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2003年7月12日土曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

株式会社西武ライオンズ西武Lions福岡ダイエーHawks株式会社福岡ダイエーホークス17回戦
西武ドーム 13:30〜 観衆;34,000人 観戦場所;3塁側A指定Bゾーン9段103番
ホークス
0
0
0
0
0
2
4
0
0
6
 
ライオンズ
0
0
0
2
0
0
0
1
0
3
    
勝利投手
斉藤和巳 12勝2敗
敗戦投手
長田秀一郎 4勝3敗

審判員・記録員
本塁打
球審
山本隆造主任
松中信彦14号打点2・投手:森=七回
一塁
丹波幸一
大島裕行4号打点1・投手:斉藤=八回
二塁
川口亘太
三塁
栄村隆康
公式記録員
村林弘之

村松有人走塁マジックショー♪
普通のレフト前ヒットが二塁打に!川崎の内野安打で二塁から長躯ホームイン!

 ホークスが同点の七回、一挙に4点を奪った。二死無走者からだった。村松有人が好走塁で左前の一打を二塁打とし、川崎宗則の内野安打で勝ち越しのホームを踏んだ。さらに川崎宗則の盗塁、井口資仁の適時打で加点し、松中信彦の14号2ランで締めた。斉藤和巳は10連勝で12勝目。
 西武は優位を保てなかった。救援陣のふがいなさもあったが、追加点がほしかった。

 遠征はいつも前日から…といっても今日は西武ドームに…実は明日、プロ野球フレッシュオールスターゲームを見に行くのでそのついで…といったら一軍の試合に大変失礼ではあるが(笑)。
 8時半のアラームに目覚め、9時10分に家を出る。バイクに乗り横浜駅に向かう。横浜スカイビルの横にバイクを駐輪させて横浜駅に向かう。途中、東口の地下街にあるタバコ屋さん「PX ORION」に立ち寄る。といってもタバコは吸わない。実はこのタバコ屋さんは知る人ぞ知るベイスターズ主催試合の前売り場所。売っていないとは思いつつ…8月24日のベイスターズ対タイガース戦のチケットの売れ行きを確認。指定席があれば確保したかったのだがあいにくライト側の自由席しか残っていなかった。24日は札幌から帰ってくる日なので麻から並ぶことが出来ない。朝から横浜に居るのならチケットを買ってしまうところだがそういうわけにも行かない。
 足早にコンコースに出てデイリースポーツを購入。ホームに上がると目標の湘南新宿ライン・籠原行き快速電車はまだやってこない。暇をつぶす10番線ホーム。目の前には来年2月に開業予定のみなとみらい線が工事中。

 9時50分発の千葉行きをやり過ごし、56分発の快速新宿経由籠原行きを待つ。この時点では電光表示に15両としか表示されていなかったが到着直前になり3ドアの15両と表示される。15両とはこれまた長い編成。まさかE231系の15両?と想像したがE231系は4ドアなので…ということでやってきた車両は211系。東北・高崎線仕様なので当然グリーン車の連結はない。車内は適度に混雑していて、登場から1年半で湘南新宿ラインも定着した感がある。
 この電車は快速運転なので次の停車駅は大崎。新川崎は猛スピードで通過。西大井はというと…直後に東京・品川方面と大崎・新宿方面へのジャンクションを控えていることもあり徐行。まるで停車してしまうのでは?と勘繰ってしまうがそこは快速電車。当然通過。駅で電車を待ってる人が恨めしそうにこちらを注視している。
 大崎ではりんかい線の電車とご対面。あちらもお台場へのお客さんであふれ返っている。こちらの電車は渋谷でごっそりとお客が降りて、次の新宿でさらに降り、そして私も降りる池袋ではほとんどのお客が降りてしまった。入れ替わりにお客も乗ってくるので直通のお客よりも都心部でお客がうまく入れ替わるような流動になっているようだ。
 池袋駅2番線で電車を降りるとちょうど西武池袋駅の7番線ホームに西武球場行きの快速電車が停車中。ナイスタイミングで乗換が可能。普段は臨時列車でしかお目に掛かれない「快速西武球場前」と書かれた行き先表示をカメラに収めていると…扉が閉まってしまう(笑)。この列車に乗りたかったのでかなりショック…と思っていたところで再び扉が開いた。無事に乗車できたのでよかったがこれに乗れないとまた西所沢駅で無駄な時間を過ごさなければいけないところだったので助かった。
 さすが西武鉄道沿線。心なしかライオンズブルーのTシャツを着た人が目に付く。当然途中の練馬やひばりが丘から乗車してくるお客には露骨にライオンズのロゴが入ったシャツを着ている人も…。さすが地元である。
 快速電車は練馬・石神井公園と停車して行き、ひばりが丘からは終点まで各駅に停車していく。ひばりが丘から西武球場前までは7駅だからそれほどの苦にはならない。
 狭山線への直通電車だけに西所沢での乗換がないからとても楽珍。
 改札を抜けるとすぐにチケット売り場に。時刻は11時半。開門時刻を迎えようとしていたところ。今日は外野ではなく内野席でノンビリと観戦することにした。座席売り場で指定席を購入。話によると通路よりも前のゾーンは年間指定席だそうで。チケットを購入後、近所のローソンへ行きコンビニATMでお金を引き出そうとしたが…ローソン西武球場前店にはATMが未設置だった。西武ドーム周辺では駅前のam/pm店内の三井住友銀行@bankしか金融機関が無いことになる。
 コンビニでお金を引き出した後、駅前広場でホークス応援団のMくんに声をかけられる。すっかり外野席での観戦がご無沙汰な関東での試合なのに私を忘れないでいてくれるなんて…嬉しい話じゃないか。
 入場前にホークスのファンクラブ会員特典のバッチとカードプレゼントをもらうために去年までの引き換え場所に行ってみると…立て看板が。どうやら場所が変わったとのこと。おととしまではホークスファンクラブ専用キャンピングカーが関東3球場を回っていたのが去年廃止になり、今年からはついに西武ドームでは係員までもがリストラの憂き目に…なんと西武ドームの球場外のビジター売店の店員がスタンプカードを扱うようになってしまっている。確か千葉マリンスタジアムでもホークスからの派遣係員じゃなくマリンスタジアムの係員だったが、かろうじてマリンスタジアムは特設デスク。西武ドームは店番の店員。リストラもここに極まれりと実感してしまった。
 ゲート前では所沢市による省エネキャンペーンが大々的に行われている。なるほど、西武ドームは冷房が設置できないのでエコロジカルではあるが、、、1塁側ゲートでは斉藤所沢市長がキャンペーンうちわを直々に配っている。私は3塁側ゲートをくぐりうちわをもらってから外野席の応援団氏にご挨拶。なぜか関東のK沢氏とI氏が似たようなアロハを着ているのを突っ込んで大笑い。
 指定された座席に到着。3塁ベンチの上からの眺めでストライクゾーンもちょうど良くわかりベストポジションと言っても良い。3,600円を奮発しただけの座席である。
 西武ドームと言えば…お茶娘と渡辺美里(笑)。
 お茶娘は夏の野球観戦の友・冷たいお茶を売り歩く。このお茶、200円ではあるがコカ・コーラと違い紙コップに対しかなりギリギリに注いであるのでお得感はかなりのものである。お茶娘の人選も容姿端麗で好感が持てる。西武ドームのこのコスチュームばかりを見ていると、お茶娘のお茶摘みコスの足元が運動靴にハイソックスであることが普通に見えてくるから不思議だ。おそらく本場・静岡の茶摘娘の足元が足袋だったりすると激しく萎えるんだろうな(笑)。
 そしてもう一つの名物・渡辺美里。この人は西武ドームの前身・西武ライオンズ球場時代から数えて18年連続で開催を続けているそうで。渡辺美里嬢がライブや始球式をやると必ずといって良いほど雨が降るらしく、西武球場に屋根が付いたのは実は渡辺美里対策なのでは?という笑い話が出るほど。
 そしてスタメンが発表される。
Fukuoka Daiei Hawks
村松
川崎
井口
松中
城島
バルデス
大道
出口
鳥越
斉藤
守備
8
5
4
3
2
7
DH
9
6
P
6
8
DH
3
7
9
5
2
4
松井
大友
後藤
カブレラ
和田
佐藤
平尾
細川
高木
Seibu Lions
 先行のホークスは左投手対策で出口雄大を起用。柴原はスタメン落ち。最近はズレータと併用が多い大道は今日はスタメン起用。先発投手は斉藤和巳。
 対するライオンズは後藤武敏が3番指名打者に入り、捕手に細川が使われている。2番は小関ではなく同じ「お」から始まる大友が入る。先発投手は台湾の雄・アグネス張。
 スタメンが発表されると場内ビジョンではライオンズ25周年記念のマンスリープレゼント当選者発表が行われている。抽選はなんと、松井稼頭夫が直々に行っている。その模様がビジョンに出ているが…そのロケーション場所がショボイ。練習着姿の松井稼頭夫の両脇にはレオガールが1名づつ。松井稼頭夫の後ろには閉められたブラインド。そして安っぽいカメラでの撮影。まるでこれからアダルトビデオでも始まるんじゃないかと思わせるほど怪しい撮影風景。そして松井稼頭夫がはがきの箱に手を入れて取り出した当選者を読み上げる。商品はFM795提供のDVDシステム。かなりうらやましい商品。
所沢市長の始球式
村松の手前に投球が…
 試合前の始球式。今日は開門から約1時間、選挙運動も顔負けのキャンペーンを展開。その中で1塁ゲートでうちわを配りまくった斉藤博所沢市長が登板。ピッチャーズプレートから少し打者寄りに立ち細川のミットめがけて投げ込む。予定調和的に村松が空振りをする。
 定刻の13時半に試合が始まる。村松有人の打率表示が3割調度を示していた。その村松だが2球目を叩いてファーストフライに終わり1死。川崎は2−2からの5球目を泳がせながらの姿勢からサードゴロに。2死。井口は3球目をサードゴロに。なにやら好投の予感がする張の立ち上がり。ホークスは簡単に初回を終えたように見えた。
今日の観戦アングル
 その裏のライオンズだが、こちらの先発・斉藤和巳だが張に負けずなかなかの立ち上がりを見せる。
 先ほど妙な抽選シーンを披露した松井稼頭夫は2球目をレフトフライに。2番の大友は4球目をショートフライ、そして3番指名打者・後藤武敏は変化球を中心に5球目を空振りにしとめ三振に。無難な立ち上がりを見せた和巳であった。
 タイガースが独走するセントラルリーグとは違い、パシフィックリーグは極めて僅差にライオンズとバファローズ、そしてホークスが首位争いをしている。昨日は和田が完封をしたものの当然目標はこの3連戦を3連勝すること。なんとも素人のような目標に見えるがこれがなかなか難しい。前回の対西武3連戦@福岡ドームも金曜・土曜と先勝しておきながら、日曜日は杉内が6点リードを守りきれずに結果的には延長戦の末にカブレラのホームランに沈んだ(吉田修司の2失点が大きかった)。なかなか3連勝は出来ないのだ。でも札幌ではホークスが3連勝してはいるんですけどね。
 そういうこともありかなり気合が入って見ている私。蒸し暑さもソコソコに試合に集中。
 2回表、ホークスは松中信彦が四球で歩きまず出塁。続く城島健司もファール2つで追い込まれてはいたがレフト前ヒットで続き無死から1.2塁と景気の良いチャンスを迎える。しかし6番のペドロ・バルデスは初球を簡単にセカンドゴロ。バルデスの脚では当然併殺を免れることは出来ずに4−6−3の併殺打になってしまう。サードに松中信彦が残ったものの2死から大道だったがこちらも初球を打ち上げてライトフライ。3アウトでこの回も無得点に終わるホークス。
 その裏のライオンズもホークスと似たような攻撃に。カブレラは空振り三振になり1死となるが和田が上手にライト前へ弾き返し1死1塁。しかし佐藤トモアキがバントの構えで揺さぶっても動じない和巳。3球目をセカンドゴロに打ち取り4−6−3とこちらも併殺打を。これで西武も併殺を放ちチャンスをつぶしている。ここまで張は20球。和巳も21球と似たような投球内容。党首選の予感が漂っている。
 。
 そた。
3回終了で0対0。
カブ様のお打席
 2。 連続適時打に困る鷹
ここでもHB101
 6回のホークスの攻撃前。私の前の方の座席から黄色い帽子をかぶったおじさんが…見るとHB101!!東京ドームで配られた帽子だとしたらわかるが、このおじさんがHB101の愛好者だとしたら…HB101って有名なんじゃんと妙に感心してしまう。
 この回は先頭の鳥越が3球目をライトへ打ち上げて1死。しかし村松が技ありの巧打でレフト前にヒットを放ち1死1塁に。すかさず川崎宗則の2球目に盗塁を決めて1死2塁にチャンス拡大!川崎のカウントが1−2となったところで川崎が4球目を鮮やかに右中間へ。打球は蒸し暑い空気を切り裂いて右中間を抜ける。俊足村松はあっという間にサードベースを駆け抜けて1点を返す。これで1点差。川崎はサードベースに。期待が高まる井口だったが2球で追い込まれ、結果的には2−2からの5球目を空振り三振に倒れ2死に。
今度は張がおかしいのか?
1死1塁から川崎の打席
 しかし張は松中信彦が手を出したファール以外、すべてボールとなり四球で出塁を許す。2死3塁1塁で打席には城島健司。その2球目を軽く打ち返すと打球はゴロで広く開いた二遊間を抜けて行きセンター前ヒットとなる。3塁打の川崎がらくらくホームインし同点に追いつく。松中信彦はセカンド到達。なおも1.2塁でバルデスへは四球を与えてしまい満塁に。ここで大道典嘉に大きな期待をかけたが…初球をサードゴロに。サードの平尾がセカンドへ送球しバルデスがフォースアウト。2者残塁したもののホークスが同点に追いついた。それにしても川崎の右中間3塁打のあたりは見ていて心地が良かった。
ホークス同点に追いついた!
 同点に追いついた後の6回裏。和巳の投球に注目が集まったが…カブレラへはフルカウントにされたが空振り三振で1死。和田一浩は初球バントの構えで湯サブされるが3球目をピッチャーゴロに。和巳が手を頭上に伸ばして捕球。ファーストへ送球し2死。そして6番・佐藤トモアキへは4球要しショート・鳥越へのゴロに終わる。緩めの打球ではあったが鳥越が軽快にさばいて同点に追いついた回の守備を無失点どころか3者凡退で終わらすことが出来た。同点に追いついたこと以上に流れを考えるとこの3者凡退はとても大きい。
 しかし和田くんの頭上。ちょっと気の毒になってしまう(笑)。
独特の打撃フォーム・和田
ヘルメットを外すのはちょっと…
 しかし袴の応援団氏の大立ち回りは今日も相変わらず。百聞は一見にしかず。福岡ドームへ行かれた際は冷静にセンターリードする応援団に注目してみてください。
 村松の内野安打に続いて川崎のはずだが代打出口が起用。ここで一緒に見ている出口好きの女性が満馬券のときの騒ぎ以上の奇声を一人で上げる。よく黄色い声を言う表現があるが今回の声は黄色と言うよりは金色(笑)。それだけ大きかった(笑)。
 その出口は大声援虚しくカウント2−2からの7球目をショートゴロに。結局金色の声援も空元気に終わってしまう。
 。
 試合が終わりヒーローインタビュー。今日は斉藤和巳が出て来る。インタビュアーに言われて気づいたのだが、実は和巳くんはこれで12勝目。その上これで10連勝達成。なんともエースの風格が漂っている。たくさん集まったホークスファンがベンチ裏になだれ出てインタビューを受ける和巳を称えている。
 レフトスタンドではホークス勝利時恒例の応援二次会が行われているが今日は全国のホークス応援団(袴除く)が一同に会しているのでとても迫力がある。明日のフレッシュオールスターに出場する北野・井出・神内の3選手の応援コールまで飛び出した。おそらく今日来ているホークスファン・関係者の中で明日のフレッシュオールスターゲームに出場もしくは観戦する人は私だけだろうが(笑)。
 ホークス応援団N氏より北野捕手の横断幕を受け取り明日フレッシュオールスターが行われる札幌の地に向けて西武球場前駅に向かった。
 西武球場前駅からは池袋行きの各駅停車に乗る。この列車は石神井公園まで先着とのこと。石神井公園で後続の急行に乗り換えれば良いらしいが私は所沢駅で急行を待つことにした。
 昨日、事務所では節電と称して室内の空調設定を高目にしたおかげで蒸し風呂状態での勤務となってイライラしていたが、今日の西武ドームはそれほど蒸し暑くもなく快適ではあったが、この急行電車はとんでもなく寒い。東京電力のでんこちゃんが居たら絶対に車掌を怒鳴りつけるだろうと感じるくらいに寒かった。
 池袋で埼京線に乗り換える。来た電車に飛び乗るとこの電車は新宿行き。終点・新宿で後続の新木場行きに乗り換える。埼京線がりんかい線に乗り入れたメリットを実感。いままでは池袋を出ると目白・高田馬場・新大久保・新宿・代々木・渋谷・恵比寿・目黒・五反田・大崎と停車して行き品川駅で京浜急行に乗り換えての羽田アクセスであったが、りんかい線と埼京線が直通運転してくれるようになったおかげで池袋を出ると新宿・渋谷・恵比寿・大崎・大井町・品川シーサイドとこれだけしか停まらずに羽田アクセスの東京モノレールに乗換が可能になった。これはかなり便利。しかし天王洲アイルでのりんかい線〜モノレールの乗り継ぎの悪さは相変わらず。
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