未竣工

2003年9月30日水曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合
株式会社福岡ダイエーホークス千葉ロッテMarines福岡ダイエーHawks株式会社福岡ダイエーホークス6回戦
千葉マリンスタジアム 18:15〜 観衆;31,000人 観戦場所;3塁側内野自由席1階(レフトポール際)
ホークス
0
1
1
1
0
7
0
3
0
13
 
マリーンズ
0
0
0
6
0
0
0
0
4
10
 
勝利投手
佐藤誠 3勝3敗
敗戦投手
ネイサン・ミンチー 13勝9敗

審判員・記録員
本塁打
球審
川口亘太
無し
一塁
中村稔主任
二塁
秋村謙宏
三塁
柳田昌夫
公式記録員
荒井隆人

世紀の野球・華咲かす!ホークス3年ぶりリーグ優勝
「投手陣の乱調」と「打撃陣の活躍」、今年を象徴するような試合

 7点を奪い逆転したホークス打線の六回の集中打が試合の流れを決め、区切りの80勝に到達した。
 3点を追うこの回、無死から4連打で2点を返し、城島健司の失策出塁後、満塁でペドロ・バルデスが同点右前打。フリオ・ズレータ、出口雄大の連続押し出し四球で2点を勝ち越し、二死から柴原洋が2点適時打。八回にも3点を加え、ロッテの反撃をしのいだ。

 歯科医へ行くために仕事を早めに切り上げて16時に退社する。
 横浜市青葉区あざみ野。ここに私の歯科主治医が居る。主治医というと大げさだが要するに「かかりつけ」って奴でして。
 実は6月頃、右奥歯の治療をしていたのだが仕事が忙しかったり辛かったりで歯医者どころではなかった。しかしここにきて奥歯に詰めていたモノが抜けてしまい生活に支障を来たすほどになってしまった。「こりゃまずい」ということで予約を入れておいた御馴染みの「ア歯科」に向かう。
 久しぶりの来訪に先生曰く「生きてましたか?」と笑いながらの大歓迎。
 「野球がすきなんだよねぇ。今日は千葉へ行くの?」「あと15分早く来てたら巨人の○田投手が来てたのにぃ」と次から次へと話題の宝庫(笑)。ここの先生は本当にお話が好きで楽しい。治療してて何が楽かといえば楽しいこと。「歯科医=痛くて辛い」というイメージを次から次へと払拭してくれる。だからかどうかは判らないが密かにア歯科ブームらしい(笑)。
 ちなみに○田投手は今季の最終登板のはずだった先週の甲子園での阪神戦を雨で流したのでもう今季の登板は無いらしい。まさかア歯科でジャイアンツの情報を得られるとは思いもしなかった(笑)。○田投手に先生が来シーズンの監督について尋ねたところ「まぁいろいろあるんですよ」と回答を濁したそうな。ちなみに○田投手の背番号は二岡と仁志の背番号を足してさらにジャイアンツのいくつかある永久欠番のうちのひとつを足した合計の数の人です。さぁ誰でしょう!

 そんな話をしているとどんどん今日の試合が見たくなってきてしまう。ここは一念発起してマリンスタジアムに向かうことを決めた。
 たまプラーザ駅前から出る羽田空港行きの高速バスの発車時刻を調べるとちょうど良い時間のバスがあったのでそれに乗ることにした。半蔵門線〜有楽町線〜京葉線のルートだと到着が遅くなってしまうからである。料金が多少割高でもこの際仕方が無い。東急バス担当の便で羽田空港に到着すると飛行機に乗るお客と違う方向に歩き出し到着ロビーへ直行。12番バス乗り場から出る千葉中央駅行きのバスに乗り換える。夕方から夜に掛けてのラッシュ時間帯だったため大井料金所から13号地(お台場付近)まで渋滞にはまるが新木場駅の脇を通過する頃には渋滞は解消。通常であればこの千葉中央行きは海浜幕張周辺のホテルに立ち寄りお客を降ろして行くのだが、今日に限っては幕張プリンスホテル以外に降りる予定のお客が居ないことから幕張プリンス以外のホテルには寄らないとのこと。これは好都合。幕張プリンスホテルは千葉マリンスタジアムの最寄りバス停なので私はそこで降りることにしていた。
 幕張プリンスホテルでバスを降りるとメールが入る。「マリーンズ2点を返す」。むむむっ。さすが胴上げキラーのマリーンズ。本領を発揮しだしたのか?バスの車中でホークスが3点を先行したとのことだったが決して安心はしていなかった。それが的中するとは。
 マリンスタジアムが見えてくる歩道を歩いていると「○○ぅ〜こ〜りん・こ〜りん♪」と声が聞こえてくる。声の主はライトスタンドのマリーンズファン。私はラジオを聴かずに球場へ向かっているので場内で何が起こっているかはまったくわからない。

 ファンクラブ割引入場券発売窓口である「カモメの窓口」で内野自由席券を購入している間にさらに1点を奪われ、さらに入場口からスタンドへ向かってコンコースを歩いている間に何人かのマリーンズの選手がホームを通過しているようだ。
 何がなんだか良くわからないが形勢は不利なようだ。満員だと聞かされていた3塁側1階内野自由席だがどうにか1席だけ空席を見つけて着席できた。2名でなら迷わず2階席に行ってたところだったが…。
 着席してスコアボードを見上げると…4回裏、マリーンズの攻撃中で3対6だった。「こりゃいくらなんでもミンチーだし点は取れんぞ」と負けを覚悟していた。そう、ここは鬼門・千葉マリンスタジアムである。その上、マリーンズキラーである杉内俊哉はすでにマウンドには居らず佐藤誠が上がっていた。それにしても今日のマリンスタジアム、人が多過ぎ!3塁側はほとんど立錐の余地が無いくらいに座席が埋まっている。
 この時点でのスコアボードのメンバーはこんな感じ。
 
Fukuoka Daiei Hawks
柴原
本間
井口
松中
城島
バルデス
ズレ|タ
出口
鳥越
佐藤誠
守備
9
5
4
3
2
7
DH
8
6
P
6
3
8
DH
7
5
9
2
8
小坂
福浦
井上純
フェルナンデス
佐藤
サブロ|
里崎
渡辺正
ミンチ|
Chiba Lotte Marines
 ホークスの杉内はかつて大量点差を何度かひっくり返されている。3点リードを大量リードとは言いにくいがこれじゃ信頼も何もあったもんじゃないですな。その杉内が居ない以外は先発メンバーから変化の無いスコアボード。しいて変化を探すなら得点経過がとても乱雑であることくらいかなぁ(笑)。
 とりあえず着席して落ち着いたところで試合に没頭。今日は当初より観戦する予定が無かったのでデジカメとスコアブック、それと筆記用具をすべて持参していない。よって画像も荒い。その点は平にご容赦いただきたい。
 それにしてもマリンスタジアムの敷地に入ったとたんに逆転されてしまっては無関係とはわかっているが責任を感じてしまう。おとなしく腕組みをしながらグラウンドを注目するも、逆転されて意気消沈してしまったかのような淡白な攻撃。5回表のホークスはバルデスから始まっているのだが、どうにもこうにもみな4球目までの球に手を出してあっさりと攻撃が終了。
 その裏、先頭の堀(今日の4番打者)がフルカウントから四球で歩き、さらにフェルナンデスが初球をレフト方向へヒットしたらもう追加点を取られるのは覚悟するしかなかった。しかし、、、佐藤幸彦が空振り三振に倒れた直後ののサブローの打席。空振りで盗塁を援助したつもりの佐藤幸彦。しかしどういうわけかフェルナンデスが帰塁、判定はアウト!正直言って「勝ち目は薄いな」と諦めかけていたそのときのけん制アウトで「まだ流れは全部マリーンズに行った訳じゃないな」と思った。直後の4球目を空振りした佐藤幸彦はもちろん三振でその流れは更にホークスへ傾いたかに思えた。

 6回表、
 

 余韻に浸りながら球場を出るとレフト駐車場の脇で盛り上がるホークスファンが居た。しかし平日夜10時半を回っていてとても落ち着いて余韻に浸っている場合じゃない時間になっていた。普段のマリンスタジアムではあまりありえない人の波にのって海浜幕張駅に向かう。22時を回るとJR京葉線の電車は運転間隔が広がり、更に2本に1本の割合で車庫へ入るための新習志野行きになってしまう。新習志野はマリンスタジアム最寄りの海浜幕張駅の次駅。確かに人の流れに逆行する深夜帯の千葉方面から都心方面の列車は設定が少ないのは判らないでもない論理ではあるが。
 案の定、23時頃に海浜幕張駅前に徒歩で到着したとき、駅の外から発車する列車が見えた。側幕には「東京For Tokyo」と書かれているではないか!嫌な予感がした。ホームに上がると次発の列車が23時18分発の新習志野行き。東京行きはといえば23時23分まで来ない。その上に快速電車の運転はすでに終了している。
 ようやく来た電車の中で目的の駅であるあざみ野駅までの接続を確認。脳内では新木場から有楽町線と半蔵門線を乗り継ぐ方が良いかなと考えていたが、携帯電話が示す最終電車は意外なものだった。
 表示を見ると「新木場23時53分(りんかい線・大崎行最終)大井町0時08分着/0時18分発(大井町線鷺沼行最終)鷺沼0時54分着/0時58分発(田園都市線長津田行最終)あざみ野0時58分」と書いてあった。予想を覆すりんかい線利用に驚いた。このルートはお台場付近東京テレポート駅を午前0時に発車する。裏を返せば田園都市線方面へは東京テレポート駅を午前0時に発車する電車に乗れば帰れるってこと。新たな発見をした想いだ。
 

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