竣工

2003年4月17日水曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

株式会社福岡ダイエーホークス千葉ロッテMarines福岡ダイエーHawks株式会社福岡ダイエーホークス6回戦
千葉マリンスタジアム 18:15〜 観衆;15,000人 観戦場所;レフト外野自由席
ホークス
0
1
0
0
0
1
0
0
0
2
 
マリーンズ
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
 
勝利投手
和田毅 2勝1敗
敗戦投手
神田義英 1敗

審判員・記録員
本塁打
球審
川口
ペドロ・バルデス4号打点1・投手:神田=六回
一塁
二塁
中村
三塁
栄村
公式記録員
関口

マリーンズ打線ニンジンが切れてもーた
和田毅・プロ入り初完封!!

 ホークスが4連勝で今季10勝目を挙げた。和田毅は直球と変化球をうまく織り交ぜて、11三振を奪い、初完封で今季2勝目を挙げた。打線は二回一死一、三塁から本間の左前打で先制。六回はペドロ・バルデスが右越えに4号本塁打で貴重な1点を加えた。
 マリーンズは、プロ初先発の神田が力投したが、打線が援護できず、今季2度目の3連敗。

 健康診断のため、仕事を15時で切り上げ大岡山へ。親会社が運営する某病院へ向かう。
 16時までに受付を済ませれば大丈夫と踏んでいたので原チャリで国道246号から環七通りを進む。15時40分、ようやく大岡山に近い場所に到着するが、問題はここから。大田区…というよりも都内の住宅街というところはパッと話を聞くと地名などで高級住宅街を連想させる目黒区だとか世田谷区、渋谷区を含めて少し路地裏に入ると地名とは裏腹に一方通行地獄が待っているケースが高い。その最たる場所が目黒区祐天寺付近と自由が丘から八雲付近。碁盤の目のように一通ばかりが多く、方向感覚を失うと道に迷ったのと同じ。原チャリの場合であれば降りて押して歩けば歩行者と同じ扱いなので問題ないが、自動車の場合は押して歩くわけにもいかず、また一方通行の道路なので当然道幅が狭く路上駐車をしようものなら近所の交番や警察署から警官が飛んでやってくる。さすが東京。
 そのご多分に漏れず大岡山・北千束周辺も一方通行道路が多い。このような話題を持ち出すということは…そう、私も引っかかってしまったのだ。そのうえ、ようやく目抜き通りである商店街に出てホッとしたのもつかの間、この時間帯は歩行者天国だとのことで、結局押して歩かなければならないのだ。あぁ、このままでは受診受付時間に間に合わなくなるぅ〜と考えたがどうにか○急病院前にたどり着く。電車で来れば大岡山駅の目の前なのではあるが…。

 さっそく受付を済ませたいのだが、最近とても忙しくて健康診断に必要なアンケートの回答を済ませていない。いつものマークシート式のやつならサーっと回答してしまえば…と考えて会社から受け取ったアンケート用紙を広げると…いつもと紙質が違う。そのうえ質問内容が異様に多い。一般的な健康に関する質問から「最近とても疲れる」「寝ても寝た気がしない」「定期的に運動をしている」(回答はすべて「いいえ」・笑)「思い切って相談できる友人・同僚・家族が居る」といったものばかりではなく「最近仕事の効率が悪い」「仕事で悩みがある」「遅刻しがちだ」といったおおよそ健康診断には関係なさそうなだけではなく「これ、ひょっとしてアンケートが人事部へ流れて勤務評定の参考にされるんじゃねーのか?」と思いたくなるような内容もあったりして(ちなみにこの質問の私の答えは「ハイ」)
 ようやくアンケートを仕上げて受付を済ませ更衣室へ行き、着替えを済ませて検診開始。
 レントゲンを卒なくこなし続いて血圧測定。実は受付がぎりぎりになるとやばいと考えて少し慌てたこともありドキドキしていて血圧数値が90を越えていた。いつもよりも高め。おかしいと思った私と保健婦さんは「じゃあ次の視力検査を終わったらもう一度測ってみましょう」とのこと。
 視力検査は電子顕微鏡のような装置にひたいを付けて両目をあけてメガネを付けた状態で計測。ジョイスティックを操作しゲーム感覚で「右」「左」「上」「下」を選択。わからない場合はボタンを押すシステム。ところがこの装置で表示される印、覚えてしまえばあとは記憶力との勝負。最後は勘で上下左右を選択し機械が根負けしたら視力が確定するというなんとも人間的な装置。んで結果は矯正有で左1.5、右1.0。
 改めて血圧を測ると最低血圧が84であることが判明。通常の数値の範囲内ではあるが気を付けるようにと指摘を受ける。

 次は身長・体重の測定。結果をここで公表することは差し控えますが(笑)、まぁ微増といったところかな。
 続けて歯科検診がまっている。仰向けになり口を大きく広げる。暗号か念仏のように「4から8まで可。下へ移り1から5までが可…」てな感じで淡々と検診が進み最後は手鏡を持たされ「ハイ、これ持って」と歯ブラシを渡される。「良い大人になっても正しい歯ブラシのしかたを知らない人が多いんですよ」と言っていたのが印象的。
 実は去年の定期健診はここで採血を行い問診を経て「ハイお疲れ様でした」だったのだが、さすがに入社10年目を迎えるとサービスが良い(笑)。この後余りなじみの薄い検査が待っていた。
 心肺機能を見る検査では個室に通されベットに仰向けに寝るよう指示を受ける。待つこと30秒。若い保健士さんが入ってくる。白衣がとてもよく似合っていた。そこで何を言い出すかと思えば「ハイ、シャツを脱いでズボンを下ろしてください」と言い出すではないか。ズボンを下ろすといっても下半身を露出させるわけではなく腰の下程度にずらすという意味で決して勘違いしてはいけないし、してもいないのではあるがとても刺激的な発言に少々ドキッとしてしまった自分が情けない(笑)。だが驚くのはこれだけではない。おねえちゃん看護士さんがローションのようなものを私の胸から腹部にかけて塗るではないか。「おぉ、風俗ってこんな感じなのか」と感心していると「ハイ息を吸ってくださ〜い」とのこと。良く見るとモニターに私の臓器が映し出されている。はじめてみる自分の腹の中は決して屁理屈や不平不満がたまっているわけじゃなく、ごく普通の臓器郡が並んでいて、私が行う呼吸に合わせて膨らんだり縮んだりしていた。

 なんだかドキドキした臓器検診を終えると次は心電図。電気でも身体に流すのか?「スケバン刑事2じゃないんだからそれは嫌だなぁ」と考えていたら今度もベットに仰向けに寝るように指示を受ける。そして驚くべきことに両腕と両足首に電極のようなものをつなぎ始める。「おいおい、これじゃ電気ショックで死んでしまうぞ」と考え保健婦さんに確認をしてみると「逆よ。これは身体の中に流れるわずかな電気を測るから大丈夫」とのこと。身体の中に電気が流れているとは目からウロコが落ちるような想いだ。
 そして恒例の採血。チクっとする痛みにとても弱い私はこの採血が苦手。「チクっ」だけならまだ良いが、ひどいときは採血中も痛いからたまらん。とりあえず赤黒い血液が採取されると最後は問診。今日は若い保健婦さんがとても多いのだが、この問診の担当さんもとても若い。
 軽い挨拶の後に私の身体について簡単な説明を受ける。
 「体型の割りに血がサラサラしてますねぇ」「体型の割りに健康なんですよね。何か定期的に運動をされていますか?」ですって。「運動はこれといってしてませんが、運動を見るのは好きですよ」といってみたりして和気あいあいと問診を終了しこれで定期健診はオシマイ。

 さっさと着替えて千葉マリンスタジアムへ向かう。

 大田区だというのになぜか多摩地区のテレクラの広告が貼ってあったが、その広告に出てるウサギ。どこかで見たことがあるのだがいったい???
 バイクは環七通りを直進し大森山王から大井町の手前で青物横丁方面に出てそのまま海の方へバイクを進める。今日は昨年12月1日に開業したばかりのりんかい線・品川シーサイド駅を利用して幕張方面に向かうことにした。品川シーサイドとはかつて東品川にあった日本たばこ産業の工場跡地に建設されたショッピングセンター・オフィスビル・マンションが集まった再開発事業・品川シーサイドフォレストのこと。この再開発地区以外は工場や倉庫が並ぶ工業地帯でまだまだ開発はこれからといった感じだ。地下へ降りて自動改札機にSuicaをかざして乗り場に向かう。17:07発10両編成の新木場行電車に乗り5つ目の終点・新木場で降車。りんかい線ホームからは2フロア上層にある京葉線ホームに向かう。
 京葉線ホームは夕方のプチラッシュを迎えていた。新浦安駅で快速退避がある各駅停車をやり過ごし、蘇我行き快速電車を待つ。やってきたのは205系電車。夕方からの入場すれば割安なチケットがあるディズニーランドへのアクセス駅・舞浜でディズニーランド方面へのお客を降ろして身軽になった快速電車は12月1日から停車するようになった南船橋駅でもお客を降ろしながら海浜幕張駅に到着。時刻は17:45を回っていた。試合開始が18:15なのでもたもたはしていられない。バスで向かうことも考えたが、このバスはマリンスタジアム敷地内に入るもののチケット売り場まで遠いところに到着するので結構な時間のロスがある。そこで一念発起しタクシーで移動する。このタクシーだが行き先を告げる際、マリンスタジアムの場合はコツがある。「マリンスタジアムの関係者入り口まで」と頼むと実は割引入場券発売のカモメの窓口前に付けてくれるのだ。特に今日はスーツで野球場に来たので説得力がさらに増す(笑)。
 チケットをさっさと購入。場内のスタメン発表アナウンスが場外にも響いてきている。今日のマリーンズの2番は堀のようだ。
 
Fukuoka Daiei Hawks
村松
川崎
井口
松中
城島
バルデス
大道
本間
松田
和田
守備
8
6
4
3
2
7
DH
5
9
P
6
4
3
DH
7
5
9
2
8
小坂
福浦
メイ
垣内
ショ|ト
立川
清水
サブロ|
神田
Chiba Lotte Marines

 ようやく場内に入るとスタメン発表を終えてまったりとした空気が漂っていた。平日の千葉マリンスタジアム。お客の入りはまばらではあるが、前日の公式発表6000人は上回りそうな気配。それもそのはず。今夜の試合は内野自由席入場料金が外野自由席通常料金よりも割安な1000円であるから稼動かはわからないが、そういわれると内野席のお客さんが多いように感じる。

 着席し、定期健診のため食べられなかった弁当を食べる。試合開始前の始球式は小学生のナカジママサトくん。型どおり村松が空振りし試合が始まる。
 マリーンズの先発投手は入団1年目の神田。ホークスは不動の1番から7番まではオーダー。好調の1・2番がとても楽しみ。
 その楽しみな村松が打席に入る。今年好成績を収めれば秋季のハイサイリーグ(今秋はコスモスリーグは行われない)帯同は本人が希望しなければ免除されそうな勢いを感じさせる彼の打率は第1打席を終える前で3割5厘。いつに無く好調。しかしこの打席は2球目をショートゴロ(6−3)。しかしこちらも好調の川崎宗則はこちらも2球目を叩き打ち上げてしまう。あららレフトフライと思いきや…レフトとセンターとショートの真ん中にポテンと落ちるテキサスリーガーズヒット(記録はレフト前ヒット)。1死1塁で打席は現在首位打者の井口忠資。しかし低めに決まる神田の投球に引っかかりカウント1−2からの4球目を引っ張りきれずにサードゴロ。ファーストランナー・川崎はセカンド封殺で2死。しかし足がある井口はセーフになりランナーが残って打席に松中信彦を迎える。打率こそ2割台をキープしているものの井口・城島に挟まれて不調が目立ってしまう。その傾向が顕著に見え隠れする5球目。打球はまったく伸びずにショート・小坂のグラブの中へ吸い込まれていき3アウト。ファーストに村松が残塁しホークスは無得点で初回を終える。

 実は私は開幕からの対千葉ロッテ3連戦以来の観戦となる。今年は今日の試合を除くと公式戦は開幕3連戦しか見ていないのは言うまでも無いが…そう、今年の私はここまで千葉ロッテと福岡ダイエーの対戦しか見ていない事になる。ということで開幕のマリーンズオーダーを見ているわけで…その視点で今日の試合を観察することにする。
 先頭打者は小坂誠。開幕3連戦では大村サブローが入っていた。ホークスの先発投手は先の北九州でのライオンズ戦でプロ初勝利を挙げた和田毅。早稲田大学で奪三振記録を打ち立てた実績を持つ実力派ルーキー。私がこの投手を見るのはオープン戦を含めて始めてで、いったいどんなスタイルの投手か非常に気になっていた。関東地区では以前オリックスに指名されて騒がれた新垣渚は有名ではあるが、和田毅はどちらかというと地味な存在。
 その私の脳内では地味な存在の和田が早速小坂へ投じた球数はなんと7球。しかしボールカウントは2−1。そう、コントロールが良いというかボール球を投げない。結果的にはショートへの内野安打で出塁を許してしまうがファールで粘られても根負けしないところを見せてくれる。続く2番・堀は3球目をショートゴロに。川崎宗則がお手玉をしてしまい併殺は逃してしまうも間一髪ファーストはアウトに取れた。結果的には送りバントと同じになる。続く福浦へも小坂同様球数を要してしまうがカウント2−2からの9球目を空振り三振に打ち取る。2死になり四番の「俺たちの」デリック・メイへは四球を与えてしまう。実は今日の和田毅がボール3にしてしまったのはたった3回。そのうち四球になったのはこのメイに対する一つだけ。球数はかさんでいるが粘りの投球をこの後見せる。2死1・2塁から垣内は2球目をセンターへ打ち上げてしまい3アウト。初回の投球数は26球。仮に先発投手が降板する目安とされている球数が100球とした場合、約4分の1を投じたことになり、この調子で行くと完投は難しいと考えていた。外野席の下にある投球練習場はさぞかし忙しいんだろうなぁ

 2回表、ホークスの攻撃は先頭の城島が8球粘って四球を勝ち取る。しかしどうも調子の出ないペドロ・バルデス。打順は6番。素人考えで主軸の後の打席になりかなりリラックスして打席に望めそうなものかと思いきや、そうでもない。バルデスが手を付けられないような打ち方をしていたときの定位置は2番。この2番をはずしたことが昨年もあった。やはり打率が急降下していった。しかし今年は川崎の調子がいいこともありこの2番は動かしにくい。バルデスも助っ人で日本に来ているのなら打順で成績が左右されてしまうようなことが無いよう精進していただきたい所でその気迫は感じなくも無いのだが9球目を空振り三振に倒れてしまう。しかしここでレフトスタンドが裏声に包まれていく。元祖は言うに及ばず、偽者もかなり増えた。打席には大道。その裏声に燃えたのか、大道は初球を叩きセンター前へゴロで転がるヒットを放ちチャンス拡大。城島はこの間にセカンドベースをけってサードへ到達。1死1・2塁となり打席は本間満。
  相変わらず球数が多い神田だが、スコアをつけていてふと気がついた。本間満に対する前までの間に神田が投げた打者7名・31球の中でホークスの各打者が放ったファールの数は城島の3つとバルデスの3つだけとかなり少ない。これが何を示しているか???
 ボールとストライクがはっきりしていて打者が投球を見極めるのに苦労していないことがわかる。だからホークス的には球数を放らせてへばらせる作戦に出ているのかも知れない。本間もご多分に漏れず初球を空振りした後、ボールを3つ続けられてカウントを1−3と有利な展開に持っていく。続く5球目はストライクになりフルカウントとしてファールを挟んだ7球目。本間は三塁方向へ打球を飛ばす。まるで往年の坊西浩嗣が打つタイムリーのような三塁後方のフェアゾーンにポトリと落ちるヒットになる(記録はレフト前ヒット)。もちろんサードランナー・城島健司がホームに返り先制点を奪う。ファーストランナーの大道典嘉はサードへ進塁。しかし先制点以上を奪うことは簡単にはいかず、今日スタメンの松田はセンターフライに倒れてしまい3アウト。松田の2球目に本間が盗塁を決めるも徒労に終わってしまった。
 その裏のマリーンズは5番サード・ショートから始まる。ストライク・ボール・ストライクからの4球目をセンター前へヒットしまず出塁。6番立川は三本間のライン上にキレイに打ち上げてしまい城島が捕球(記録はキャッチャーへのファールフライ)し1アウト。もちろんファーストランナーのリック・ショートは釘付け。さらに清水将は6球目を空振り三振にとり2アウト。これで流れを掴んだように投球が冴え始めるような気配を感じた。9番に控える開幕時は1番を打っていた大村サブローへはストライクとファールで早速追い込み、カウント2−2からの5球目をセカンドゴロ(4−6)としファースランナーのリック・ショートが封殺されてサブローが残塁に終わる。ここまで終えた段階で和田毅の球数は44球。試合は1−0でホークスがリードしている。
 3回から5回までのホークス打線はポンポンと凡打の山を築いて試合の展開を早めていく。その中でも3回表の松中信彦の放ったライトフェンス上段に当たり跳ね返った二塁打は彼らしいライトへ糸を引くような当たりだったので復調の気配を感じさせた。今日スタメン抜擢の松田匡司くんも4回表にライト前へ安打を放っているが、松中信彦のヒットも松田匡司のヒットも得点には結びつかなかった。
  逆に凡打で目立ったのは特定の選手云々というわけではなく、セカンド堀幸一へのゴロ。この試合、3回から5回までに限定しないで見てもセカンドが一連の流れに関与しているプレーは6度。
村松有人にいたっては左打者なので打球が右方向へ飛ぶのは当然といえば当然であるが、2つもセカンドゴロになっている。ランナー無しですべての打席が回ってきていたのだからゴロを打つ姿勢は評価に値するが、すべて凡打とはいかがなものか。
 対するマリーンズ、3〜5回の攻撃はというと、4回にリック・ショートに二塁打を打たれる以外は無難に抑え事なきを得る。初回26球、二回18球、3回と4回はともに20球づつで落ち着いてきた和田毅は5回に見逃しの三振を含め今日はじめてマリーンズを三者凡退を記録し、ここまでで94球。
 6回表。ホークスは先頭の城島が空振りの三振に倒れた後、ペドロ・バルデスがカウント2−2からの5球目をライト方向へ強く引っ張る。打球の行方を見失いがちになってしまうがグラウンドには無い様子。静まった場内だがファースト塁審の橘の腕がぐるぐると回っている。ホームランらしい。やはりホームランになる打球は速い。バルデスはのっしのっしとベースを一周。2対0となる。気になっていた和田の球数。ベンチは交代のタイミングを測りにくかったはず。1対0なら継投を検討しただろうが点差が広がって今日の和田の球威なら150球程度なら逃げ切れそうな気配を私も感じていた。そんなことを考えながら続く大道典嘉の打席は初球を叩いてショートゴロ(6−3)、本間満は2球目をセカンドゴロ(4−3)に終わる。
 和田の調子を感じさせる今日のベストピッチがこの裏のマリーンズの攻撃で見ることが出来た。先頭の3番の福浦和也、4球目を空振り三振。4番の「俺たちの」デリック・メイも4球目をこちらは見逃しの三振。これで2死。そして5番垣内哲也へは球数を要す。初球ボールからストライク〜空振り〜ボール〜ファール〜ボールでカウントが今日3度目のボール3を記録するが、最後は7球目を空振り三振に仕留め、この回は上位打線を3者連続三振に斬って取る。

 7回表、マリーンズはここまで2失点と好投の神田に代えて川井貴志にスイッチさせ、7回の9番松田から始まるホークスの攻撃を11球で3者凡退に退け、8回表も3番井口からの攻撃を3者凡退に。徐々に迫りくる最終回の恐怖をイメージし出す。チャンスを作るが点にならないのも不気味だが、ピシャリと抑えられてしまうのも気味が悪い。なんといってもここは千葉マリンスタジアムなのである(笑)。だが対するマリーンズの7回・8回も和田の力投で3者凡退。勝負は最終回に。

 20:50、ホークスはバルデス・大道・本間があっさりと凡退し無得点で最終回の攻撃を終える。
 その裏のマリーンズの攻撃。ホークスのメンバーにようやく動きが…レフト・バルデスに代えて辻が入る。替わった守備位置には打球が飛ぶもので早速初球をレフトへヒットを放つ福浦和也。そもそも最終回が始まるまでに130球近く投げている和田毅。いつスタミナが切れても仕方がない状況。舞台は千葉マリンスタジアム。嫌な予感が漂うところに次打者のデリック・メイに対してカウントが1−3とボールが先行。無死1・2塁を覚悟した5球目。城島がインコースに構えその通りに投げた和田。「ボール球だ!」と思った瞬間、メイもスイングを止めた…つもりだった。投球は無残にバットに当たってしまいショート方向へ。川崎宗則がセカンドへ放り福浦が封殺され1死、井口がファーストへ転送、メイもアウトであっという間に2アウトに。こうなれば嫌な雰囲気も払拭されたような気になるからやはり野球は「流れ」のスポーツなのだろう。最後の打者となる垣内哲也へは初球から小気味良くストライクが決まり、ボール〜空振り〜ボールからの5球目をセンターへ。村松が難なく捕球しゲームセット。見事和田毅がプロ入り初の完封勝利を挙げた。
 「開幕から対戦が一巡するまでに貯金を蓄えたら報奨金を」とニンジン作戦に出たマリーンズフロント。確かに勝ち越しに成功し報奨金を手に入れた途端に3連敗とは…。

 試合が終わったので付け終わったスコアブックをしまっていると後方からM苗字氏が私の肩を叩き、何を言い出すかと思ったら「君のホームページのために僕らは座席を確保しているんじゃないから次からは自分で座席を確保して」と言い放ち、まるで負け試合を見たあとのマリーンズファンのように別れの言葉もなくそそくさと去っていった。一瞬「ハァ?」と普段なら私が一番嫌いな部類の言葉を自分で発してしまうが、浴びせられた言葉の中身自体はなんてことはない。余りのアホらしさに思わず薄ら笑ってしまう。この人はいったい何を言いたいのかさっぱり理解に苦しむのだが、この人たちの一部と野球を見ることに無理を感じていたところなので渡りに船。ちょうど「こっちで一緒に」と声をかけていただいている某氏の言葉もあるのではあるが、この人たちの目もあるし「たまにお世話になるかも」と話をさせていただいているところではある。なおこの件に関しては後日別掲する予定…ではあったが、うらやみ騒動の人とやってることは大して変わらない。ということで、別掲は割愛。
 そうそう、この試合でこの人たちの配下で野球を見るのは最後であることだけは明確にしておく(外野でホークスの野球を見ないとは言っていないので念のため・笑)←恐らくこのページを読んでいるであろうM氏の配下の方へびメッセージ。
 さて、この後私がホークスを見る際、どこに出没するか…それは某応援団氏しか知らない(笑)。
 

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