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2003年6月6日金曜日 パシフィック野球連盟プロ野球パシフィック野球連盟選手権試合

日本ハム球団株式会社日本ハムFighters福岡ダイエーHawks株式会社福岡ダイエーホークス13回戦
 18:01〜 観衆;18,000人 観戦場所;3塁内野S指定8列211番
ホークス
0
1
0
0
1
0
0
1
0
3
 
ファイターズ
0
0
0
4
0
1
0
0
x
5
    
勝利投手
カルロス・ミラバル 7勝4敗
セーブ
伊達昌司 2勝9S
敗戦投手
ブランドン・ナイト 3勝3敗

審判員・記録員
本塁打
球審
山崎夏生
城島健司13号打点1・投手:ミラバル=二回
一塁
栄村隆康
実松一成1号打点1・投手:松=六回
二塁
津川力
三塁
中村稔主任
公式記録員
関口寿昭次長

ミラバル、何気に7勝も挙げてるんですね
坪井・山田・伊達…前タイガースコンビ健在だが…

 日本ハムは1点を追う四回、DT・クローマーからの4連続長短打で逆転。二死後、石本努の中越え二塁打で2点を加えた。早いカウントからの好球必打が続いた。
 カルロス・ミラバルは10安打されたが七回途中まで2点に抑え7勝目を挙げた。
 ホークスは毎回走者を出しながら、九回一死一、二塁の好機を逃すなど4併殺、12残塁の拙攻が響いた。

  土曜出社のため金曜日が休みになっているおかげで今日は朝からゴロゴロと横になりながら携帯電話メールをして遊んでいる。

 お昼ごはんをそろそろ食べようかと考えていたところに電話が鳴る。出てみると会社の人だった。話しによると「今日から3日間の東京ドームのチケットがあるんだけど」とのこと。今日からの東京ドームということはすなわちホークス戦を指す。金欠病により無理して試合観戦をするのを自粛していたところにオイシイ話し。もらわない手は無い。電話をくれた会社の人へチケットを頂戴に行かなければならない。さっさと着替えをして原付バイクを走らせる。
 中耳炎治療のために通院している耳鼻咽喉科に寄る予定で鴨居(横浜市緑区)を経由したのだが、到着したのが14:40で午後の診療開始が15時から。20分待つのも辛いので今日はスルーすることにした。
 鴨居から国道246号線に出るために東本郷町を経由して横浜上麻生道路にでる。池辺町付近を走行中に面白い自動車の後部に付いた。見ると「動物輸送中」の看板を掲げていて羊やロバなどが乗っていた。我が家でも愛犬・愛猫がいるので動物を見ると心が安らいでくる思いだ。
 安らいだ気分で時速45キロ走行をしていると、路上では植木の茂みに隠れて速度検知器を使い速度超過の取締りをしていた。都築警察署によるものとおもわれるが私は動物を見て落ち着いて走行をしていたので速度超過はほとんどしていなかったため難を逃れたが、数多く捕まっている人たちがいた。
 バイクをたまプラーザにある自分の会社の敷地に止めて駅に向かう。ちょうど隣の駅・鷺沼で急行に追い抜かれる各駅停車清澄白河行きが到着したところ。この各駅停車の車両は今年3月19日に半蔵門線を介して相互乗り入れを開始した東武鉄道の車両だがこの電車は東武線には入らない営団線内折り返し運用。次にやってくるのが南栗橋行きの急行となれば俄然東武車がやってくる確率は高まるといったところだが…やってきた電車は御馴染みの東急8500系食パン形電車(笑)。
 たまプラーザ駅を含め、東急の各駅では東武線までの直通乗車券の発売は行っていないが、仮に行っていたとしてもこの食パン電車で南栗橋へ行くのは我慢できないかも。個人的見解だが半蔵門線へ乗り入れを行っている車両の中でも東急の8500系がもっとも乗り心地が悪いと感じるのは私だけではないはずだ。
 その食パン電車で二子玉川に向かい、会社でチケットを受け取り再び二子玉川駅へ。途中、マクドナルド二子玉川店の横にある宝くじ売り場で今日が発売最終日のドリームジャンボ宝くじを思わずバラで買ってしまう。当たれば前後賞込みで3億円だが今回はバラでの購入なので最高でも1億円ちょっと。そんな贅沢は言わないからせめて3000円以上の当選を体験してみたいところ。
 とりあえず当選を祈りつつ二子玉川駅の自動改札を抜ける。列車の出発案内を見ると「先発:各停・清澄白河、次発:各停・押上」ととても面白みに欠ける。せっかく乗るのだから「東武動物公園」といったあまり見掛けない行き先に出くわしたいところではあったが、、、それでは車両で面白さを追求…しかしやってきたのは例によって8500系食パン型(笑)。待っていても仕方がないので乗車することに。乗りなれた電車なのでこれといって感想があるわけでもなく、電車は淡々と各駅に停車していく…用賀・桜新町・駒沢大学・三軒茶屋・池尻大橋・渋谷・表参道・青山一丁目と駅名を羅列するとそれほどでもないが、これが結構時間が掛かるんですよ。
 永田町駅で南北線に乗り換える。半蔵門線ホームの長いエスカレータを上がり、連絡通路を進むと南北線ホームに到着する。ちょうど浦和美園行きが到着。こちらは営団の車両。といっても埼玉高速・東急の車両もくるが乗り心地に大差は無い。
 永田町から後楽園までは8分。後楽園駅構内にあるカレーの王様で腹ごしらえを行う。しかしこのカレーの王様、今年からカレールーの成分を変更しているようで昨年までの風味がまったく失われてしまっていた。あのおいしいスパイスが効いたこくの深い王様カレーはどこへ行ってしまったのかと店員を小一時間問い詰めたかった。
 東京ドームの敷地に入る。会社から受け取ったチケットは4枚。今日はわたし一人なので3枚は無駄になってしまう。こういうときのための必要悪・ダフ屋行為をする人たちを探して転売しようと考え周囲を見渡すも、警視庁富坂警察署の取締りが厳しいのか、まったくもってダフ屋さんが見当たらない。外野席入り口周囲だけではなく水道橋駅周辺も探したが見当たらない…。変われば変わるものなのか?それとも単にジャイアンツ戦じゃないからなのか?多分後者なんだろうな(笑)。
 探しても仕方が無いことが判明し、チケット転売をあきらめて22ゲートから入場する。
 入場するとビニール袋に入ったパンフレットと黄色い帽子を受け取った。黄色い帽子には「HB−101」と書いてある。なんだか意味不明なこの帽子に書かれた文字の正体は後で判明する。
 チケットの書かれた座席の位置は3塁側8列目221番。座席に張ってある列と座席の番号を確認しながら行き着いた場所はなんと前から5列目!S指定とは書いてあったが最前列が4列目となっているので結果的には8列目と書いてありながら実際は5列目。おかげさまで左の画像のようなアングルで試合が見られるうえ、円陣を組んで気合を入れるホークスナインの掛け声も手に取るように聞こえてくる。外野席では味わえない臨場感がここにはあった。
 場内ではすでに打撃練習は終わっていてファイターズの守備練習も終わったところだった。外野席は平日開催ということもありかなりまったりした客の入り。
 取り合えずと思いネット裏通路にあるファンクラブコーナーへ…と思ったところでスタメンが発表され始める。
Fukuoka Daiei Hawks
村松
柴原
井口
松中
城島
大道
バルデス
ネルソン
川崎
ナイト
守備
8
9
4
3
2
DH
7
5
6
P
8
4
5
7
DH
9
3
4
2
石本
阿久根
小笠原
エチェバリア
クロ|マ|
坪井
木元
金子
実松
ミラバル
Nippon-ham Fighters
 先行のホークスは相変わらずのメンバー。外国人が下位を打つのも相変わらず。左打者が多いのも相変わらず。
 後攻めのファイターズは先発捕手にホークス戦で滅法強い実松一成を起用してきた。木元はすっかりレギュラーとして定着した感がある。チームの顔・小笠原をサードに追いやってのファースト定位置奪取は立派の一語に尽きます。
 ところで入場時に渡されたHB−101とはなんぞや???どうやら草木に対する栄養剤の一種のようだ。今日はそのHB−101で有名(?)な株式会社フローラの提供ナイター。福岡ドームで言うところの「アサヒスーパードライ」のようなものなのだろうが、アサヒビールと比べるとあまりにマイナーな会社なような気もする。しかしPRとはマイナーだから行うわけであって、今回の「HB−101」やよくファイターズ戦のスポンサーで見聞きする「新エネルギー財団」「東京理髪業協会」なども同じなのだろう。ファイターズ球団の営業努力の涙ぐましさも垣間見れたりして馬鹿にするのが申し訳ないような気になってくる。
両監督へ花束贈呈。
HB-101を貰い戻ってくる3と52
 なんだかよくわからないうちに試合開始が近づく。セレモニーが行われるようだ。ヒルマン・王の両監督にHB−101のキャンペーンガールから花束が贈られると今度は選手会長の松中と島田がベース上にやってきてHB−101を受け取る。苦笑いをしながら戻ってくる松中信彦。おそらく松中信彦もそれを持って帰ってくる川崎宗則もHB−101が何のことだか判らないのだろう。ひょっとして毛生え薬と勘違いしてるんじゃないか?
 しかしここまで何度HB−101と書いただろう。このホームページで宣伝してもあまり意味があるとは思えんが少なくとも私はHB−101の存在を覚えてしまった。この提供ナイターの効果にまんまとはまってしまっている(笑)。
なにやら苦笑いの松中信彦
 試合に先立ち君が代が演奏される。周囲の人たちは律儀に規律し国旗に注目しているが、個人的に君が代を国歌と考えていないので私は着席し3塁ベンチを注視する。脱帽する監督・王貞治氏が見える。
 試合開始時刻が近くなり私の周りの席と外野席が埋まりだす。この席はS席なのでチケットの売れ行きが早いようだ。名古屋在住K氏の言うところによる「野球は一番値段が高い席か安い席で楽しむものだ」との格言が証明されているようだ。
 3塁ベンチのすぐ後ろの席ということもあり1塁側ベンチ前の様子が丸見え。試合開始前にファイターズの選手が守備に散るのだが、このときにカッコイイ英語のアナウンスで試合前を盛り上げる男性の方が見えた。白のスラックスに紺のブレザーの男性がワイヤレスマイクを片手にアナウンスをしている。てっきり室内からのアナウンスかと思っていたので新たな発見。今度は一塁側からお顔を拝見したいところ。個人的にはこのアナウンスがとても渋くて大好き。 
 試合はHB−101キャンペーンガールの川瀬まきさんによる始球式で始まる。茶髪をなびかせて1塁ベンチ方向へ引き上げていく川瀬さん。なかなか細身で可愛いが彼女だがHB−101とはなんなのか理解しているのかと問い詰めたくもなる。そもそも「植物を超元気にする」HB−101の公式サイトをどう探してもキャンペーンガールの記述が見当たらないのだが…。
 初回のホークスはいつもの1番・村松有人から。さっそく初球に手を出しショートゴロ(6−3)で1アウト。こちらもいつもの2番・柴原洋はミラバルの外れる変化球には手を出さずに2球ボールが先行。出塁をするのが仕事の柴原ではあったが3球目に思わず手が出てしまいセカンドゴロ(4−3)で2アウト。好調・井口はミラバルが球数を要した挙句の7球目をレフト前へヒット。2死1塁で松中信彦が登場。5月の驚異的な打率を見ると期待してしまうのだがカウント1−1からの3球目を引っ張る。1塁線の左を詰まった打球が木元のグラブに吸い込まれそのまま一塁ベースを踏み3アウト。ホークスの初回はミラバルに14球投げさせたが無得点に終わる。
 その裏のファイターズの攻撃は先頭の石本が6球目を空振り三振。とりあえず1死を取ったものの2番の阿久根には右足に投球を当ててしまう。あんな場所、当てようと思っても難しいと思うのに(笑)。しかしここから小笠原を空振り三振に仕留め波に乗る。4番は私が見に来ると途端にスイングに力を感じないエンジェル・エチェバリア。それでもここまでスコアボードに表示される成績は打率2割7部4厘でホームラン15本と4番打者として十分な成績を残しているように見えるが…今日の第1打席も案の定、カウント2−2からの7球目を力なくハーフスイング。球審・山崎の判定はスイングでで初回のブランドン・ナイトは死球の阿久根を除いて3者空振り三振に斬ってとった。
 2回表のホークスは先頭の城島健司が2球で早くも追い込まれる苦しい打席に。しかしここからカルロス・ミラバルが3球連続ボールでフルカウントに。2球左右にファールを打ち分けた後の8球目をフルスイング。打球は糸を引くように左中間スタンドへ吸い込まれていく。内野席からしか味わうことが出来ない打球の勢いを感じた。13号ホームランを放った城島をベンチ前で向かえるホークスナイン。出迎える選手は見えないがそれに答える城島の笑顔が手に取るように判る。
 勢いに乗って大道典嘉は初球を叩いてライト前ヒット。奇麗な右打ちで無死1塁となる。しかしここからがまずい攻め。今考えるとこの拙攻が試合の流れをファイターズにさせてしまった布石だったのかも知れない。バルデスは2球目をショートへ打ち上げ1死。8番ブライアン・ネルソンはボールを先行させるミラバルの苦しさをあざ笑うかのようにファールでカウントをそろえてしまい苦し紛れに投げてきた変化球をセンターへ打たされて2死。もちろん大道は一塁ベース上に釘付け。そして9番の川崎宗則も5球目を三塁フライに終わってしまう。とりあえず城島のホームランにより1点先制はしたもののこの先に不安を残すホークスの攻撃となった。
本塁打を放ち三塁を回る城島
ホームインしバルデスとタッチ!
 2回裏のファイターズはクローマー>空振り三振、坪井>三塁ハーフライナー、木元>空振り三振と極めてあっさりと3者凡退に終わる。
 18:47、3回表は先頭の村松有人が四球で出塁すると柴原のファーストゴロの間に2塁へ進塁。さらに井口が四球で出塁するとランナーが貯まる。しかし松中信彦がセンター返しをすると詰まった打球がセカンド阿久根のグラブの中へ収まり4−6−3と併殺が完成。

 
 
 
おしえて、奈良原センシュっ

 
 
 
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 試合後、当然ドームの屋根は開かない。雨が上がった曇り空に虹かかかっていてとてもきれいだった。
 しかしホークスさん、ウェスタンリーグって国語的にあってるの?「ウエスタンリーグ」なんじゃないかなぁ〜(笑)。
Next Game>2003.6.8 Fighters - Hawks #15 at Tokyo Dome
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