(最終更新日=2003年5月5日)

2003年5月5日月曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

株式会社日本ハム球団日本ハムFighters西武Lions株式会社西武ライオンズ7回戦
 18:04〜 観衆;23,000人 観戦場所;SS指定席45列11番
ライオンズ
0
1
0
2
0
1
3
0
0
7
 
ファイターズ
0
0
0
1
0
0
1
0
0
2
 
勝利投手
松坂大輔 4勝1敗
敗戦投手
正田樹 1勝4敗

審判員・記録員
本塁打
球審
山本隆造
後藤武敏3号打点1・投手:正田=六回
一塁
山崎夏生
二塁
秋村謙宏
三塁
川口亘太
公式記録員
藤原宏之
退場者=アレックスカブレラ6回表・二塁塁審への暴言

札幌大好き♪松坂大輔・3連続完投勝利。
ファイターズ、札幌でいまだ未勝利・2分け5敗…

 攻守ともにすきのなかった西武が7連勝。2回、二死二塁から平尾博嗣の右中間を破る適時二塁打で先制。4回の和田の2点三塁打など、以降も着実に追加点を挙げた。松坂大輔は変化球の切れ、球威とも十分で13奪三振、2失点で完投、4連勝を飾った。日本ハムの正田は4連敗。打線も田中幸の適時打などで2点を返すにとどまった。

 遠征の出発はいつも前日。ということで今回も前日である5月4日から始まる。
 日曜出社の私はネットではKBCのインターネットライブ放送でホークス対マリーンズを、テレビはスカイAのタイガース対スワローズを流しながら、電話当番をしつつお客様へご請求をする臨時費用を入力する業務に没頭。今日のKBCラジオはなにやらスター☆にしきのあきら氏が特別ゲストに来ているようだ。徹子の部屋だとかに出てるにしきの☆あきらはよく見かけるものの、ラジオのナイター中継にゲストとして出ている彼に触れるのはめったに無い…と思いながら中継を聞いていると、マリーンズ戦専用投手・杉内がピンチを切り抜けるたびに実況アナウンサーよりも大きな声で「よしっ」と叫び豪快な拍手。極めつけはチャンスで「井口・燃えろ」とボソッと。気持ちはわかるがとても痛いコメント。彼はボソッと独り言のつもりで行ったのかもしれないが性能の良いKBCのマイクが見逃すわけも無くしっかりと声を拾っていた。例によって独り言でも声は実況よりも出ていた。その井口は燃えることなくあっさりと凡打に終わってしまうから始末が悪い。結果的にはにしきの☆あきらの絶叫もむなしく吉田修司と岡本が打ち込まれるというホークスの負けパターンが見事にはまり、マリーンズが勝利。負けるときはこんなもんです。っつーかホークスが今年先発投手以外で勝ち星がついた投手は5月3日だけ。そうなると今年は先行逃げ切りパターンなんだなと実感する。かつては「閉店間際に大逆転」と言われたもんだが変われば変わるものだ。目線をチラチラとテレビへ向けるとタイガースもピリッとしない。先発投手の下柳がイマイチのようだ。タイガースはホークスとは対照的に逆転での勝利が大半を占める。これは先発投手が踏ん張れないことを意味している。といっても先発投手が居ないのかといえばそういうわけでもない。タイガースは7番以降の打順がチャンスをつくり2番と3番でランナーを返すパターンが定着している。よって主軸である4番・5番がイマイチで試合序盤で点を取ることができなくてもなんとか終盤に逆転してしまうという。代打の切り札・八木裕は相変わらずの神様ぶりを発揮してるし、片岡篤史は本来のあたりを取り戻しライトへすばらしいライナーを飛ばしている。矢野輝に至っては現在讀賣の阿部に次ぐ打撃成績2位。しかし今日のスワローズ戦ではこの下位打線がイマイチ機能しなかったため負けてしまい、連勝も4でストップ。まぁ小休止といったところか。
 仕事はというと本来の定時就業時刻である17:45ではなく社の電話受付時間である18:30までびっちりと仕事をしなくてはならない。17:45であれば羽田空港を19:15に出る飛行機に乗れるのに…。
 業務を終え、バイクにまたがり環八通りを羽田に向かい進む。途中、ローソン・玉川田園調布店で予約した5月5日のSS指定席券を発券。大きな渋滞も無く天空橋駅の横へ駐輪。ここは以前、バイク荒らしによりスタートキーを破損させられた苦い思い出があるので今回はハンドル部分に大型のビニール袋をかぶせておく。天空橋駅の脇の敷地には見覚えのあるバスが鎮座していた。よく見ると「KONAN BUS」と書いてある。青森県津軽地方ではすっかり同じみな弘南バスではないか!!!東京都大田区でこんなローカルバスを見るとは思いもしなかったが、バスの出入り口には「ノクターン・8号車」と書いた紙が張られていた。夜間高速バスのパイオニア・品川〜弘前間を結ぶノクターン号の増車のようだ。普段でも2台・3台の増車は当たり前なノクターン号。気付いたら昼間便の「スカイターン」も運行されている盛況ぶり。しかし連休期間中とはいえ8台も運行されているとは…この区間は東北新幹線が八戸へ延伸した影響はあまり見られないようだ。
 19:17に駅の改札を抜けホームに出ると羽田空港行きの電車は19:14に出たばかり。続いてやってくる電車は19:24。それまで携帯電話をいじくりながら暇をつぶすとやってきたのは北総開発鉄道車両。妙に古めかしい車両を見ると何か得をした気分になる。

 羽田空港駅からエスカレータを乗り継いで地上2階の出発カウンターへ。
 今回は予約はしたもののチケットを購入はしていないので売り場へ向かう。7番窓口には妙にノリが良いお姉ちゃんが担当していた。さっそくJALカードと株主優待券を提示し予約済みの航空券を購入。往復分の航空券を発券してもらう…が、、、購入操作を行ったはずのお姉ちゃんの顔が引きつる。「ん?ちょっとお待ちください」と言ってカウンターの奥へ。なにやら黒いローラーを持って再び現れる。「私、スッゴク焦ってますね」と苦笑いを浮かべる窓口お姉ちゃん。失敗を笑って吹き飛ばす私。「そんなにあわてなくても時間、ありますから」と落ち着くように声を掛けた。知らなかったことだがJALの航空券発券システムの印字はインクリボンによるものだったそうな。てっきりレーザープリンタか感熱式によるものかと思っていたので目からうろこが落ちるような気分に。
 すっかり打ち解けた雰囲気になったところに追加で月末の福岡往復分のチケットも購入する。「空港カウンターで未来日付の航空券を買われる変われるのは珍しいですよ」とか(笑)。チケットを複数枚購入し搭乗ゲートへ向かう。売り場を出たところでこの後に乗る飛行機の航空券を出そうとしたが…見当たらない。もう一度探すも見当たらない。こりゃ先ほどのカウンターで受け取りを忘れてしまったな(笑)。
 カウンタへ戻ると先ほど購入した7番窓口には「隣の窓口へどうぞ」と書かれた板が…そしてスーパーバイザー的な人が「あっ、追いかけて行っちゃいました」と。再び売り場を出てみると駆け足で先ほどのお姉ちゃんが手荷物検査場へダッシュしているではないか(笑)。

 数秒の後にお姉ちゃんが手荷物検査場に私が居ないことを確認し戻ってきた。売り場方向へ目線をそらし私を見つけると手を振って駆けつけてくれる。思わず私も手を振ってしまった(笑)。「あたし、超マヌケなことしちゃいましたね♪」。まぁまぁ、その笑顔で失敗は相殺することにしましょ。それだけ女性の笑顔は魔力がある。ムスッと事務的な応対よりもね。
 そんなこんなでいろいろあったチケット購入。7番窓口お姉ちゃんに見送られて手荷物検査場をくぐる。
 少々時間があったので久しぶりにJALサクララウンジに入る。外に広がる飛行機群を見ながらJALスカイタイム(キューイフルーツジュース)を飲んでいると搭乗予定時刻に。
 今日の飛行機はBoeing777-300(JA8949)。JALグループは4月からJAS日本エアシステムと重複する路線の整理に乗り出した。東京から福岡や札幌・大阪へのいわゆる幹線路線はすべてJALの運行となった。しかし一部にJASの乗務員・機材で運行する便も残ってはいるが、正式にはJALの便ということになり、便名も当然JALの便名が振られている。今夜の便はJASが所有していないB73なのでJAL便ということになる。
 機内は3席に1席が埋まる程度の客の入り。アサインされた座席は15番G席。ここのところ窓側ではない席に座ることが多いが今回も通路側。機内サービスのビーフコンソメ改めオニオンスープを飲み干すと眠気が襲ってきた。次に目覚めると着陸態勢に入る直前でシートベルトの着用サインが点灯していた。
 飛行機が着陸しさっさと降機する。空港内のみどりの窓口で次に発車する快速エアポートの指定席券を求める。係員氏が「すぐ出るやつにします?」とのことで薦めてくれたが、発車まで1分だったので乗り遅れるのはマヌケだし素直に次発の22時ちょうど発のエアポート221号にすることにした。札幌で降りるので関係は無いのだがこの電車は小樽行きで札幌から先は各駅停車になるようだ。車両は721系。空港と駅は直結しているので外気の寒さをまだ実感していないが心なしか少々涼しい気がする。
 快速エアポート221号は自分を含め6人の指定席客とほぼ満席の自由席客を乗せて札幌へ向かい走り出す。地上に出るとすぐにジャンクションとして名高い南千歳駅に到着。室蘭方面への最終列車となる特急すずらん10号に接続するようだが、エアポート221号から乗り継ぐ客は少ないようだ。22時を回り石勝線・帯広方面の接続は深夜0時過ぎの夜行特急まりもまで無い。南千歳駅を出るとすぐに電車は高架線を進む。立て続けにパチンコ・ダイエーとパチンコ・ドームを掠める。続いて千歳駅に停車。千歳ではこの駅始発の各駅停車に接続するパターンが一般的だが、このエアポート221号の場合、後続の東室蘭始発の各駅停車札幌行き2847Mが千歳駅を3分後に発車するダイヤが組まれているので始発列車を設定する必要が無いのだ。6分後に恵庭でわずかな乗客を降ろすと次は北広島駅。この駅でも通常行われる各駅停車の接続が無い。北広島の場合、次駅の上野幌の乗降が多いわけではないので蔑ろにされている感がある。

 上野幌に行きたければ千歳で接続する東室蘭始発の2847Mに乗ればよいというわけ。では平和駅へ行きたい人はどうすれば?となるが、実は通過する上野幌駅では各駅停車1845Mの追い抜きを行うので新札幌では3分の待ち合わせでこの各駅停車に乗り換えれば良い事になっている。うまく出来たダイヤに少しばかり関心する。
 その通過駅である平和駅と札幌貨物ターミナルと高速で通過し、快速運転の最終停車駅・白石で岩見沢方面への乗り換え客を降ろして苗穂を通過すると22:39、JRタワー・札幌ステラプレイスがそびえ立つ札幌駅に到着。改札口の上にはファイターズを応援する看板も掲げてあり地元意識も変わりつつある。自動改札機を抜けると南口に向かう。JRタワーでは今月末にオープンする予定のJRタワーホテル日航札幌のPR吊り広告がさりげなく吊ってあった。このホテル、私は8月に宿泊予定。
 夜も遅いのでコンビニで買い物をしてそそくさとホテルに入る。あー眠い。


■5月5日
 なんだか妙に変な夢にうなされて(笑)、目覚めると午後2時半。午前中は小樽のほうへ散歩しに行こうと考えていたのだがそんな時間もすっかり無くなってしまった。すぐに仕度して出かけようと思ったが、ネットでデーゲームの状況を確認。こういうときに2ちゃんねるスポーツ実況板は役に立つ。どんな展開なのか、ファン心理を交えて手に取るように判るのが笑える。オリックス対福岡ダイエー、9回先頭の城島が出塁するも大道が併殺。こりゃアカン…と思ったところで松中信彦が右中間を抜く二塁打…なんともチグハグな攻撃をするホークス。その上、不安定なマック鈴木誠。今年は河原といい、スクルメタといい、そのほかの抑え投手を含めて不安定な投手が多い。さらに柴原までもが四球で出塁するもんだから大道の併殺が惜しく見える。しかし最後は名前負け…松田が見逃し三振に倒れてこの時点で2位ライオンズとの差が1.5ゲーム差に。ホークスが試合終了となり、念のため甲子園の結果を。まだ試合中でムーアがここまで無失点&1安打を放つ活躍を見せていた。
 タイガースの試合終了を待っているととんでもない時間になってしまうのでさっさとホテルを出て地下鉄乗り場へ向かう。今回宿泊しているホテルは札幌ドームの最寄り駅・福住へ直接乗り入れる東豊線の乗り場にすぐ近い場所に立地している。よってホテルを出て1分足らずでもう地下鉄の改札前に到着。札幌名物・非冷房ゴムタイヤ地下鉄。相変わらず鉄のレールとは違う独特の走行音を残して福住駅を目指す。時間帯からして混雑していることは無いと考えていたが、イベント開催が重なるからか、美園や豊平公園といった途中駅からもファイターズの帽子をかぶったお客が乗り込んでくる。
 福住駅は札幌ドームへ来るたびに利用しているが、今回はファイターズ移転を前提とした試合が開催されることから駅事務室から通路に至るまでズラッとファイターズのタペストリーが並ぶ。コンサドーレ戦が開催されるときには撤去されてしまうのだろうけど盛り上げようという気合いは買おう。
 福住駅を出るとおなじみのローソンがある。その先にはなんと歯科医があったはずの敷地に新規出店のファミリーレストラン・GASTOが出店。その先にはコンビニ・サンクスが、その道路を挟んだ反対側には牛丼の吉野家が出来ていた。知らない間にとんでもなく発展している。といっても目新しいスポットというわけでもなく福岡圏や首都圏でもおなじみのお店ばかり。いずれも緊急避難的意味合いで利用価値は高いかも知れない。
 そんな関心をしながらドームの敷地に入る。早速目に入るのがファイターズ北海道オフィシャルファンクラブの会員募集。実はホークスファンでありながら昨年のうちに北海道のファンクラブに仮登録しておいた私。手持ちが4500円しかないところで3000円も叩いて正式に入会することにした。会員特典はというと…薄っぺらいファンクラブカード(ホークスのそれとは比べ物にならないほどショボイ)シートクッション(ようするに座布団)、そして仮登録していた会員にはなんと…北海道オリジナルのタオルマフラーまでくれちゃう大盤振る舞い。そしてファンクラブにつき物の割引入場は…札幌ドームでは外野自由席が1500円から1200円に割引になる。さらに東京ドームでも割引入場が。さらにさらにイースタンリーグ・鎌ヶ谷開催の入場料金も割引になるという北海道民にはまったくありがたくない特典が満載(笑)。ちなみに会費は3000円。よく読むと今年11月下旬にはオリジナルウインドブレーカーも送られてくるらしいが、届くころにはすっかり忘れているんだろうな。
 指定された座席は南ゲートからの入場になっているのでメインストリート側から連絡通路を通り南側へ向かう。途中、会議室がたくさん見えたが、そのうちの一室にだけ看板が掲げてある。見ると「日本ハム球団株式会社札幌移転準備室」と掲げてある。文字通り「室」なのだ。重そうな鉄扉は営業時間内、常に開いているようで室内は休日開催で活気が見られる。目立つところには目玉選手である小笠原のポップアップ看板と主力選手のパネルが掲げてある。
 通路を出ると今度は内野席への入場の列が出来ていた。さすがは休日だけのことはある。一部にはレプリカユニフォームを身にまとう熱心なファンも見られる。帽子をかぶるファンも数多く見られ、徐々ではあるが地元・札幌でのファン獲得に成果の痕が見られているのかなと。
 手荷物検査を受けてすぐに指定された座席へ。ネット裏だけあってバットに投球が当たる音が実感できる。ライオンズの打撃練習は広い札幌ドームでもなかなか打球がスタンドインしない。これはライオンズに限ったことではないが…。ファーストベース付近ではカブレラが精力的に守備練習を行っている。目線を1塁スタンドの上部に向けると…あったはずのAir Doの懸垂広告が無くなっている。経営難から民事再生法の適応を申請しただけのことはある。
 場内はどこの野球場でもありがちなBGMだけが流れる…という演出ではなく、北海道のローカルFM局・North WaveでおなじみのDJ・グッチ氏による喋りと選曲による曲が流れている。この手法、実は同じ札幌をホームタウンに持つサッカー倶楽部・Jリーグディビジョン2のコンサドーレ札幌の試合前と同じ手法であることに気付く。といっても私が最後に見たコンサドーレ主催の試合は横浜フリューゲルスのJリーグ最終試合@厚別なので偉く古い話なのだが。
 空席が目立つポール際内野席を尻目にベンチ上やネット裏には観客が集まりだす。外野席は立ち見が出るほどの盛況ぶり。これだけのお客さんが定着してくれれば千葉マリンスタジアムの動員数ぐらいは抜けるのではないかと考えてしまうがマリーンズファンの皆さんいかがなものか。
 試合開始前のわずかな時間を使ってベースランニング大会が行われる。野球のルールがわかる小学生高学年くらいのお子さんはファーストベースからセカンド〜サードと順を追って回ることが出来るようだが、野球の理解が無い低学年諸君はというとセカンドベースからどういうわけかファーストベースへ勝手にショートカットを始めるは、サードベースからもう一度ファーストベースへ帰塁し出す子供も居る始末。お陰で楽しめたが、やはりしっかりとルールを説明しなきゃ。なおホームベース前には伊達・森本の両選手が生還する子供たちを出迎えていた。
 そしてようやくスタメンが発表される。
Seibu Lions
松井
小関
後藤武
カブレラ
和田
マクレ|ン
平尾
細川
佐藤
松坂
守備
6
9
DH
3
7
5
4
2
8
P
8
4
DH
7
9
3
5
2
6
石本
阿久根
小笠原
エチェバリア
坪井
田中幸
木元
高橋信
金子
正田
Nipponham Fighters
 ライオンズは復帰の和田を早速定位置の5番に起用。連勝中の勢いをさらに加速させるつもりだ。先発投手は松坂大輔。対するファイターズはというとタイガースから移籍の坪井智哉が主軸の5番を打っているではないか!阪神時代の昨年開幕時は6番を打っていたのだが、さっそくファイターズでもシュアな打撃を認められて田中幸雄を押しのけての上位打線進出のようだ。先発投手は松坂同様、夏の高校野球の優勝投手・正田樹。
 試合直前、日本ハム株式会社北海道販売部のお偉いさんと女性社員の綺麗どころが花束を持って現われる。お偉いさんはなぜか子供を伴っている。この子供がお偉いさんの息子なのかどうかは未確認ではあるが、こどもの日ならではの光景。でもこんな見ず知らずの子供から花束を受け取るトレイ・ヒルマンよりも細身で綺麗な女子社員から花束を受け取る伊原春樹の方が心なしかうれしそうに見えたのは気のせいではあるまい。
 続いて国歌斉唱。国歌といってもタイガースファンの国歌「六甲颪」ではなく君が代が斉唱される。個人的にあの曲を国歌として認めていない私は歌わないどころか起立もしない。国歌斉唱が始まると場内の照明が落とされセンターバックスクリーンにスポットライトが当たる。照らされた先には札幌の子供たちによる合唱団が並んでいた。透き通る歌声はとても綺麗で心地が良いのではあるが、彼らがこの極の歌詞の意味を吟味して理解したときどんな気持ちになるのか。少し複雑な気持ちになる。型通りの斉唱が終わったと思いきや、独特のアレンジングが施されていて最後の一小節を繰り返しすもんだから観客は拍手のタイミングがうまく計れずに少々白けてしまっている気がした。
 しかしこの合唱団。どこかで聞いたことがあるなぁ…と思ったのだがようやく思い出した。2000年に札幌で開催されたオールスター第3戦でもこの合唱団が国歌の斉唱を行ってた。ひょっとして札幌市内でこの手の国歌斉唱が行われるたびに彼らが引っ張りだこになっているのだろうか?
 ファイターズの選手は東京ドーム同様、なんと言う名前かわからない女性軍団に見送られ、聞き覚えのあるファイターズの通訳さんの英語によるアナウンスに促されて守備位置に散っていく。
 試合は北郷小学校の荒木君による始球式で始まる。
 1回表、ライオンズは先頭の松井稼頭夫は2球目を引っ張りサードゴロで早速正田が1死を奪う。2番、かつての新人王・小関竜也へは外中心の攻めでストライク〜ファールと追い込んだ後の5球目をショートゴロに仕留めて2死。3番のルーキー後藤武敏は一転してインコースを3球続けてストライク〜ファール〜ファールで2ストライクと追い込んだ後にアウトコースの球を引っ掛けさせてセカンドゴロに打ち取る。まずは無難な初回の投球。
 一方ファイターズの初回、1番石本が2球目をセカンドゴロ、2番阿久根は松坂の外角中心の攻めにてこずりカウント2−1からの5球目を見逃し三振に倒れてしまう。さらに3番小笠原。当初カウント1−3とボールが先行したまでは良かったが結局はフルカウントからの6球目をこちらも見逃し三振に。早くも2つの三振を喫してしまったファイターズ。先が思いやられる。

北海道オリジナル・ファイターズの歴史…字幕のみ(笑)とおまけ
おまけ
←おまけ…この人相が悪そうな人…さいとうあきを氏ですな。

 

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