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2003年6月8日日曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

日本ハム球団株式会社日本ハムFighters福岡ダイエーHawks株式会社福岡ダイエーホークス15回戦
 13:00〜 観衆;28,000人 観戦場所;3塁内野S指定8列215番
ホークス
1
0
0
1
0
1
0
0
0
3
 
ファイターズ
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
    
勝利投手
新垣渚 4勝5敗
敗戦投手
クリストファー・シールバック 2勝7敗

審判員・記録員
本塁打
球審
栄村隆康
なし
一塁
山崎夏
二塁
中村稔主任
三塁
柳田
公式記録員
荒井

ファイターズに今季初の完封負けを喰らわす♪
新垣渚の4勝目は14奪三振でプロ入り初完封!

 ホークスの新垣渚が初完封で4勝目。150キロ以上の速球と切れ味鋭いスライダーで打者を圧倒した。9回の3者連続を含め14奪三振。散発3安打で二塁も踏ませない快投だった。初回一死二、三塁から松中信彦の遊ゴロで先制。4、6回はペドロ・バルデスが適時打し連敗を2で止めた。
 日本ハムは故障で小笠原道大、エンジェル・エチェバリアを欠き迫力不足。
 デーゲーム13時試合開始だというのにゴロゴロと寝ていた午前中。11時50分におもむろに食事をして12時10分に家を出る。当初より東京ドームへ新幹線で向かうことを決めていたのでノンビリ行動。新横浜駅で特急券を購入し東京方面のホームへ。ちょうど12時27分発のひかり150号(岡山始発700系)が扉を閉めて発車してしまうところ。駆け込み乗車はみっともないので素直に次の電車を待つことにする。そんで次発はと頭上の時刻表示を見ると3分後の12時30分にこだま460号があるではないか!さすが世界に冠たる東海道新幹線。3分後には次の列車がやってくる(笑)。しかしこれも時間帯によってであって12時から16時の間、00分にひかり号(自由席連結)が出ると次に自由席特急券で乗車が可能な列車が来るのは27分後のひかり号まで無い。11分にのぞみ号ならやってくるがこれには自由席の連結が無いので自由席特急券では乗車が出来ないことになっている。といっても黙って乗る人もいるのだが(笑)。
 やってきた名古屋始発のこだま460号は300系。かつて「のぞみ型」と呼ばれていた時代は10年も前の話。いまやすっかりこだま運用も板についてきた。車内に入ると適度にある空席の右側座席を確保してしばし待ったり気分を味わう。今日はパソコンを持ち歩いていないので後ろの席の人に迷惑にならない程度にリクライニングを倒す。電車が品川に近づくと見慣れない建造物がすぐそばに。これこそ10月1日に供用開始の新幹線品川駅。この駅に新幹線の全列車が停車するようになるとせっかくの新横浜>東京間ノンストップ16分が間延びしてしまう。といっても品川から新横浜までが便利になるのでそういう意味では歓迎ですな。新橋付近を通過すると100系電車とすれ違う。10月の品川開業時に東海道新幹線から撤退するとのこと。ある意味貴重な電車でもあるのだ。
 東京駅に到着すると乗り換え自動改札を通過。相変わらず新幹線用エクスプレス改札機は反応が悪い(笑)。今日も内野席での観戦なのでJR水道橋駅から東京ドームへ向かうことにする。12時52分発の中央線青梅特快に乗り御茶ノ水で各駅停車に乗り換えて水道橋駅で下車。自動改札機が新しいものに交換されている水道橋駅は自動券売機もすべて交換されていた。
 東京ドーム前の歩道橋に差し掛かったところで時刻は試合開始の13時になった。黄色いビルの大画面テレビには場内の様子が映し出されている。先発のクリストファー・シールバックが村松に対しストライクを2球続けたところ。3球目が外れてカウントが1−2になった場面で大型ビジョンは視界から消えた。さっさと22番ゲートをくぐりファンクラブ受付で特典を受け取る。今日のピンは城島健司だった。
 着席するとちょうど松中信彦がショートゴロに倒れたところ。しかし着席した3塁側ベンチ上は拍手。ん?と思ったところで柴原洋がホームベースを駆け抜けていた。よーするに松中信彦の遊ゴロの間にし柴原洋がホームインしたってことでとりあえずホークスが1点先制。だが終盤に簡単に追いつかれてしまうスクルメタを見ているので当然これだけでは不安がよぎる。しかし城島健司は4球目を打ち上げてしまいセンターフライ。結局ホークスはシールバックを攻めきれずに内野ゴロの間に挙げた1点だけで終わってしまう。
 対するファイターズの初回の攻撃。スコアブックに選手の名前をスコアボードから転記する…ん?エチェバリアと小笠原がいないぞ?4番木元?こりゃファイターズも大変だ。
 ホークスの先発投手は不調で二軍にて調整を行った新垣渚@1年目。ここまで3勝5敗と負けが先行している。しかし今日はスライダーを中心とした組み立てが初回から威力を発揮。先頭の井出竜也は初球をいきなりショートライナーに倒れる。早く1死を取っておきたかった。2番の奈良原センセは2球目をセンターフライに。ここまでたったの3球。3番は昨日まで2番を打っていた阿久根。初球のボールを城島が捕球できずに新垣からダイレクトで主審・栄村隆康の腕にゴツン。かなり痛そう。しばらく間が空く。2球目もボールとなったが3球目から3球連続ファールでカウントを整えて追い込み6球目をショートゴロに仕留める。初回の新垣は無失点で終わるがこの回の無安打投球で自信めいたものを掴んだような気がした。
 着席をしたのが試合開始後だったためメンバーをスコアブックにすべて書ききれていなかったのでこのインターバルの間に書き上げる。
 
Fukuoka Daiei Hawks
村松
柴原
井口
松中
城島
バルデス
大道
川崎
本間
新垣
守備
8
9
4
3
2
7
DH
6
5
P
8
6
5
3
9
DH
7
4
2
井出
奈良原
阿久根
木元
坪井
クロ|マ|
上田
田中
山田
シ|ルバック
Nippon-ham Fighters

 2回表のホークスはバルデス>3球目をセカンドゴロ(4−3)、大道>2球目を詰まらせてライトフライ、川崎>7球目をショートゴロ(6−3)であっさりと3者凡退に終わるが、大道の打席のときに外野席から発せられる奇声(裏声?)に驚く内野席の観客。一人や二人じゃないこの裏声攻勢に笑いが止まらない。東京ドームの内野席のお客はたいていノンリピーター。それもファイターズ・パシフィックリーグの試合を見に来ることが少ない人々なのだろう。周囲の人の雑談を聞いていると「ファイターズの選手なんて知らないもんなぁ」「巨人戦と違ってお客が少ないね」…まだこれくらいなら仕方ないだろうし野球を知らない人が発する良くある話しだなと考えるのだが、「指名打者でホームランなしってどうよ」「おおみちぃ〜、バットは長く持てぇ〜」の野次にはいかがなものかと感じた。大道はあえてホームランを狙わずにバットを短く持ってチームに貢献しているというのに…無知は恥ずかしいですねぇ。
 2回裏の新垣の投球、先頭は今日の目玉・四番ファースト木元だが5球目を空振り三振。今日一つ目の三振を奪う新垣。続く坪井。阪神からファンファーレごと(笑)移籍したのだが首位打者争いをする本人同様、応援のファンファーレの歌詞「PぃLぅ〜、青学ぅ〜、東芝ぁ〜、坪井ぃ〜♪」もかなり定着してきている。しかしファンファーレも虚しく2球目をレフトフライに倒れ2アウト。6番のクローマーは2球目を死球で出塁。しかし上田が5球目を見逃し三振でこの回終了。ここまで終えて公0対1鷹。静かな展開といった感じ。

 3回表。ホークスは9番本間満からの攻撃だがフルカウントからの7球目を空振り三振。打順が先頭に戻り村松有人となるがこちらもボールが先行する4球目をファーストゴロに(3・3)、さらに柴原洋へもボールが先行するシールバック。カウント0−3まで行くがストライクとファールでカウントを整え追い込まれるとサード頭上へ打ち上げてしまい3アウト。3回表、ホークス無得点に終わった。
 その裏のファイターズだが田中賢介が空振りの三振で1アウト。しかし今日スタメンの山田勝彦@前阪神タイガースは新垣渚の147キロストレートにバットを折りながらセンター前へ打球を打ち返す。最近ネット裏で生の野球を堪能することが多いのだが、この山田の打席ではバットがへし折れる鈍い音を体感することが出来た。普段ラジオで「バットが鈍い音をたてて折れました」と実況することがあるがこれほどのものだとは思わなかっただけに新たな発見。しかしここまで調子よく無安打無失点試合ペースだった新垣渚から最初のヒットを打ったのが阪神時代に「ミスターショートゴロ」と呼ばれていた山田勝彦だとは…。しかしそれを取り返して余りあるこの後の新垣渚。打順が1番に返って井出竜也への初球・2球目とボールが先行する。2球目に山田がスタートを切ったりと揺さぶりを欠けるファイターズだが結局はファールと空振りを奪った後の5球目を見逃し三振に仕留めて2アウト。そして奈良原浩へはストライクが2球先行した後に1球ボールを挟んだ後の4球目を見事に空振り三振で3アウト!この回のアウトはすべて三振。これで新垣渚の奪った三振はこの回までで5つ。
 4回表のホークスは3番井口資仁だが6球目をレフト線へ引っ張って長打に。井口は悠々2塁に達した。4番・松中信彦はストライク〜ボール〜ストライクの後の4球目にちょこんとバットを出す。打球は思い通りにレフトへ飛んで行きヒットに。当然井口はサードへ進塁し無死1.3塁になる。ここで城島健司の登場だが2球目をセカンドへ打ち上げてしまい1死。6番のペドロ・バルデスはボール〜ボール〜ファールからの4球目に反応。インコース気味の投球はバルデスのバットの根っこ付近に当たりライト方向へどん詰まりの打球を打つ。しかし詰まったのが幸いしてヒットに。ファーストランナー・松中信彦とサードランナー・井口資仁は当然進塁し井口がホームイン。これで2対0となる。今日の新垣なら2点もあれば十分勝てる…と口にしたわけではないが、バルデスのタイムリーヒットの後の1死1・2塁から大道がフルカウントからの6球目をセカンドゴロに倒れるが松中信彦とペドロ・バルデスはそれぞれ2・3塁へ進塁。しかしチャンスも虚しく川崎宗則は4球目をレフトファールフライに終わる。この回のホークスは2点目を奪うことに成功。
 圧巻はこの後の新垣の投球。14:01、4回裏のファイターズは先頭の阿久根から。新垣渚はこの阿久根に対し今日始めてフルカウントになってしまう。フルカウントになると当然四球を気にして甘いところへ投げてしまう。しかし新垣は阿久根をショートへのゴロに打ち取る…ように見えた。しかしファーストベースへヘッドスライディングした阿久根がわずかに早かったようで(3塁ベンチ上の座席からは微妙なタイミング)記録は遊撃手への内野安打になる。今日2本目の被安打だが打ち取ったあたりなだけにわたし的にも新垣的にもショックは少なさそう。それが証拠に4番抜擢の木元へはストライク〜空振り〜ボール〜ボールからの5球目の高め直球をを空振り三振で1死。続く坪井智哉へはファールでカウントを稼ぎ2−2からの5球目をこちらも空振り三振に。6番のクローマーへはボールが始めて3球先行するも空振り2つで挽回しフルカウントになり6球目をこれまた空振り三振に!!!2回裏の3アウト目から7アウト連続で三振を奪うフィーバー振り。そのフィーバーに乗せられて後ろのほうで応援している濃いオレンジのポロシャツを着たオジサン、新垣がベンチに戻ってくるたびに脱兎のごとく最前列へやってきてこぶしを振り上げて「新垣ぃ!調子良いな。絶対がんばれよ」と声援を送る。しかし新垣は「言われんでもわかっとるがな」と言いたげに鳥越と談笑している。
 4回裏終了後恒例のファイターズ神経衰弱抽選はA席18番が当選。一度この抽選に当選してみたいところだがどんなもんだろう。
 5回表のホークスは村松にセンター前ヒットが出たもののそのほかの野手が凡退してしまい無得点に終わる。
 
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