(完成)

2003年5月24日土曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

株式会社福岡ダイエーホークス福岡ダイエーHawks西武Lions株式会社西武ライオンズ10回戦
 13:00〜 観衆;48,000人 観戦場所;レフト外野自由席
ライオンズ
0
0
0
0
3
1
0
0
0
4
 
ホークス
3
1
0
3
1
1
0
0
x
9
    
勝利投手
斉藤和巳 6勝2敗
敗戦投手
三井浩二 5勝3敗

審判員・記録員
本塁打
球審
林忠良副部長
松中信彦8号打点3・投手:三井=初回
一塁
東利夫
スコット・マクレーン12号打点3・投手:斉藤=五回
二塁
川口亘太
ブライアン・ネルソン2号打点1・投手:前田=五回
三塁
丹波幸一
公式記録員
五十嵐義夫部長

松中信彦、5月大好き♪今日も5打点の荒稼ぎ。
斉藤和巳、プロ入り通算西武戦2勝目!

 ホークスは一回、松中信彦が右越えに先制の3点本塁打。二回は柴原洋の犠飛、四回は松中信彦、大道典嘉の連続適時打で7点を先行した。
 先発の斉藤和巳は中盤に制球が甘くなり4失点。七回無死一、二塁のピンチを3人で断った吉田の投球が、救援陣の中で光った。斉藤和巳は6勝目。
 西武の先発三井浩二はボールの切れや制球がいまひとつだった。

 遠征の始まりはいつも前日(笑)。朝のブルームバーグテレビジョンではダイエー本社の株主総会を報じている。どうやら主力融資銀行から福岡のホテル・球場以外に球団も売ってしまえとの話しが出ているようで…球団や本社は否定しているが主力融資銀行がそうしろと言っているので信憑性が高い話しではある。今日もご多分に漏れず前日の5月23日、仕事を終えた後に羽田空港へ向かう。

 ちょうど先週日曜日の札幌ドームで昨年夏の札幌ドーム・横浜−阪神戦から使っているスコアブックを使い切ったので空港までの通り道であるマルエツ蒲田店4階にあるヴィクトリアスポーツで2冊目のスコアブックを購入。再び環八通りを羽田方向へ進めようとするが目の前の京浜急行踏切の遮断機が下りている。まったりと階層列車が品川方向へ通過。急いでいるのに目測の時速はおよそ15キロと渋滞中の運転士を逆撫でさせるようなまったりとした速度で通り過ぎる。しかし夕方の時間帯。通過するのがこの電車だけな訳は無い。続いて都営車両の三崎口行き特急が高速で通過。さらには品川行きの各駅停車が通過。結果的には1回の踏切遮断で3本の列車を通したことになる。バイクの速度を速めて天空橋駅横にバイクを止める。駅の券売機で3000円分のパスネットを購入。空港に到着すると予約済みの7月の航空券を購入すべく航空券発売窓口へ。さすが週末ということもあり購入希望客が殺到。長蛇の列を形成している。空港係員が盛んに19時35分発の伊丹行きがまもなく搭乗手続きを終えることを伝えている。伊丹行き満席なのでよほどチェックインが進まないんだろうな。
 ようやく航空券を購入。ついでにこの後搭乗予定の航空券をチェックインする。
 指定された座席番号は3番A席。航空券購入に手間取ったおかげで今日はラウンジには寄らずにすぐに7番搭乗口に向かう。
 今日のJL893便はJAS機材のBoeing777−200。レインボーセブンの普通席で前寄りの座席番号なので座席は今年の3月までレインボーシートとして使われていた場所。機内に入ると案の定、中間位置よりも後方の普通席とは明らかにゆったりとしている座席。得した気分になる。
 着座するとヘッドホンを取り出してチャンネルを11番に合わせる。NHKラジオ第1放送では西武対福岡ダイエーの中継が行われている。得点は6対5でホークスがリードしているものの展開は寺原が100球を目処にへばっている様子。ピンチを迎えたところで機内では非常用設備の案内ビデオが流れる。JAL便ではあるがJAS機材と断っているおかげで流れるビデオはすべてJASのものになっている。今日の便は満席なので当然隣の座席にも人はいるが旧レインボーシートの座席なので楽々
 非常用設備の案内ビデオが流れている間に5回裏のホークスの攻撃は終わっていたようで機内ラジオでは6回表のライオンズの攻撃になっている。投手は寺原隼人から渡辺正和に代わっているが2死を取った柴田博之を四球で歩かせたところで吉武に交代。その吉武はあっさりとアレックス・カブレラに同点タイムリーを打たれてしまう。
  飛行機は上昇を続けベルト着用サインが消灯。飲み物のサービスが行われたところでアナウンサーの声色が変わる
「おや?」と思いフライトマップを確認するとこの飛行機が名古屋上空を飛んでいることがわかった。飛行機のNHKラジオ周波数が自動的に名古屋放送局のものに切り替わったようで名古屋地区なので当然広島市民球場のカープ対ドラゴンズ戦が放送されている。実況の声のバックで流れる応援は当然カープのもの。しかし関西の上空に差し掛かるといきなり「ネルソンが…」という話しになり再びホークス対ライオンズに切り替わると得点はまだ6対6。場面は無死2塁にスコット・マクレーンで伊東勤がバント。松中信彦がダッシュ良くサードに送球。左投げの分だけサード直前でマクレーンがタッチアウトに。ここで吉武が交代。ラジオによるとサードアウトの瞬間に松中信彦はガッツポーズをしたという。この後に活躍を予感させた。代わって出てきた投手は吉田修司。投球練習を行っている間に飛行機は広島県上空に差し掛かる。当然ラジオは広島対中日に(笑)。切り替わった瞬間に中日のチャンスが潰えたとラジオが告げる。ドラゴンズの投手が落合英二に交代。2対4で劣勢のドラゴンズはこの後に続く大西・福留・関川・立浪の打順に賭けるそうだ。速報によると横浜が5点とって14対6に。ジャイアンツは苦しんでいるようだ。さらにラジオは福岡ドームが6対6で同点であることも伝えていたが、実況アナウンサーが「福岡は6対6ですよ。広島球場が6対6になったらどうなりますか?」と解説者に振ると「そりゃ延長戦でしょ」と冷静沈着に突っ込み返していた。3連敗中のカープ。飛行機はちょうど広島付近を航行している。JASレインボーセブンはシートテレビが設備されていて飛行状況が一目瞭然で確認できる。そんななか落合英二が8回裏ののカープ打線を3者凡退に封じる。その裏の9回表、カープは抑えの切り札・新人の永川が登場。いい加減ラジオが福岡ドームに切り替わって欲しいのだが、当機まだ山口県上空を航行中。永川が先頭の大西を空振り三振に切ると続く関川に初球・2球目とボール。ここでベルト着用サインが点灯。パソコンの電源を落とさなければならなくなる。打席の関川は空振り三振で2者連続三振。ここで機長による揺れ予告放送が流れ着陸が近いことがわかる。この放送中に最後の打者・井端がショートゴロに倒れて試合終了。ドラゴンズは対カープ戦6連敗。そのドラゴンズはタイガース戦に滅法強く、そのタイガースはカープ戦に滅法強い。見事なまでの食物連鎖現象!!!しかしヒーローインタビューの森笠くん、インタビュアーの「最高ですか?」の質問に「嬉しいです」と素っ気無い受け答えでは全国区の人気は得られないぞ!阿部慎之介を見てみろ(笑)。
 ラジオに雑音が入るようになってきたところでいい加減九州に入っているだろうとシートテレビのチャンネルを変えてみるとまだ小郡の手前付近を航行中。山口県は長いのである。21:15にようやく機内ラジオの周波数が福岡局に切り替わる。打席には今日ノーヒットの柴原洋。いまだに松坂大輔が投げていてボールカウントは0−3、4球目はど真ん中のストライクで1−3として5球目をファール。フルカウントにしたところで機内アナウンスが着陸の最終体制を伝える。ラジオは機内放送が優先のため機内アナウンス中はラジオ放送が中断されてしまう。その間に柴原は凡退。松坂は130球を越える球数を放っている。
 8回裏の攻撃前に死球を受けて退場した井口資仁の状況が入るがどうやら大事には至っていないようだ。24日の出場は様子を見てからの判断になるらしい。ライオンズは先頭の和田が打席に入るところでラジオの実況アナウンサーがようやく得点差を口にする。どうやら6対8で西武がリードしているらしい。和田に対して岡本がカウント0−2としたところでファールでカウントを稼いで2−2まで持っていくが2−3になってしまうと次の6球目を右中間へ3塁打にしてしまう。この回からホークスの投手が岡本に代わっているのだが出鼻からピンチを迎えているが、6番の佐藤が打席に入りいきなりサードランナー・和田がスタートを切る。平然と佐藤が空振りを。当然和田はホークスの競殺網にはまり三本間ではさまれタッチアウト。佐藤がスクイズのサインを見誤ったようでラジオによるとサードベースコーチの伊原監督は渋い顔をしていたようだ。その佐藤は結果的にはセカンドゴロ(4−3)に終わりこれで2死。そのときちょうど飛行機が福岡空港へ着陸。続くスコット・マクレーンは初球をサードゴロに。これで結果的には3人で終わったライオンズの攻撃。
 8回裏のホークスの攻撃、マウンド上には球数130球以上の松坂大輔が上がる。NHKラジオの速報によると横浜スタジアムは14対10とジャイアンツが追い上げているようだが…なんとも低レベルな試合をしていること(笑)。
 到着前に西武の捕手が伊東から細川に代わっている。嫌なスクイズ失敗と捕手交代で松坂のリズムがどう崩れるかとラジオに耳を傾けたものの、到着してしまうとすぐに地下鉄に乗ってしまうのでラジオを聴くことが出来ない。地下ホームで電車を待っている間にi-modeで状況を確認。すると8回裏に1点を返して1点差にしているではないか!!!1点差なら逆転可能と踏んで博多到着からラジオのスイッチをオン。すると最後の打者・村松がレフトファールフライに倒れてしまいゲームセット。そろそろ負けてもらったほうが…と考えていたし松坂だし…と考えていたがそのとおりになってしまうとは皮肉な話し。

 ホテルに到着しコンビニで来週の札幌ドーム・コンサドーレ札幌対アルビレックス新潟戦のチケットと食事を購入しホテルに戻ると各社のニュース番組のはしご。そしてトリを勤める番組は…朝まで生テレビ。
 テーマは「激論!最強の帝国アメリカ」についてのトークのはず。しかし気づいたら北朝鮮対策の話ばかりになってしまっていて田原氏はあまり口を挟むことが出来ていない。こういうときはやはり声がでかく短気で謙譲の美徳の認識が低い男性パネリストは有利。女性も一応参加しているもののほとんど声を上げることが出来ていないのは気の毒。結局米国の対イラク戦争の大儀は大量破壊兵器だったはずだがこれが出てこない事について自民党議員・山本氏に集中砲火から始まる。「これはいずれ見つかるでしょ」の発言から議論が爆発する。
 時期的に小泉首相が米国に行っているだけにテーマがタイムリーであってかなり面白い。
 しかし姜(かん)尚中氏(東京大学教授)の後方の客席に座る赤いスパンコールが素敵なおねえちゃんは何者???
 目覚めると9時半。テレビでは桂文珍師匠が教育問題について吠えていた。
 準備を行い10時を回る前にホテルを出る。道路を挟んだ反対側にある博多駅交通センターに向かうがすぐにバス乗り場へ向かわずに2階のマクドナルドへ。時間帯が悪く朝メニューしかない。ソーセージエッグマフィンセット(380円)をテイクアウトで購入。すぐさま1階のバス乗り場へ。3000円でバスカードを購入。5番乗り場で待つこと3分。福岡ドームへの直行バスがやってくる。もちろんすぐに乗車。ファンクラブ会員以外の開門時刻まで時間がまだかなりあるのでこのバスはかなり空いている。呉服町ランプから福岡都市高速に入り西公園で降りる。途中のバス停には目もくれずにすぐに福岡ドームの敷地内へ。ちょうど2番ゲートではファンクラブ会員専用ゲートが開門時刻を迎えたところでライトスタンドでは座席確保のための修羅場となっているはず。私はまったりとファンクラブ会員の特典をもらいに1番ゲート横のファンクラブ窓口へ。福岡ドームでの観戦はこの試合で4試合目ではあるが来場ポイントの積算は2度目。前回はロッテ戦で3ポイントではあったが今回は西武戦なので1ポイント。もらったカードは荒金と吉田。ピンバッジは大越のものだった。
 まったりと場内に入りしばらくは29通路脇で3塁側の開門を待つ。11時になり3塁側も開門される。スタンドに座りまったりとしていると喉がかわいてきたので久々にコカコーラを購入。しかし妙に容量が少ない気がする(笑)
 リクエストに応じたわけではないがなぜか今日は瀬戸朝香の写真集(1995年出版)を持参している私。男性軍はその写真集に出ている黄色いビキニの写真に視線が集中!良く見るとバストトップとアンダーヘアがうっすらと…(以下省略・笑)。そのほかの写真も肌の露出が目立つ。瀬戸朝香といえば最近ではNHKの連続ドラマに出ることが増えたが以前唐沢くんと競演したカネボウ「ルシェリ」のコマーシャルでブレイクしたときの勢いは当然見られない。しかしこの写真集が出版されたのは今ほど売れないころじゃないしなぜに透けやすい黄色い水着での撮影を断らなかったのだろうかと疑問が残る。仮に黄色の水着での撮影を承諾したとしても透けてしまう写真を見つけた段階で本人か所属事務所から待ったが掛かっても良さそうなものだが。。。
 場内では恒例の選手とファンのキャッチボールが行われている。今日はしんたろうクンが山田を相手にキャッチボール。しんたろうクンならぜひとも吉武が相手をして欲しいところ(笑)。
 そんなアホ話しをしている間に今日のスタメンは発表されるが、ライオンズのスタメンがアナウンスされている間にホークスのオフィシャルi-modeサイトから両チームのスタメンがメールでやってきた。それによると昨日死球退場した井口がスタメンに名を連ねていた。
 以下が発表されたスタメンです。
 
Seibu Lions
松井
柴田
高木大
カブレラ
和田
佐藤
マクレ|ン
細川
高木浩
三井
守備
6
7
DH
3
8
9
5
2
4
P
8
9
4
3
DH
7
2
5
6
村松
柴原
井口
松中
大道
バルデス
城島
ネルソン
川崎
斉藤
Fukuoka Daiei Hawks
 先行のライオンズは昨日スクイズの失敗があった後に監督・伊原の苦笑いを買ってしまった佐藤が今日もスタメンに名を連ねている。捕手は伊東ではなく若い細川。先発投手は先週金曜日の札幌ドームで自滅敗戦している「ムネヲハウス」こと、足寄高校出身の三井浩二。対するホークスは城島健司を下位に下げている以外は先週の金曜・土曜と変わらないメンバー。先発投手はここまで5勝を挙げているエース格の斉藤和巳。
 試合直前、待ち合わせのために外周コンコースで人を待つ。その間に始球式が行われ試合が始まる。場内のテレビはお馴染みのスポーツアイESPN。初回、先頭打者の松井稼頭夫にボールが2球先行する斉藤和巳だが3球目を打ち上げてしまいセカンドフライで1死。2番の柴田博之は初球をきれいにレフト前へヒット。しかし続く高木大成は2球目をサードライナー。ネルソンがすばやくファーストへ送球し併殺。結果的には3人で攻撃を制圧。
 昨日松坂から7点も獲っておきながら逆転負けのホークス。今日は三井相手だしきっちりと勝っておきたいところ。
 先頭打者の村松有人は適度にボールを見逃して4球目をセカンドゴロに。1死。続く「まもなく4割打者」の柴原洋が5球目を流し打ちレフト前ヒット。1死1塁で井口資仁へボールが先行する三井浩二。ファールでカウントをそろえてしまうが6球目を選んで四球を勝ち取る。1死1・2塁から5月の打率・4割3分以上の4番・松中信彦。この回、制球が定まらない三井浩二は初球・2球目をボールとした3球目。当然ストライクを取りに行くがそこへ甘く入ったスライダーを当然見逃すわけが無い。右方向へ大きなあたりをかっ飛ばす。打球はそのまま右中間スタンドに吸い込まれる8号3ランホームラン!4月の不調は一体なんだったんだろうと小一時間問い詰めたくなる活躍でホークスが3点を先制。
 大道典嘉も7球目をきれいにセンター前ヒットを放つ。あらら2番から4者連続出塁を許す三井浩二。イケマセンネェ。しかしイケナイのは大道も同じ。6番のペドロ・バルデスがカウント2−2からセンターへ大きなあたりを飛ばす。しかし打球は詰まり気味。外野席に座る私の視界から打球が消えるがライオンズファンが沸いたのでセンター・和田が捕球したんだろう。これで2死に。しかし何を勘違いしたのか、大道典嘉がすでにサードベースを回っているではないか!まさか水曜日の福岡ドームで起こった読売−ヤクルト戦でのレイサム@読売のアウトカウント勘違い事件と同じような勘違いを大道がしてしまったとしたらちょっと笑えない。サードベース付近で大道典嘉が自らのヘルメットをコンコンと叩いて反省していたのが微笑ましかった。これも松中信彦の3ランホームランで先制した後だったから笑える話し。よかったねぇ、大道くん♪
ホームインしベンチに戻る松中信彦
キャサリン人形、今日も登場!!!
 2回の表、ライオンズの攻撃は先頭のアレクサンダー・カブレラが初球をセンター前ヒットする。盛り上がるライオンズファン。良く見ると昨年9月28日29日の対西武戦で見かけたキャサリン人形が今日も姿を見せている(笑)。今日のキャサリン人形は空気の入りがイマイチのようで、まるで首の骨が折れているような状態。なぜ人形なのかは解りかねるが無意味にライオンズのユニフォームが着せられているこのシュールさが笑いを誘う。
 そんなキャサリン人形に笑っている間に斉藤和巳は和田一浩に対してボール3となってしまう。「真面目に野球を見なければいけないなぁ」とグラウンドに集中すると途端にストライク〜ファールでフルカウントに持って行き6球目を引っ掛けさせて和田の打球はショートゴロに。6〜4〜3と送球されてあっという間に2死無走者となる。そして佐藤へストライクを先行させる和巳はカウント2−1からの5球目をサードゴロに。深い位置からの送球はネルソンの見せ所。強い肩から繰り出される送球が松中信彦へ。3アウトとなりチェンジ。
今朝の朝日新聞朝刊
 その裏の攻撃に入る前に今朝ホテルでもらった新聞を広げると、昨日の日経新聞の関連記事が朝日新聞にも出ている。身売り売却問題が紙面を賑わしているが、この好調時に水を差すようなネタはかなり不快。でも記事の見出しが笑える。
「応援 力入らぬ」
 力が入らない分、踊らないで声でも出してくれればと思わず考えてしまう(笑)。
 2回裏のホークスは城島健司がフルカウントからの6球目をレフト前へ。ブライアン・ネルソンも5球目をセンター前へ。一瞬振り遅れのようなスイングにも見えたが球威が幸いして打球がセンター前に飛んでいったといった感じ。無死1.2塁で川崎宗則が初球を見逃しボール。二球目・3球目をバントするもののファールとなりわれわれの失笑を買うが続く4球目を無理やりファースト前へ。猛チャージするカブレラがサードに送球をする構えだけして結局1塁へ。ベースカバーの2塁手・高木浩が捕球しバント成功。1死2・3塁となり村松が3球目をあたりに行き死球で出塁。1死満塁になる。そして柴原がフルカウントからの6球目をセンターへハーフライナー。和田が捕球しすぐさまバックホームするが間に合わずに城島がホームイン。1点追加し4対0になる。さらに追加点が欲しい展開で井口だったがボール〜空振りからの3球目をサードゴロに。マクレーンがセカンドへ送球し村松が封殺され3アウトになる。
 3回はライオンズがマクレーンからの打順を6球で3者凡退に、ホークスはバルデスが2死からレフト前ヒットしたものの後続が続かずに無得点。静かなイニングだった。
 和巳はリズムが出てきたようで4回の前まででたったの25球。対する三井は73球と出来の違いは歴然。ここまでスコアを付けていながら気がついた。ここまで日本プロ野球で両チーム無三振で終わった試合ってあるのかと。記録の本を調べても項目すらないくらいだから今までに普通にあったことなのか?それとも無かったのかわからないが、現在今日の試合で三振を喫した選手がいないことに気づく。記録を意識するとたいてい切れてしまうものだが…4回の先頭打者・松井稼頭夫へカウントを重ねていく和巳。2ストライクと追い込まれると無三振試合の記録が…と頭を抱える我々(笑)。松井へ2ストライクと追い込んだ後の和巳はボールを2球投じて平行カウントにするがここから松井稼頭夫の不調ぶりが露呈し5球目を空振り三振に。あ〜あ、記録が…(笑)。続く柴田が初球を打ち上げサードのネルソンへファールフライで2アウト、3番高木大成はというと2球目をセンターへ打ち上げて三振するどころか追い込まれることもなく凡退。それだけに先頭の松井への投球が悔やまれる(笑)。
 その裏のホークスはネルソンが初球を打ち上げでフェンスぎりぎりのキャッチャーファールフライで1アウト。しかし川崎宗則がカウント1−2からの4球目をセンター前へきれいにヒットし1死1塁に。村松も初球をレフト前へ。1死1.2塁になる。柴原も2球目をショートへ内野安打し1死満塁になる。チャンスに打席は井口資仁だがここまで手元の計算で81球を投げている三井浩二に対し12球を粘る。内訳は…ボール〜ストライク〜ファール〜ボール〜ボール〜ファール〜ファール〜ファール〜ファール〜ファール〜ファールとファールのオンパレードで12球目はどうなったかというと…今日のホークス初の三振を喫してしまう井口(笑)。しかしここまで投げさせた井口の労をねぎらう松中信彦が初球をいきなりショート方向へ。打球は松井稼頭夫のグラブをかすめてレフト前へ。満塁でたまったランナーがそれぞれ一つずつ進塁し川崎宗則がホームイン。5対0になる。ここで西武の投手が三井から前田にスイッチ。そして大道典嘉が初回の汚名返上とばかりに追い込まれながらも3球目をレフト前へ。またまたランナーがそれぞれ一つ進塁し村松がホームイン!6対0に。もう負けないだろう!と思うようなくらい点を取ったと思ったのは我々だけではなかった。バルデスはカウント2−2からの5球目をファーストゴロに。ベースカバーの前田へ送球し3アウトに。しかしこの下位のホークスは3点を追加し安全圏に突入???
 しかしさすがアジアの玄関口・福岡だけのことがある。3塁スタンドには「さぁ行こう!魅惑の台湾」と広告が書いてあるではないか!それを言うなら「おっ、怖い!SARSの台湾」だろうが(笑)。さらにライトポールの下にあった広告が消えていることに気づく。何が書いてあったのか?それはこちらを参照
 5回表のライオンズは和田がセンター前ヒットで出塁し続く佐藤がレフトオーバーの2塁打を放ち無死2.3塁になる。ここでスコット・マクレーンが登場しカウント1−1からの3球目をレフトへ3ランホームラン。6対3になりいよいよ試合になってしまう。西武相手に3点差はまったくの不安圏内。でも短打をつなげられてチャンスを続けられるよりも本塁打で走者を一掃してくれたほうが和巳にとっては良かったのかも知れない。気分を入れ替えた和巳は8番の細川を今日2つ目の三振にとって2死。そして高木浩は2球目をライトフライに。やはり打線のつながりではなくホームランで切れてしまったのが大きかったのかも知れないなと。
 ところで5回裏、この回先頭の城島健司は1−3からの5球目をサードゴロに倒れて1死になる。問題はここから。前田が初球をストライクとした後の2球目、打球はライトスタンドのポール際中段へ飛んでいき第2号のホームランになる。偉く貴重なものを見た気分にさせられるブライアン・ネルソンのホームラン。これまで「アルバイト外人選手」だの「守備固めのための外国人」と言われていた鬱憤を晴らした格好。しかし冷静に考えれば前田にすれば交通事故のようなホームラン。でもホームランはホームラン。貴重な1点をホークスが先に挙げることが出来たのは朗報であろう。しかし交通事故でホームランを打たれた前田は堪らないだろう。ショックから川崎宗則に対しフルカウントにしてしまい7球目をショートへ。記録は強襲ヒットになり1死から1塁に出塁。川崎は村松の2球目にスチールを決めて1死2塁になり、その村松がファーストゴロを放つとその足でサードへ進塁。しかしその努力も虚しく打率を4割に乗せた柴原洋がショートへ打ち上げてしまいこの回はネルソンのホームランによる1得点のみとなる。
ネルソン、ホームランを放ちサードベースを回る。
 6回表の攻撃前に例によってバックスクリーン前の巨大なハリー人形が膨らむ。グラウンドではもう廃れた感のあるパラパラが踊られている。曲は当然いざゆけ若鷹軍団。そーいえば今日も森口ヴァージョンのいざゆけ若鷹軍団を聞くことは出来なかった(笑)。そしてスタンドに目を移すと黙々と内職のようにペンを走らせる女子2名(笑)。オールスターのファン投票ってこのような涙ぐましい努力の結晶なのだなと考えると馬鹿に出来ない話しだ。それにしてもこんな身近に大量投票してる人がいるとは思わなんだ。
 時計の針は15時になっていた。試合開始から2時間でようやく6回表。15時と考えるとそうでもないが、18時開始のナイターに換算すると8時ということだからいかにスローペースであるかがわかる。この回の先頭・松井稼頭夫はまたまた空振り三振で1死。2番の柴田もきっちりと2球目をセンターフライに打ち取り2死と順調に見えたが続く高木大成は4球目をセンター前へヒット。カブレラも6球目をレフト前へヒットしプチピンチを迎える和巳。それでもペンを走らせるオールスター投票内職組み(笑)。和田へはカウント0−3から1球ストライクをはさんだものに結果的には四球になってしまう。満塁から佐藤がショート方向へ内野安打。それぞれ進塁する。もちろんサードランナーのカブレラがホームインして7対4に。ここでファーストの松中信彦が大きく怒りだす。見ようによってはセーフに見えないでもないし、アウトといえばアウトにも見える微妙な判定。こういうときは判定に従うのが一番。しかしマクレーンは見逃し三振を喫しこの回は結果的に騒いだ割りに1失点で終わる。
なぜかスーツ姿の筆者  その裏のホークスの攻撃、ライオンズの投手が前田から柴崎に代わる。この柴崎が曲者で井口資仁〜松中信彦と連続四球で無死2塁としてしまう。大道典嘉が順当に送りバントを決めて6番のペドロ・バルデスがセカンドゴロに。井口資仁がホームインして1点追加し7対4になる。この場面、ライオンズの守備がどうしてバックホームじゃなかったのかと。セカンドの高木浩がホームに放っていればアウトになっているかも知れない。この加点を阻止しておけば2点差でまだまだ試合になっているのでこの失点は大きいと考える私であった。続く城島健司がサードゴロに終わっただけにライオンズにとっては余計に悔やまれるのではないか。
 7回表、声高らかにライオンズの応援歌を歌い上げてラッキーセブン、7回表の攻撃を向かえる。投手は88球を投げて降板した斉藤和巳に代えて吉田修司が登場。先頭打者の細川がセンターへ大きな2塁打を放ち無死2塁とする。得点の可能性が出てくるとなおも先ほどの失点が勿体無いと感じる。さらに高木浩も四球で出塁し無死1.2塁となるが、ここまで2三振の松井稼頭夫は絶不調でカウント2−1からの4球目から空振り三振になる。これで1死。2番の柴田も投ゴロで2死。柴田の打席の間に城島がパスボールしランナーがそれぞれ進塁するも高木大成の代打・平尾は粘った挙句の7球目を空振り三振しピンチを脱する。
 7回と8回の裏のホークスはともに3者凡退に終わり、ライオンズも8回表は3人で終わる。 
 気づいたら最終回。ホームゲームのホークスがリードしているのでもちろん裏の攻撃は無い。マウンドには岡本克道が上がっている。先頭のスコット・マクレーンが空振り三振に倒れ1死。8番の細川へはカウント0−3になってしまうもストライク2球でフルカウントまで持っていき6球目を見逃し三振にとり2死。あと一人になったところで高木浩は4球目をセカンドへ内野安打。最後の打者になるのか?松井稼頭夫。この場面は先週の日曜日に札幌で見たシーンそっくり。時間帯も開始から3時間半を過ぎたころでとんでもなく長い試合。岡本は初球ストライクの後、ボール〜空振り〜ボールとしたあとの5球目を1・2塁間に運びセンター前ヒットに。2死1.2塁から柴田博之に代えて後藤敬が出てくる嫌な場面。ここでホークスは投手を岡本から渡辺正和へスイッチ。キャサリン席のライオンズファンを見ると上半身裸で気合が入っている(笑)。
キャサリン軍団の面々がなぜか半裸!
 投球練習を終えた渡辺正和は初球をストライクとしたものの2球目と3球目をボールに。カウント1−2から4球目、少々真ん中目の球を後藤が打ち損じてくれてセンターフライに。村松有人が捕球しゲームセット。どうにか逃げ切ったホークスが勝ちを収める。
 これで私が見たライオンズ戦でホークスは4連勝。私の勝ち運も面目躍如といったところ(自画自賛)。
 斉藤和巳は先週土曜日の札幌ドームに続いてプロ入り通算での2度目の西武戦勝利ということになった。

 ヒーローインタビューは先制ホームランを含む5打点の活躍を見せた松中信彦。今日の松中信彦は4打数2安打1四球の活躍。繰り返すが…4月の不調はなんだったんだろう(笑)。
 

キャサリン軍団の面々がなぜか半裸!
松中信彦、観客へプレゼント勝利の花火
縫い包みを投げ入れるも失敗
フェンス際にとりに行く松中信彦
もう一度投入!
またも失敗(笑)
今日の花火協賛はTVQ
花火が破裂!

 試合後、ドームの屋根が開くと曇り空ながらも玄界灘の潮風が心地よかった。

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