話し。また、1時間に3本程度の運転本数なので時間帯が悪ければ京急蒲田での乗換を強いられることも。その際はエスカレーターではあるものの階段の昇り降りがある。さらに…京急蒲田から先は糀谷・大鳥居・穴守稲荷・天空橋と空港線内は各駅に停車して羽田空港に向かうので少々ストレスがたまるかも。かといって本数を増やして空港線内通過列車を設定しても途中に各駅停車を追い抜く設備がない上に、京急蒲田駅構内が単線なので思うように本数が増やせないという致命的なネックがあるのだ。
 ということで横浜から羽田空港に向かう場合、実は電車よりもバスが重宝がられている。東口そごうの1階にある横浜シティエアターミナルから出ているバスは所要30分。渋滞がほとんどない首都高速湾岸線を経由しているので安心なのではあるが、着席が絶対の高速バスがゆえに夏休み連休初日の今日みたいな日は積み残しが発生するリスクがある。また往復割引でも片道が500円かかる。電車は片道470円なので料金面でも電車に軍配が上がる。しかし空いているときはバスが楽珍。
 といっても今日は前述のようなリスクがあるので電車での移動。飛行機の出発予定時刻である9時25分は天空橋駅で迎える。9時27分。羽田空港駅に到着。手続きをしようにも連休初日でどのカウンターも人であふれ返っていて、頭上の電光表示はすべての便が満席表示。今日から夏のピーク期運賃なのでほとんどの路線で割引の設定が無いはずなので航空会社はさぞかし稼いでいるんだろう。
 出発予定時刻を過ぎているが飛行機の出発遅れのために搭乗予定の飛行機の手続きを受けることが出来た。すぐに手荷物検査を受けてお土産のサザエさんサブレを購入。福岡の状況を確認すべく福岡方面の知人へメールを送信すると…福岡は大変なことになっていた。9時に鹿児島本線の列車の運転は再開されたものの、なんと博多駅は通過扱いになっているではないか!!!ということは竹下の次は吉塚ということ???特急はどうなっているのか?また地下鉄も中洲川端〜福岡空港間で運転を中止しているらしい。情報によると福岡の現在の天候は曇りらしいがどうなっているのか?博多駅筑紫口は冠水しているらしい。こりゃ都市機能が麻痺しているのかもしれない。私は無事に宿泊先のシーホークへいけるのだろうか?

 何はともあれ飛行機に乗り込む。今日の飛行機はBoeing747-400(JA8084)。塗装は新しい色に変わっている。JALグループは18日からGoGo松井キャンペーンとしてニューヨークヤンキースの松井秀喜外野手をバックアップする運動を展開。シートのヘッドカバーには松井秀喜のバッティングフォームシルエットとサインが印刷され、ドリンクサービスの紙コップも松井仕様。思わず未使用の紙コップを2つ貰ってしまう。また機内備え付けのはがきを出すと抽選で松井秀喜フィギアストラップがもらえるらしい。野球マニアにはたまらなく面白いフライトになる。対するANAも松井をドラフトで引き当てた張本人・長嶋茂雄をキャラクターに起用し対抗している。
 しかしタイガースが好きな私としては讀賣ジャイアンツに所属暦があるもののかつてタイガースファンだった松井秀喜に対しそれほどの嫌悪感を持っていない。対する長嶋茂雄@ANAだが私が彼の現役時代を知らないこともあり記録だけを見ると併殺打の多い目立ちたがり屋という印象しかない長嶋茂雄。監督時代、ナベツネと結託して他球団の完成品選手を呼び寄せる手法でプロ野球界を荒らしまくった実績しか知らないので良い印象を持っていない。先日発表された日本代表候補選手のリストを見てもおろかさは一目瞭然。何ゆえ代表の捕手に阿部慎之介を選ぶのか?矢野、城島はわかるとしても、古田敦也を選ばないのはいかがなものか?事実、先日のオールスター第2戦で捕手の矢野が阿部に代わった途端にセ・リーグの投手陣が打たれはじめたのは今年のジャイアンツのチーム防御率が悪い原因になぞられるのではないか?
 飛行機は定刻よりも40分ほど遅れた10時05分ころに出発準備が整った。満員のお客を乗せたJAL361便は順調に飛行を続け11時16分現在、広島上空を通過中、かすかに梅雨前線の影響から揺れを感じる。
 結局飛行機は定刻よりも45分遅れの11時55分に福岡へ到着した。その後の363便の到着が定刻なのがちょっとやるせない(笑)。空港の外の道路は地下鉄が運転を取りやめていることからタクシーであふれ返っている。これから博多駅に出るのだがどのようにして出ればよいか考えなければならない。こまったなぁ。
 この時点で博多の駅前がどのようになっているか知る由もない私。とえいあえず「待てば地下鉄に乗れるだろう」と考えて地下鉄駅に向かおうとしたときに係員とすれ違う。手には張り紙が…その張り紙をエスカレータの前に張る。博多の状況がつかめない私は質問する。
「そんなにひどいんですか?」「博多駅の周辺は腰まで冠水していたんですよ」「マジっすかぁ?」
 そんな話しをしてもどうもイマイチ実感がわかない。事実、こうして遅れはしたものの飛行機は正常に動いているから。しかしそんな考えも次の瞬間に吹っ飛んだ。
 バスは日田だの熊本だのといった長距離便しかないので博多駅方面への代替交通機関がない状況ではタクシーを使うしかない。タクシー乗り場には50人くらいが待っていた。その前には自家用車とタクシーとバスが入り乱れて身動きが取れていない。その中を走るタクシーのフロントバンパーとタイヤが不自然に汚れている。博多駅周辺の冠水の状況が良くわかる汚れ方に驚いてしまう。
 普段なら地下鉄で5分の距離である博多までタクシーで向かうのは余り無いこと。それも一人だったのでかなりお金が掛かってしまう。所持金を持っていなかったわけじゃないけど…節約できるに越したことはないと考えてたまたま私の前でタクシー待ちをしていた同年代っぽくビジネスマンっぽい男性(一人)に声をかけてみる。
「博多方面へ行かれるのでしたら相乗りして節約しません?」「良いですねぇ。ぜひ」
 この方も一人でタクシーに乗るのは勿体無いと考えていたようで意見が一致。ということで一緒に博多駅までタクシー相乗りが実現。
 待つこと10分、ようやく順番が回ってきて小型タクシーに乗車。空港前の大渋滞に挑む我々のタクシーではあったが乗車したタクシーの運転士さんが素晴らしかった。普通に空港通りを直進したら大変なことになるといい側道に。東比恵駅周辺の道に出る。しかしここも空港通りほどではないが渋滞がひどい。高架上を走る福岡都市高速は大渋滞中。するとまるで投手がけん制を投げるかのごとく急ハンドルで川が見える小さな道に出た。この道は直進すると都市高速博多駅東ランプの前に出る裏道。これなら早く駅に出られる。川の側道のガードレールには増水した影響で川底のゴミや川草が引っかかっていて洪水の恐ろしさを目の当たりにする。駅に近づくにつれて道路上には下水道管からあふれかえった泥が道路上に散乱している。タクシーはようやく博多駅筑紫口に到着。本来なら3,000円近くする空港→博多駅間を1,000円で移動できた。相乗り作戦大成功!
 博多駅前は泥水でとんでもないことになっていた。さらに駅舎内は停電で蒸し暑く自動券売機・自動改札機も稼動していない。また列車待ちのお客さんでごった返している新幹線改札前だが清掃がすばやく行き届いていて床面がとても奇麗だったことには驚いた。改札前には会議室から総動員された椅子が並んでいて列車待ちのお客さんが待っていた。 
 在来線コンコースでは「レンタルのニッケン」と書かれたバッテリーで簡易照明を発電させてどうにか営業している売店。JRの旅行センター・ジョイロードとTiSともに営業を休止していて冠水の影響で使用が不可能になったパンフレット類が山積みされていた。駅構内のデイトスやえきちかはほとんど営業を行っていない。岩田屋も1階は営業を中止している。中央郵便局前のam/pmと吉野家は18時から営業を開始するとの張り紙が。
 そして地下鉄は国土交通省と消防局のポンプ車がひっきりなしで水を吸い上げている。事の重大さを認識するには余りある現実。
 とりあえずバスに乗り福岡ドームに向かう。野球が無いのでホークスタウンはかなり閑散としている。居るのは安部なつみの妹の2ndシングルの握手会で盛り上がっているホークスタウンモール内HMVだけ。しかし週末ということもありシーホークホテルは満室らしい。チェックインの手続きをするのにかなりの時間を要した。
 13階の部屋は福岡ドームが一望できるロケーション。今日は野球があるわけではないのになぜかドームの屋根が開いている。まぁ屋根を閉めていると空調を動かさなければならないわけで…。
 7時からはテレQで生放送される千葉マリンスタジアムの千葉ロッテ対福岡ダイエーの試合をテレビ観戦。試合は新垣が完投勝利で7勝目を挙げる。フェルナンデスの凡守備に感謝したくなる試合だった。ライオンズもバファローズも負けているだけにこの勝利は大きい。
 気分を良くして寝ることに…。

■7月20日
 9時半に目覚める。
 シーホーク宿泊はとても便利で起きてカーテンを開けると目の前に野球場がある。当たり前といえば当たり前なのだが(笑)。なんといってもホテルを出て約2分で福岡ドームの8番ゲートに着くこの利便性の高さは駅前や天神のどんな高級ホテルにも及ばない。といってもこの利便性は目的が野球観戦もしくはホークスタウン内で完結する場合のはなしであって、目的を終えた後にシーホークに泊まるとチェックイン後に福岡市中心部や博多駅・福岡空港まで出なくてはならずとても面倒この上ない。今でこそシーホーク内から福岡空港行き路線バスがあるから空港まで乗り換え無しでアクセスができるが以前は徒歩15分かけて地下鉄の唐人町駅まで歩くかタクシーを案内されていたのだから困ってしまう。
 身支度を終えてチェックアウトの手続きを終える。屋内チャペルを横切ったところで耳を疑うメロディが…メロディを文字で表現するのは不可能なので割愛するが…これはひょっとして、、、大阪近鉄の名曲・村上嵩幸のテーマじゃあ〜りませんか!思わず苦笑いしながら心の中で「♪打つぞパワーだ若武者嵩幸、遥か遠くのスタンド越えて」と歌ってしまった。こんな曲で人生の門出を祝ってもらえるご夫婦は当然チャンスの夜に赤いタオルマフラーを広げてクルクル回ってることだろう。
 外に出るとQ州W鷹会のYくんと合流。ゲート前で談笑。
「まさか今日もラッキー7の前にビジター球団の応援歌、流れるのかなぁ?」
「流れるとは思うが」
「まさか燃えよドラゴンズじゃなくて♪今東海の朝ぼらけ〜じゃないだろうなぁ(笑)」
 そんな話しをしながらの開門前。レフト側は酔狂なドラゴンズファンしか並んでいないとのこと。
 今日は北野良栄の横断幕を札幌から空輸してきたのでまずはその横断幕の受け渡し。ゲートの前に山積みされた太鼓やら荷物の中で一際目立つ北海道銘菓・ROYCEの紙袋(笑)。その中身が北野良栄の横断幕となっている。情報によると今日の試合を北野良栄のお母さんが見に来ているとのこと。
 ゲートの前にはなにやらサインが目立つポスターがが掲出されていた。近づいてみると今日先発登板予定だった山村路直のお詫び文だった。二軍の試合とはいえ有料のチケットを売っての開催。それも試合開催告知ポスターにも山村自身が出ちゃっていることからとりあえず謝っておこうということらしいが、実際有料で入場しているお客さんが何人いるんだかわかった紋じゃない。新聞によれば15万枚も無料招待券をばら撒いているとのことで謝罪ポスターを作製して反省するようなことじゃないと私は考える。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Chunichi Dragons
都築
仲澤
藤立
高橋光
清水
櫻井
幕田
善村
前田新
バルガス
守備
8
6
DH
3
2
9
7
4
5
P
8
7
9
5
2
3
DH
4
6
高橋
松田
井手
的場
吉本
北野
中村
関屋
神内
Fukuoka Daiei Hawks

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