(最終更新>2003年3月30日3:10)

2003年3月29日土曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

株式会社福岡ダイエーホークス福岡ダイエーHawks千葉ロッテMarines株式会社福岡ダイエーホークス2回戦
福岡ドーム 18:00〜 観衆;47,000人 観戦場所;レフト外野自由席
マリーンズ
0
0
0
1
0
0
1
0
0
2
 
ホークス
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
 
勝利投手
清水直行 1勝
セーブ
小林雅英 1S
敗戦投手
ブランドン・ナイト 1敗

審判員・記録員
本塁打
球審
前田亨主任
なし
一塁
林忠良副部長
二塁
良川昌美
三塁
小寺昌治
公式記録員
山川誠二

ボークにエラー…負けても勝っても疲れだけが残る。
宗則くん、この借りはきっと返してくれる…よね???

 マリーンズが継投で逃げ切った。先発の清水直は七回まで6安打を許したが、要所を締めて無失点。八回は川井が3人で抑え、九回は抑えの小林雅が一死一、二塁の危機を招いたが、併殺で切り抜けた。
 ホークスはミスで失点したのが響いた。四回にナイトのボークで先制点を許し、七回には川崎の失策で2点目を失った。

 前夜、誕生日であることをいいことに(笑)、中州で深夜3時まで騒ぐ…というかしゃべってたので…寝たのが5時過ぎ。よって昼間まで熟睡。13時に起床。宿泊のホテルは本来であれば連泊の場合11時に外出をせねばならない…理由は部屋を清掃しなければならないから…。
 しかしあらかじめ前夜…というか早朝(笑)に「清掃は不要」と申し出ておいた。
 起床後、ホムペの更新を行いつつ出かける準備をする。

 博多駅交通センター2階のマクドナルドで昼飯のダブルチーズバーガーセットを購入し、福岡タワー南口行きバスで国立医療センター前に向かう。

 到着するとすでに一般のお客さん用ゲートも開門されている。6番ゲートから入場しすぐに定位置の座席に着座。太巻きなんぞ食べながらまったりと試合開始を待つ。昨日も迫力満点のマリーンズファンではあったが、さすがに週末。昨日よりも明らかにファンの数が増強されている。ホークスファンとの境界線付近の非マリーンズファンの人にはちょっと気の毒なくらい。

 そんな中、気がついたらスタメン発表の時間。
 

Chiba Lotte Marines
サブロ|
波留
福浦
メイ
ショ|ト
立川
清水
小坂
清水
守備
9
8
3
DH
5
4
7
2
6
P
8
6
7
3
2
DH
4
5
9
村松
川崎
バルデス
松中
城島
大道
井口
ネルソン
高橋
ナイト
Fukuoka Daiei Hawks
 マリーンズは昨日の最終打席にホームランを放ったショートが早速5番に昇格。垣内がスタメンを外れ去年四番を経験した立川が名を連ねていた。これにはマリーンズファンからどっと拍手が。対するホークスは投手以外昨日と一緒のスタメン。

 昨日と違い今日は開幕2試合目。今日は静かにセレモニーもなければ森口博子女史も出てこないのか…と考えていたら出てきました。今日はいったい誰かな?福岡市長か福岡県知事か?出てきたのはアサヒビール九州支社のエライサン。丁寧にお辞儀をしてから投球動作に入るこの人はかなり丁寧な方なんだろうなぁ。
 しかしよく考えれば場内では統一地方選挙の投票日を告知する案内が流れてたなぁ。福岡市長も福岡県知事も選挙が来月に迫っているときに始球式どころじゃないだろうし。ちなみに麻生県知事は2000年に某応援団から袴を拝借したうえで着用しライトスタンドのお立ち台でリードを取っていたことがあったが…あんなのもう見たくないね。

 さて、始球式も終わり試合が始まる。昨日に続いて定刻の18時にプレイボール。
 さっそく考える間も無くサブローが初球を叩いてセンター前ヒット。無死1塁となる。すかさず波留が初球をバントし2球でランナー2塁とされてしまう。考えようによっては2球で1死を頂いたと考えれば良いかなと。オープン戦をテレビで見る限り、ランナーを出した後のセットポジション投球で難点を露呈していたブランドン・ナイト。3番福浦に対しては直球系の球を中心で組み立てる。5球目で151キロを計上するもボールに。福浦も速球に詰まって打球が前に飛ばない。結果的にはセンターフライに倒れ2死になる。2死2塁で4番「俺たちの」デリック・メイ。徐々にストレートの球威が増してくるのがなんとなくわかる。4球目に空振りをとったとき、なんとなく自信を得たような仕草になったナイト。ライト線へのファールを挟んでの6球目、151キロの直球を空振りに取り三振。この回、ランナーを背負った割りに15球で終えた。

 その裏のホークスの攻撃。昨日ノーヒット…そのうえ1塁から遊撃までのすべての位置へゴロを放ち5打数無安打だった村松だが今日の第1打席はカウント2−1からの4球目をレフト前へヒット。昨日の川崎を見てれば「ここは絶対にバントかな?」と考えるところでホークスベンチは…フリーに打たせている。どーいうわけ?初回のマリーンズとは対照的な放任采配に少々違和感を感じた。結果=カウント1−2から無意味にレフトへ打ち上げてしまい2死に。川崎宗則は左打ちで脚も速くゴロを打たせても併殺は少ないだろうし、バントの指示が出ていないのなら個性を生かしてゴロを打つべきだがいったい誰にこの場面でフライを打ち上げてよいと教わったのか小一時間問い詰めたい。村松は当然ファーストベースに釘付け。3番バルデスの6球目でエンドランを敢行。なんとか逆方向の左方向へ打ちショートゴロ。小坂はセカンド封殺を諦めファーストへ送球。バントしたのと同じ結果になり2死2塁に。しかし昨日からまったく打てそうな気配が感じられない松中信彦。この打席も2−1からの4球目をライトライナー。良い当たりをしても野手の正面をついてしまうとはなんともついていない。18時21分、初回の攻防を終える。

 2回のナイト。先頭のリック・ショートと堀を空振り三振に仕留めたまでは良かったのだが、初スタメンの立川は初打席初球をショート方向へ。川崎と村松、バルデスが追いかけるがその真ん中へ落ちヒットに(記録はレフト前ヒット)。これは川崎が追いすぎてしまって外野手が自嘲気味に追いかけたのが原因か?わたしの席から見ればあればバルデスが落下点にもっとすばやく入っていればアウトに取れたのでは?ランナーを背負ってからのナイトに不安を感じてはいたのだが、案の定続く清水将には6球粘られた挙句に四球を選ばれてしまいあっという間に2死1・2塁のピンチとなる。しかし9番小坂誠はあっさりと4球目を空振り三振としこの会も事なきを得る。小阪を三振に仕留めた最後の球は131キロ。スライダーかな?対する清水直の2回はというと7番井口にヒットを打たれるものの、この回は13球でホークス打線を寄せ付けない。清水直行の2回までの投球数は初回18球、2回13球で計31球。

 3回は両チームともあっさりと無得点。4回のマリーンズは先頭のデリック・メイは初球をセカンドゴロ(4−3)に、5番のショートは5球目をピッチャーゴロ(1−3)に…ここまでは良かった。しかし6番堀にはカウント2−1と追い込んでいながらセンターオーバーの2塁打を打たれる。続く立川@四番経験者に対し初球・2球目とポンポンストライクが入り楽観視していたわけではないが3球目、4球目をボールと判定され5球目が暴投になる間に堀がサードへ進塁。あらあら2死3塁に。続く6球目もボールとなりフルカウントに。そして7球目を投じるためのセットポジションに入ろうとグラブをベルト付近で静止…したかのように見えたが投じた球が判定される前にサード塁審がボークを宣誓。サードランナーの堀に安全進塁が認められホームイン。マリーンズが先制する。ボークを宣告されるとその投球は無かったことになり、続いて投げる投球も7球目となる。動揺したのかナイトは立川は直後にライトオーバーの二塁打を放つ。先ほどのボーク、ナイトには自責点が記録されるものの、立川の成績には影響は無いのではあるが、ランナーが3塁のままで立川が2塁打を放っていれば立川には打点が記録されおいしい思いをしたのだろうに…。ちなみにボークによる失点のナイト。堀がナイトから放ったヒットでのランナーなので自責点が記録される。これが失策ならそんなことは無いのだが…。
 さて、ボークでの失点は余りにしょぼいのでどうにかしてほしいホークス打線ではあったが4回裏の攻撃は打てる兆しの見えない松中信彦が案の定ショートフライに倒れ、城島も3球目をサード・ショートへのフライに、大道までもが4球目で空振り三振に。あぁ無気力打線。4回までの清水直は64球。

 5回、マリーンズは3者凡退に。ナイトはこの回12球を投げ5回までで74球。ここまで1四球は立派。
 その裏のホークスは先頭の井口が初球を奇麗にセンター前安打。前の打席のヒットはセカンドベースに当たってそのままセンターへ抜けたがこの打席もセカンドベースから少々1塁寄りへそれただけの似たような当たり。もっと調子を上げてほしい。続くネルソンだが無駄に2球目をセンターへ打ち上げる。「ネルソン君、あなたはなぜ打順が8番なのか考えたことがあるかね?」と小一時間問い詰めたくなる(笑)。ここは8番打者らしくバントで井口を進めてほしかった。続く高橋は4球目を空振り三振。打順が1番に戻り村松。初球がはずれボールになったところでライトスタンドの袴応援団がマイクを使って「ちょっとホームランを期待しちゃおうかな」と話しているのが聴こえてくる。これを聞き逃さなかったレフトスタンドセンター寄りに陣取る我々が反応しないわけが無い。いっせいに「村松がホームランを打てるなら清水直行にここまでテコズルかい?!」と突込みが入る。ちなみに村松はここまで13年で放った本塁打の数は2本。もうちょっと選手名鑑をよく読んでからリードをしたらどうかね。結果、村松はカウント1−2からの4球目をファーストゴロ(3・3)に倒れてしまいこの回も無得点に終わる。

 5回の攻防が終わり明日の予告先発投手と他球場の途中経過・結果が発表される。明日は杉内かぁ。横浜スタジアムでのオープン戦で好投したとはいえあれはオープン戦。投手が打席に入るだけではなく、その投手打者が無走者の打席でバントの練習をするような試合だからその辺を差し引いて明日の好投を期待したいところだが…どうなることやら。
 6回のブランドン・ナイトは福浦から始まるマリーンズ上位打線を3人・12球で退けその裏のホークスの攻撃。先頭の川崎宗則がセカンド内野安打で出塁。上位打線3番からの打順に期待したかった。昨日大当たりのペドロ・バルデスもレフト前のポテンヒットで続いて無死1.2塁のチャンスに!ここでライトスタンドの袴応援団は止せば良いのにチャンステーマ(旧藤本博史のテーマ)を流すではないか。ライトスタンドのラッパ応援を気にしなければ良いとは言うが、やはり聞こえてきてしまう。この福岡のチャンステーマが流れるとチャンスはことごとく去っていくと悪評がたっているのではあるが…案の定、松中信彦はカウント1−1からの3球目を4−4−3の併殺に倒れてしまう。ほら、言わんこちゃ無い(苦笑)。
 続く城島へは勝負を避けたマリーンズバッテリーはカウント0−3から1球ストライクを挟んだ5球目を清水将はグラブを外角に外して構えた。事実上の敬遠策。2死1.3塁になり大道に期待を掛けたが2球目をファーストへ打ち上げてこの回、万事休す。

 7回、マリーンズの球団歌を声高らかに歌い上げる。まるで敵に塩を送ってしまったようだが、それに応えた堀は4球目をセンター前にヒット。あらら立川へは7球目に四球を与え無死1.2塁のピンチが出来上がる。清水将が丁寧に初球バントを決め(4−1)堀・立川はそれぞれ進塁。1死2.3塁とする。ここまで初回の川崎といい、5回のネルソンといい強攻策で失敗してきたホークスとは対照的にきっちりとした野球が目立つマリーンズ。ここまでで手元の計算で98球を投じているナイトの周りに尾花コーチと通訳さんが近寄る。内野手も集まり鳩首会議。「球数も球数だしこりゃ交代だな」と思ったがどうやら続投。通訳と尾花コーチがベンチに戻っていく。とりあえず小坂を向かえる。初球ボール、2球目ストライクからの3球目、小坂が引っ張り打球はショートへ。川崎宗則が前進し捕球→ボールを握りなおす暇なくバックホーム→城島も届かないような大暴投になり堀がホームイン。あららマリーンズが追加点を挙げる。この後、サブローと波留を連続三振に仕留めただけに勿体無い失策となった。
 こうなると士気も上がるわけは無く井口はカウント2−2からの5球目をショートゴロ(6−3)、ネルソンは2球目をセカンドゴロ(4−3)、あっさりと2死となってしまいこのまま高橋かと思ったら代打のようだ。周囲は「誰か居たっけ、控えって」と考えるが出てきたのはなんと鳥越。思わず「そりゃ代打になってまへんで!」と突込みが一斉に入ったその瞬間、初球をショートゴロ(6−3)。この回、今日最小の8球で投げ終え清水直行の今日の投球数は98球。
 

 しかし驚くのはこの後。何気なく守備位置変更のアナウンスを聞いていて驚いた。
「ただ今の回に代打しました鳥越、そのままライトに入ります。9番ライト鳥越」
 …っへ????ライト鳥越?できるのか?と不安がよぎる。8回からマウンドには山田が上がる。結果は福浦から始まる打順を10球で無失点に抑えるのではあるが周囲の目線は打席にではなくライト守備位置の鳥越祐介へ注がれていた。どうも仕草が外野手のそれとは違うのがなんとも悩ましく面白い。そして落ち着きが無い。山田が投球動作に入ると「さぁ来い」と言わんばかりにグラブをポンポン叩いてみたり…内野手ならゴロがくればさばいてアウトにできるが外野の場合「さぁ来い」でゴロが飛んでくることはヒットを示すことであり…。デリック・メイが2球目をセカンドへ。井口がファーストへ送球。すかさずバックアップに入る鳥越。ちゃんと外野守備の基本動作は出来ている。ひょっとして中日時代に外野経験があるのか?今度調べておこう。
 鳥越にばかり視線が行くこの回、実はここまでまったく守備機会が無い人が居た。2死からショートが放った三塁線の打球。ようやくネルソンへ打球が飛んでいく。今日はじめて打球を処理。「昨日の強肩を見せてくれ!」と思った瞬間、ファースト・松中信彦の手前でショートバウンド。判定はセーフ。記録はネルソンのエラー。あらら。ここでショートに代走が送られる。名前は「代田」。控え選手っぽい名前なこと(笑)。しかし初球に盗塁を試みて見事に失敗。8回表がこれで終了。
 その裏、マリーンズは98球を放った清水直行に代わり川井がマウンドに上がる。ホークスは村松に代打が送られる。出てきた代打は出口だがカウント1−2からの3球目をショートゴロ(6−3)に、先ほどタイムリーエラーの川崎宗則はセカンドゴロに(4−3)、そして昨日ホームランを放っているバルデスはカウント2−3からの6球目を空振り三振に。無得点のまま8回終了。

 最終回、ホークスは抑えとして期待されるスクルメタ@新外国人投手が登場。小気味良く150キロの直球でストライクを先行させる。8番清水将に四球を与えてしまうが結果は無失点。勝負どころでストレート勝負が出来るかが気になるところではあるが、今日はそんな場面じゃないので。

 9回裏のホークスは上位打線だがまったく打てない松中信彦。場内の打率表示に数字は入っていない。マウンド上には抑えの切り札・小林雅英が上がっている。松中は初球ボールの後の2球目をショートへ打ち上げる。ショート小坂はセカンドベースのわずか1塁寄りで捕球し1死。しかし城島はカウント2−1からの4球目をショート小坂のグラブの先をかすめてレフト前ヒットに。大道も2球目をレフト前へヒット。さぁチャンス!と思ったところで打順はここまで3打数2安打の井口。連続安打され少々の動揺が見られる小林雅英は今季初登板。井口へ初球・2球目とストレートのスピードは速いがストライクが入らない。押せ押せのホークスではあるが3球目を空振りに。打ち頃のように見えたのだが…しかし続いての4球目もボール。カウントが1−3に。5球目をレフトへファールとしフルカウント。さて、勝負。しかし力の無い打球は寄りによってサードへ。セカンドへ送球、2アウト→ファーストへ転送、3アウト。これで試合終了。まぁ仮に併殺で無いにしろ次がネルソンでその次が鳥越なわけで、遅かれ早かれ今日は負け。まったく持ってお疲れ様な試合でした。
 

 最後にライトスタンドでがんばるQ州○狂会のYくんに挨拶を。開幕早々、負けたのに笑顔で迎えてくれたので疲れが癒されたように感じた。こういう知人って良いよね。大切にしたいところ。

 明日はデーゲームだし、さっさとホテルに戻って明日に備えよう。バスで博多に戻る。

Next Game>2003.3.30 Hawks-Marines #3 @Fukuoka Dome
2003年観戦試合リストへ

20030329.html
 home