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2003年8月4日月曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

株式会社福岡ダイエーホークス福岡ダイエーHawks西武Lions株式会社西武ライオンズ20回戦
福岡ドーム 18:00 観衆;48,000人 観戦場所;レフト外野自由席
ライオンズ
1
3
0
0
0
0
1
0
0
5
 
ホークス
0
0
0
3
0
3
2
0
x
8
    
勝利投手
和田毅 11勝3敗
セーブ
篠原貴行 0勝1敗4S
敗戦投手
大沼幸二 0勝1敗

審判員・記録員
本塁打
球審
小寺昌治
松井稼頭夫21号打点2・投手:和田=二回
一塁
林忠良副部長
城島健司23号打点2・投手:長田=四回
二塁
栄村隆康
フリオ・ズレータ8号打点1・投手:長田=四回
三塁
佐藤純一
和田一浩22号打点1・投手:岡本=七回
公式記録員
五十嵐義夫部長

よかったねぇ、和田毅くん
2回までで4失点も打線に助けられて気付いたら11勝目

 ホークスは3−4の六回、柴原洋の左越え二塁打で同点とし、続く代打大道が左前打して2点を勝ち越し。6−5とされて迎えた七回には、柴原洋の中前への2点打で突き放した。和田毅は制球が悪く二回までに4点を失ったが、その後は六回まで追加点を許さない粘り強さで11勝目。七回からは継投策でリードを守った。西武はホークス戦4連敗。
 9時半、エアコンの寒さで目が覚める。大阪絵前の新阪急ホテル7108号室。ラジオのスイッチを入れる。お馴染み・毎日放送ラジオの「ありがとう浜村淳です」が放送中。大阪の朝といえば浜村淳。以前横浜の自宅に有線放送440chを導入して聴いていたラジオ番組。とても大阪地区では当たり前なのかもしれないが私にとってはとても懐かしい。
 今日は12時ちょうど発の飛行機で福岡へ飛ぶ予定。このホテルはロビー横の新阪急ホテルバスセンターから空港行きバスが発着しているのでゆっくりと出発の支度をする。10時50分に部屋を出てチェックアウトの手続きを行って外に出る。とても暑いのは当たり前だが昨日の今日なのでそれほどの不快感はない。
 新阪急ホテル内に出来た阪急電鉄系列のコンビニでデイリースポーツと日刊スポーツの2紙を購入。デイリースポーツは桧山進次郎、日刊スポーツは八木裕が1面トップに。いずれも2位に18ゲーム差を付けて首位をひた走る阪神タイガースがネタになっている。東京ではデイリースポーツのみがタイガースフィーバーで盛り上がっているが、こちら大阪地区では報知新聞以外のスポーツ各紙すべてがタイガース祭りになっている。しかし読み慣れたデイリースポーツの記事を見るとホッとする。
 バスは11時05分に発車する大阪空港行き。大阪駅前→大阪空港間の運行は阪神電鉄バスと大阪空港交通の2社で共同運行されているが、新阪急ホテルに入る運用に阪神電鉄バスが入ることは無く今日の車両も当然大阪空港交通の青色車体。バスは大阪マルビルを経由。固定座席が埋まる程度の乗客を乗せて阪神高速・福島ランプより高速道路に入るのだが、大阪市内は普段から交通量が多く福島から豊中ジャンクションまでは渋滞の車列に巻き込まれる。しかし停滞することは無く比較的流れている。といっても原動機つき自転車の速度と大して変わらず、この時点での時刻(11時35分)もあいまってとても不安な気分になる。
 豊中インターを過ぎると途端にクルマは居なくなりスムーズに走行が出来るようになる。しかし時計は11時39分。ようやく豊中北ランプを越えて大阪空港出口に。福岡行きJL315便の搭乗手続き締切時間が徐々に迫ってきている。11時42分にバスが大阪国際空港に到着。走って搭乗カウンターにある自動チェックイン機で手続きを終えた直後に締め切りのアナウンスが。ぎりぎり間に合った!みやげ物売り場で頼まれていた某大阪名物キャラクターグッツを購入し14番搭乗口へ。
 今日のJAL315便はBoeing767-300(JA8996)。夏の時期、東京から福岡への直行便は夏休みで需要が高くとても足元を見た価格設定となっている。得便割引や前売り21といった事前購入割引の設定は早朝と深夜の便に限って設定されてはいるが普段の価格よりも5〜7000円ほど高目に設定されている。通常東京〜福岡の運賃運賃は33000円。しかしこれを安く済ませようとすることも出来る。東京から大阪で乗り継いで福岡へ行くと安いのだ。
 東京から大阪、大阪から福岡は新幹線と激しい乗客奪い合い争いをしている。この時期も当然奪い合いは続いている。価格を高目に設定しても飛行機以外に選択肢がほとんどないといってよい東京〜福岡・札幌とは違いこの時期でも事前購入割引が設定されている。料金は東京〜大阪が13000円、大阪〜福岡が11000円。合計しても24000円にしかならないので東京から福岡へ直行する飛行機に比べて9000円程度も安い。この裏技を知ってか知らずかこの315便は乗客が多い。約300人乗りのB767で私が252番目のお客らしい。
 飛行機は離陸後大阪ドームの上空を旋回して福岡に向かう。ランディングして即刻地下鉄に乗り換えると車端部に鉄道友の会選定のローレル賞の受賞プレートが付いていた。福岡市営の車両が賞を獲っていたとは存じ上げなかった

 
 

Seibu Lions
松井
高木浩
和田
カブレラ
マクレ|ン
佐藤
上田
細川
赤田
長田
守備
6
4
7
DH
5
8
3
2
9
P
8
5
4
3
2
7
DH
9
6
村松
川崎
井口
松中
城島
バルデス
ズレ|タ
柴原
鳥越
和田
Fukuoka Daiei Hawks
 発表されたスタメンによると先行のライオンズは怪我人などでとても苦しいオーダー。ファーストに打率1割にも満たない守備の人・上田浩明を起用するあたり、いかに高木大成が嫌われているかがうかがい知ることが出来る。ちなみにスタメンに名を連ねていない内野手の控えは高木大成のほかに中島裕之しかいない。
 対するホークスは不動のオーダー。チーム打率が3割を越えている。このままシーズンを終えることは考えにくいのだが、いまだ年間を通してのチーム打率の最高は2割9部だそうで、この記録の更新に期待が掛かる。ホークスの先発投手はここまで10勝を挙げている和田毅。
 試合前、両チームの監督に花束が贈られ、来場者代表・古賀勇人くんによる始球式が行われる。
 試合は18時ちょうどに開始される。
 初回、松井稼頭夫が2球目をいきなりレフト線へ。バルデスが打球の処理にもたついている。松井稼頭夫はバルデスの動きに関係なくセカンドに到達。高木浩之にはフルカウントとサービスした挙句にファーストゴロ。松井稼頭夫がサードへ進塁し形の上では送りバントと同じような状態になる。ここで和田一博が4球目をきっちりとセンター前へゴロでヒットしサードランナー・松井稼頭夫があっさりと生還。和田毅らしからぬ形でさっそく1失点。ここからアレックス・カブレラと佐藤友亮に四球を出して満塁のピンチを招き和田毅くんの一人相撲が始まるが、やはり守備の人・上田浩明に対しファールでカウントを稼ぎ4球目で見逃しの三振に仕留めどうにか1失点でしのぐ。球審・小寺昌治の見逃し三振ジェスチャーが初回から冴え渡ったが和田毅の初回は38球の大盤振る舞いだった。
 その裏のホークスはというと、急遽先発のルーキー・長田秀一郎が井口忠資・松中信彦に四球を与えこちらも演出をしてくれるが、城島が初球をセカンドへ打ち上げてしまい大人しく無得点に終わる。
 2回表、ライオンズの攻撃は対ホークス戦のスタメン起用6試合全てで負けを喫しているという面白いデータの持ち主の細川亨から始まるがデータは伊達ではない。さっそく空振り三振に倒れ1死。しかしそんなデータとは無関係な赤田将吾が6球目をセンターオーバー二塁打で出塁。ピリッとしない和田毅は打順1番の松井稼頭夫に対しても投げ難そうな投球。初球からボール・ファール・ボール・ファールでどうにかカウントを2−2にしたがレフトのライオンズ応援団が「ドカンと一発稼頭夫」とコールをした直後の5球目を打ち返しレフトスタンドのセンター寄りに打ち込む21号2ランホームランに。急遽先発の長田秀一郎よりも早く失点を喫してしまう。2番の高木浩之はショートゴロに倒れ2死を取るものの和田一博には第1打席に続いてセンター前ヒットを打たれる。同じ苗字の選手に打たれカッカしたのかどうかは判らないが2死1塁に。さらに初回四球のアレックス・カブレラの打球はライトの柴原が貼りつくライトのフェンスを直撃しセンター・村松有人がすぐに捕球。記録は打球がライトフェンスに直撃したものの最初に触ったセンターに敬意を表し中越二塁打と公式に記録されている。そんな悠長に記録の話しをしている場合ではなく、ファーストランナーの和田一博はあっというまにサードベースを蹴ってホームインしている。これで4点目を入れたライオンズ。正直言ってこれで負けを覚悟した。5番のスコット・マクレーンは4球目をショートに打ち上げて鳥越裕介が捕球し3死。和田毅はここまでで手元の計算で早くも66球も投げている。 稼頭夫くんホームイン!
対するその裏のホークスの攻撃はバルデスが安打で出塁。しかしズレータの1邪飛に続き柴原洋もレフトライナーで2死。しかしここでバルデスが思いっきり離塁していてセカンドベースを回っていた。当然センターの佐藤亮はファーストへ送球し併殺が完成。長田はこの回も無失点で終える。
 
 

 
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